面白かった。
「アキハバラ@DEEP」という題だけだったら
最期まで自分からはおそらく読みに
いかなかっただろう。実際、そうだったし。
この本は上司からのモライ物だったのです。
「アキハバラ@DEEP」とは
キャラ達が話中で立ち上げた会社名。
<あらすぢ>
社会からドロップアウトしたオタク青年5人が、
秋葉原に結集。画期的な検索エンジンを
開発し、まったく新しいビジネスモデルを
立ち上げる。しかし、彼らのアイデアを
略取しようと、不穏な集団が動き出す。
オタクとIT界の帝王が繰り広げる熾烈な
知能バトル。漫画、テレビドラマ、映画化
と話題を読んだ、石田衣良の代表作。
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展開が割とご都合主義であるのと
この小説が書かれたのが10年前。
あまりリアルなアキバを知らない自分でも
こりゃ古いなあ、と思う描写も多々あるけど
それは仕方ないところか。
ページだのボックスだの
キャラそれぞれがWEBネームで呼称されており
慣れる(思い入れが入る)まで時間がかかった。
ページ:
重度のドモリ癖、言葉の魔術師。リーダー格。
ボックス:
潔癖症で女性恐怖症なフォギュアマニア。
タイコ:
光の点滅で突然フリーズをおこす。
絶対音感を持つ小太り。
アキラ:
1人くらいは美少女キャラもいれとくかポジション。
でも男にまるでキョーミがない女格闘家。
ダルマ:
真面目な社会人だったがパニック障害に。
以後10年間、自室の壁を見続けたヒゲ男。
イズム:
アルビノ体質の天才プログラマー。
ユイ:
謎の女性。人生相談WEBを立ち上げさまざまな
社会適応障害の人たちをあるときは救い、
あるときは結び付けてきた。自身はリストカッター
で一番救われずにいた人。
コアになる初期メンバー3名に
メイド喫茶の名物メイド。彼ら彼女に
「君たちのきっと力になるから」という
ユイの導きで、スーパープログラマーと
引き篭もり社会人が仲間になるというのは・・
取ってつけたかのようで、若干出来すぎな気も。
アキラのように美人で巨乳でアニメ声だけど
色恋に全然興味のない女ってのも、
一応女キャラも入れとくかー?みたいで。
シオドア・スタージョンのSF小説「人間以上」を
モデル(ベース)にした様にも見受けられる。
あっちは、全員が何かしら超能力を持ちながら
諸事情で社会ではマトモに活躍できそうにない
連中が、集合したら、相互を補完し合って
とんでもない能力を発揮するという話。
この作品でも、一人一人は社会で馬鹿にされる
いわゆる「オタク」だが、それぞれが能力を
発揮したとき、社会を変革しうる、という話だ。
ちなみに敵のモデルは、どう好意的に読んでも
某やわらか銀行の「孫」さんだ。
(中身はホリ工モンかな)
ライトノベル扱いされていても
仕方ないような話だけど文春文庫蔵。
最後は、ええ?そんなオチ?とか思った。
世の中ではなんかPONにナイショで
映画化やドラマ化もしてたらしい。
オフィシャルサイト↓
http://www.akihabaradeep.com/
あー、チーフディレクターがモテキで
大ブレイクされた「大根仁」監督なんだ。
ヒトに歴史ありだな。
ユイが本上まなみ、ふんふん。
敵の「やわらか銀行」総裁が
北村一輝か・・う、うん。
バナナマン日村はタイコ役かとおもったら
ダルマ役かよ。
んで、巨乳美少女格闘家が小阪由佳・・
このころは可愛かったんだろう・・けど。
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