2012年12月01日

昔、遭遇した飲食店の話

はあ、12月。師走です。ティーチャーランニング。

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昔の職場で忘年会をやることになった。
先輩が幹事となって
「この間みつけた結構いい店」という
個人経営店へ案内された。
会社総勢で15名ほど。

まずはビール。これが人数分イッキに出てこない。
5回に分けて出てくれば、
最初の泡などとうに消え失せる。
いきなり躓いた感じではあったけど
そこはなんとか気分をスルー、
出されていた「お通し」と共に
各自、会話に入った。
が・・・おかしい。
乾杯から20分経つのに次の皿が出てくる気配なし。

先輩が不安になって厨房に行ってみたら
「もうできますから〜」といって
作業してたのが、店長らしき人ひとりだけ。
デシャップ担当の能力とかそういう話以前で、
そもそも店員さんが彼以外一人もいない。
聞けば突発で複数名休んでしまったための惨事だったらしい。

当日は貸切だったけど、それでも15名の宴会を、
ひとりで切り盛りできると考えていたんだろうか。

結局1時間半経過、各自に2品ほど出てきた
時点で(それでいて大皿料理じゃないのだ・・)
店長のほうからギブアップ。
お金は要りませんから、といわれ店を後にした。

もうひとつは20年位前。
有名温泉街の旅館で長いこと料理長を
してたという料理人が、鳴り物入りのデビュー。
街に出て和食の店を開いた。

食べに行ってよ。プレオープンの意味もあるから。
知人に薦められ、料理人の友人と共に出かけたのだが
その店のいう「おすすめコース」が
全部出てくるまでに2時間。
一皿出てくるまで軽く20分は待たされた。
(もともと懐石料理とかそういう類の店ではありません)

仕方ないから、お腹のすいている自分達は
賑やかしの意味合いからも突発的な注文をする。
追加注文に対して、ことごとく・・
あいにく品切れです、とか
時間かかりますがいいですか?で
返されてしまった。

一緒にいった友人(現・板長さん。
もうその頃は家業をついで現場に出ていた)が
さんざんな結果となった店を後にして
しばらくするとポツリと言った。

「宿泊客が、何時に何人来るか
 あらかじめ判ってる職場で修行重ねてれば
 まあ、あんなモンだろーね・・」

静かだったけど、そこには友人の
ジブンの職業に対する
プライドとプロ意識をひしと感じとれた。

確かに。彼の店は居酒屋に近い和食の店。
金曜や土曜の夜はもとより戦争だし、
酔っ払いは好き勝手に注文するものだ。
それに土日になると法事の宴会とかも入る。



飲食業は、従業員に恵まれ、生ゴミを極力
出さないような経営を心がければ、実は一番
儲かる商売だと聞いたことがある。
それでいて「顧客満足」がこれほど判りやすく
出てしまうサービスもない。
舐めてかかると大変だというシメで。

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ラベル:飲食店
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする