CSのイマジカで放映してたんで。
懐かしくなって観賞。
新作映画
「遊星からの物体X ファーストコンタクト」の
上映にともなう番宣的放送なのかな。
録画中、台風が接近して大雨だったためか、
画面がときどきモザイクのように乱れ
映画のように、画面そのものが
テレビと融合して溶け出したかのような。
もちろん気のせいだけれど。
漫画「宇宙家族カールビンソン」に出てくる
田舎の映画館主、ジョン君こと
ジョン・カーペンター氏の一番有名な作品。
作る映画作る映画、駄作か佳作か極端で
いつもハラハラさせられる映画監督だ。
<あらすぢ>
長年、南極の氷の中に埋まっていた宇宙生物が
蘇生して人間に襲いかかるというSFスリラー。
ジョン・W・キャンベル・ジュニアの「影が行く」を
ビル・ランカスターが脚色、ジョン・カーペンター
監督が映画化した。51年のクリスチャン・ナイビー
監督作品「遊星よりの物体X」に続く2度目の
映画化だ。
特殊メイクアップはロブ・ボッティーンが担当
テクニカラー、パナビジョン。1982年作品。
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冒頭の有名なシーン。
一見、普通のカラフト犬が
ノルウェー隊のヘリに追い回され
さんざん銃撃を受ける。
普通に見れば立派な動物虐待である。
ああかわいそう。
かの犬が逃げ込んだ先が
アメリカ隊でよかった(のか?)。
いや、下手に彼らが武器を所持し
反撃能力を持っていたからこそ
結果的に酷いことになってしまった気がする。
あの国は冗談でも人に銃を向けたら
殺されても仕方がない、というお国柄。
それが証拠にノルウェー隊員は、
状況を弁明する機会も与えられぬまま
いきなりアメリカ隊長に射殺されるし。
もし犬の逃げた先がわがニッポンの
昭和基地だったりしたら・・
しかも、映画「南極料理人」のように
トボケた面々だったら。
ひとまず武器を持っているという点で
ノルウェー隊員が、イニシアチブくらいは
取れるだろう。そのまま犬を処理できれば
万々歳だが、彼ら、意外と武器の取り扱い
下手みたいだし。やっぱ最後は
昭和基地全部が物体Xに同化して
終了ですかね。
いやいや、南極といえばタローとジロ。
我ら日本が誇るリーサルウエポン
「高倉健」さんがいらっしゃるじゃないですか。
彼がドス一本でなんとかしてくれるかも
しれません。
か、タロジロもろとも同化しちゃったり。
同化といえば、映画の話に戻りますと
一人の医療担当隊員が、古いんだか
新しいんだかの不思議なコンピュータで
(モニタはブラウン管で緑、
昔のアップルUみたいなのに
抽象的な言葉の組み合わせ入力だけで
的確な答えを瞬時に弾き出すPCって・・
1982年に存在したのか?)
この物体Xが南極外に放たれた場合
地球上の生物は「2万4千時間」で
すべて同化すると試算を出した。
その結果、彼は静かに絶望し
脱出をあきらめ、自分もろともこの基地を
葬り去る選択をする。
一方、物体Xに支配された人間モドキの方は、
まだまだ人間の方が数が多いので、
ここは自重。ヒトの姿のまま協調的に振舞う。
なもんで、すっかり疑心暗鬼になっている
隊員たちからすれば、すわ、医療隊員が
バケモノにのっとられてしまった!と思うわけで。
事態の混乱に拍車がかかる。
理知的な考えの結果が破壊活動で
バケモノの方が冷静ってのもなんか皮肉。
この映画に関してよく言われることは
「UFOに乗って地球にくるだけの文明をもつ
割には、原始的過ぎるイキモノだ」と、
いうものだが・・これはアレだな。
UFOの元の持ち主も全部この物体Xに
同化されちゃったんだろう。そうに違いない。
誠に気の毒なことです。
カート・ラッセルさんにひとこと。
ダイナマイトの着火してから
爆発までの時間が長すぎ。
ラストが粋だね。
主人公の壮絶なバトル時には
姿をくらましていた仲間の一人が
すべてが終わるや、ひょこっと戻ってくる。
燃えさかる基地の前で
仲間A「言っとくが・・」
主人公「聞いても始まらない。
そうか、と言うだけだ」
キャスト(役名) - 遊星からの物体X
出演
カート・ラッセル (MacReady)
ウィルフォード・ブリムリー (Blair)
T. K. Carter (Nauls)
デイヴィッド・クレノン (Palmer)
キース・デイヴィッド (Childs)
リチャード・ダイサート (Dr. Copper)
チャールズ・ハラハン (Norris)
Peter Maloney (Bennings)
リチャード・メイサー (Clark)
ドナルド・モファット (Garry)
Joel Polis (Fuchs)
トーマス・G・ウェイツ (Window)
ノーバート・ワイザー (Norwegian)
ラリー・フランコ (Norwegian Passenger with Rifle)
スタッフ - 遊星からの物体X
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ビル・ランカスター
製作 ジョン・W・キャンベル・ジュニア
撮影 ディーン・カンディ
美術 ジョン・J・ロイド
セット ジョン・ドワイヤー
音楽 エンニオ・モリコーネ
編集 トッド・ラムゼイ
SFX/VFX/特撮 アルバート・ウィトロック
ロイ・アーボギャスト
特殊メイク ロブ・ボッティン
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