2012年09月03日

アバターオブマーズ

「アバターオブマーズ」

「火星のプリンセス」という有名な古典SF
(題名は知っていたが未読)の映画化らしい。

例の青いアバターの映画が大ヒットしたもんで
日本のビデオ配給会社が勝手に命名したようだ。
確かにイロイロあった結果、意識だけ他所へ行く
という意味では「アバター」であるので
間違ってはいない。いないが、魅力的ではない

あらすぢ
ある日、戦闘で負傷し瀕死の重症を負った
アメリカ軍の特殊部隊の隊員であるジョン・カーター
は、彼の命を救うために外宇宙のアルファケンタウリ
にある『火星』へと自分の『分身』を飛ばす実験に
参加させられる事となる。
 果たして、実験の結果によって見知らぬ惑星で
目を覚ました彼は、惑星で遭遇した獣のような姿
をした異星人『サーク族』によって捕らえられるが・・

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原作は、太陽系の「火星」に主人公が飛ばされて
活躍する(そこに姫がいる)話なんだそうですが、
現実の太陽系火星には、姫はもとよりタコ型宇宙人も
いないんで、アルファケンタウリの「火星」へ
飛ばされたことになっている。

主人公の肉体は、地球上での戦闘でポンコツに
なってしまったので、彼の意識(肉体情報)だけを
16GBのフラッシュメモリ
(⇒そんなんで収まりきれるのか?)に
移設。地球人(米軍)が移民先としてターゲットにしている
シリウス星系の通称「アルファケンタウリ火星」へ
先遣偵察隊として送り込むことになった・・。
なにそれ?ですけどね。先に進めます。

地球側には、シリウス火星って、単に「空気があるなあ」
くらいしか判っていないらしい。
そのくせ肉体情報を未知の惑星に送信して
実体化する技術はもっていたり、
なのに地球上ではいまだ中東のイスラム勢力とのバトルが
続いているようだし、それで使用する武器も現代風だし
あんまり「未来」を感じさせない。
世界観とか、ちょっとその辺の設定飛躍が
唐突すぎてなんだかな、って感じ。



それと、火星のプリンセス「デジャ・ソーリス姫」・・なあ。
いかにもヤンキー娘で。
しかも若干トウのたった・・。
遠目には魅力的?に映らんでもない。
ブスじゃあないと思うけど
火星という、ゴツゴツした岩場に生息する姫ならば
あのような感じなのかもしれない。

・・なんて書いてから改めて気がついたのですが
演ずるは、かの有名なポルノ女優
トレイシー・ローズ様、その人ではないですか。



映画の話に戻りましょう。
主人公の面倒をみてくれたトカゲ星人(火星の原住民)側の
エラくイージーなクーデターもあって、
これまでテロリスト扱いだった主人公も立場逆転。
そして黒幕とのポンプ場の死闘。

砂漠とポンプ場でロケやれば
映画の半分以上は作れる。まあお安い。

それからこれは後進のヒーローのために書いておこう。
「敵」が、いかにもヤバイところ
(基地の自爆装置とか、ミサイル発射スイッチとか)に
手を触れている真っ最中は、声かけ禁止!


これは今後お約束としよう、な?
頼むよ。

原作は古典SFとして読み続けられているくらいだから
当時としては面白かったのでしょうが・・
「SF」という定義も書き出すと難しいけれど
どこまでサイエンスな理屈をもって
作家オリジナルの世界観を構築できるか
とするならば、「火星のプリンセス」とは
一級のSFだったんだと思う。当時は。
(サイエンスで説明できない世界観は
 「ファンタジー」になってしまう)
てなわけで、原作は悪くない。悪くないと思うんだが
映画そのものはつまらなかった。

CGもちゃちいし。SWをそのままパクッたような
文化観、服装デザイン。
姫の服も、若干レイア姫入ってるし。
彼らが乗っていたサバク船なんて
デザインまんまSW。

なんかマーク・アトキンス監督の妄想につき合わされた感。
さすがB級映画の雄、アルバトロス。



監督
マーク・アトキンス

脚本/原案
マーク・アトキンス
エドガー・ライス・バロウズ

出演
アントニオ・サバト・Jr
トレイシー・ローズ
マット・ラスキー
ミッチェル・ゴードン
マット・レイガン
トーマス・ボイキン
ロブ・ウレット

音楽
クリス・ライデンハウア
撮影
マーク・アトキンス
美術/プロダクション・デザイン
エリカ・スティール
衣装デザイン
グレゴリー・ポール・スミス
特殊効果(Special Effects)
ジェフリー・S・ファーリー

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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