2012年09月11日

さよならジュピター

「さよならジュピター」

毎度おなじみ、日本映画専門チャンネル
「東宝特撮王国」ワクにて。
同時期にもうひとつ「ガンヘッド」も
放映してたけど
あっちはパス。昔観たことあるし。



あらすぢ
2125年。地球人口は180億、太陽系宇宙空間の
人口は5億に達していた。宇宙に住む人々は
新しい資源とエネルギーの開発を推進し、
火星では極冠が融解され、水資源が確保された。
極冠のあとからペルーのナスカと同じパターンの
地上絵が発見され、宇宙言語学者の
ミリセント・ウィレム博士は木星のミネルヴァ基地
に向かう。ここでは本田英二をチーフにして
JS(木星太陽化)計画が進められていた。
JS計画とは、地球連邦大統領直属のSSDOが
推進しているプロジェクトの一つで、木星を
第二の太陽にすることにより、木星以遠の
太陽系惑星に新しいエネルギー源を提供
しようというのだが・・。

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まず告白しなければならないのは
この映画、その手の雑誌や評論サイトを
ご覧になればお解りになると思いますけども
メチャクチャ評判が悪い。
でありながら、おそらく自分が中学生くらいのときに
確かテレビで観たと記憶するけど、
日本のSF映画もようやくココまで来たか!と
当時ストレートに感動していた自分がいたのです。

ユーミン(←こう書くのもなんか恥ずかしい限りですが)
の歌う、エンディング「VOYAGER〜日付のない墓標」
も好きでした。



てなわけで、厨房時代に感動して以来、
久々の観劇だったのですけれども・・
やっぱ今観るとキツイですわ。
飛ばし飛ばし観賞で正解。

小松御大を中心に製作。原作・脚本のみならず
監督までやられて・・橋本監督も大変だなあ。
※東宝のムチャなゴリ押しが大きく
 小松左京先生は、やむなく従った面が
 大きかったとのご指摘をいただきました。

映画のベースは「2001年宇宙の旅」で
「ジョーズ」のパクリまでございます。
唯一堂々と出演させられるのはゴジラ。
これはもう東宝がバックなだけにね。
ただ、その出し方も演出としてヒドイけれど。

国際的な映画作るぞー⇒じゃガイコク人出しとけ
って図式がアリアリ。
でありながら世界連邦大統領?は
ニホン人、プレジデント・モリシゲが
演じているってのもまた・・
違和感ありあり。

モニターがブラウン管、カラーじゃないし緑色。
電話も古いし。こればかりは現在の方が
当時の想像力のはるか先を行ってる。

主人公は百恵さんの旦那、本田。
日本の苗字としてはHONDAブランドからして
外国に通用しやすいのかもしれない。
その本田さん。幼馴染の女性と数十年ぶりの再会するや
即エッチ。彼が見せるケツと無重力セッ○ス。
当時この映画のウリでございました。

呑みの約束メッセージを残すやつは
たいてい死亡するものであるが
この映画でも、ホンダの親友は
お約束どおりの結末でして、とても清清しい。

ゴジラを殺した平田先生は今度は宇宙へ。
そして現場でこれまた大変なことに。
東宝科学者の良心の行く末がああとは・・
なにもあんな殺し方しなくってもいいのに。

そもそも、この先なにが起きるか
わからないとこへ探査に出かけるのに
二人とも直前までコールドスリープとは
どんな危機管理なんだよ。

物語の影の悪役。
ジュピター教団教主、ピーター・タメゴロウ
こいつが腹立つ男で。
(演:ポール・大河、役者さんに
 罪はないけど、名前にもなんか腹が立つ)

ジュピター教団といっても、母体は
自然と共に生きよう!というヒッピー集団で
その中の過激派が教主の意を勝手に汲んで
テロ活動を行う。
小野みゆきは、そのテロチームのボス。
顔面が怖すぎ。昔の女子プロのヒールのよう。

本田自らがクレームを言いに本拠へ乗り込めば
「俺は教祖ですらない。友人が勝手にやっていること
 止める力など私には無い・・」とかのたまう。
こういう開き直り野郎に一番、怒りを覚える。

なんなの?このジュピター教団なる
アホアホ集団は。現在、ボスが国際手配中の
シ○シェパードみたいだ。

しかしSSDOの警備もザル。
宇宙に5億が暮らす時代、
宇宙に住むのはエリートだけではない、という
事情もあるんだろうが
海外旅行が自由になった今だって
他国の軍事基地に必要以上に近寄ったら
拘束されますよ。フツー。



ま、いろいろありまして
木星爆破の最終調整を行う
スパコンのサーバールームで銃撃戦。
一発でも着弾したら終了だよなあ。

余韻も何もなくなる「昭慶バクハツ」でケリ。
ドリフのコントのラストみたいでよろしい。

最後に、こまっしゃくれた
メガネの天才少年カルロス、演じるは
「マーク・パンソナ」
パンソナじゃかっこ悪いと思ったからか
後の「マーク・パンサー」です。

キャスト(役名)
出演
三浦友和 (本田英二)
ディアンヌ・ダンジェリー (マリア)
小野みゆき (アニタ)
レイチェル・ヒューゲット (ミリセント・ウィレム)
平田昭彦 (井上博士)
ポール・大河 (ピーター)
ロン・アーウィン (ホジャ・キン)
マーク・パンソナ (カルロス・アンヘレス)
キム・バス (ブーカー)
ウィリアム・M・タピア (エドワード・ウェッブ)
岡田眞澄 (ムハンド・モンスール)
森繁久彌 (世界連邦大統領)

スタッフ
監督 小松左京 /橋本幸治
特撮監督/特技監督 川北紘一
脚本 小松左京
原作 小松左京
製作 田中友幸/小松左京
撮影 原一民
美術 竹中和雄
音楽監督 羽田健太郎

主題曲/主題歌 松任谷由実
助監督 三好邦夫
SFX/VFX/特撮 江口憲一
寒竹恒雄・三上鴻平・中尾孝・渡辺忠昭・松本光司

特撮助監督 浅田英一

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(サ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする