人工衛星という名のミサイル実験
やろうとしているんでしょ?
下朝鮮がフランスの所為にして
衛星ロケット打ち上げ延期にしている矢先に。
半年くらい前かな?
下朝鮮は自国の衛星を
大嫌いな日本に頼んでやって打ち上げに成功。
その成功を自国の功績のように報道したんだけれども
日本のH-Uロケットに
描かれている日の丸は
CGで消した上で報道するお国柄。
お里が知れるね。知ってるけど。
そんなことやっているから
ロケット方面でも上朝鮮に負けちゃうんだよ。
(ま、北も前回はレーダーに映る前に爆発したんだけどね)
************************
前作、エネミーラインは
地上波放送で見た覚えがある。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、
乗機F18を撃墜され、敵地のど真ん中に
取り残された、主人公が安全地帯
目指しての脱出行。
フツーの戦争アクション映画に
ありがちな状況を覆すため大活躍とか、
そんなんじゃなく、生き残るために
行動するパイロットの話だから面白かった。
ヒコーキの操縦は上手いかもしれないが、
敵地では身を守るだけが精一杯の兵士。
さらには同僚を見捨てることはできないと、
独断専行も辞さない現場と
政治に振り回される政治家と高級軍人。
小を捨て大を活かす、とかありがちな
言葉が乱舞する。
第一作はそれなりに面白かったと思うが・・。
こちらはアメリカマンセーの駄作だった。
<あらすぢ>
米国と北朝鮮、第二次世界大戦後から続く
一触即発の緊迫した対立関係の中で、
北朝鮮が秘密基地内に核ミサイルを保有
しているという情報が米ホワイトハウスに届く。
その脅威を防ぐべく、基地の破壊作戦に任命
されたのは、米海軍のジェームス大尉率いる
選ばれし戦士たちだった。ところがミッション
開始直後、不意に作戦中止の連絡が入り、
4人の兵士を敵地に残したまま海軍は撤退
を余儀なくされる。
************************
将軍と呼ばれるアメリカ軍総司令官(たぶん陸軍出身)
が折につけ叫ぶ。北朝鮮なんか爆撃しちゃいましょう。
放射能?心配いりません。灼熱の炎が消してくれます
将軍の放射能に対する知識はグダグダすぎ。
この時点でこの将軍は、PONの信用できない
キャラナンバーワン判定。
ピーターコヨーテ演じる米国大統領までも
「将軍ははじめからアルマゲドンを起こす気でいる」
とあきれる。
別室で、海軍提督が大統領につぶやく。
「なぜ私が海軍を選んだかご存知ですか?
船はゆっくり進むからです・・」
結局、妥協案として「米海軍特殊部隊シールズ」に
破壊工作してもらおう、ということになる。
北朝鮮の高度上空は民間に一部開放されており
ヒコーキが通ってもいい空間になっているらしい。
定期旅客機が普通に飛んでいる分には
北朝鮮もあんまり気にしない。
一見は高度1000メートル高空を飛ぶ旅客機だが
そこからダイブできる一団がいるとしたら・・。
いたんです。それがシールズの皆さん。
んでもって、ミッション開始。
最初の2名がダイブするや、
そこでなんと作戦中止命令が。
えー?政治家なんて勝手だよなあ。
・・でもどうする?もう二人落っこちただよ。
その時、猛烈な振動がヒコーキを襲う!
そう。シールズの鬼軍曹教官も解説してたけど
あくまで民間の飛行機なんで、扉を開けたまま
飛び続けるってことは想定していない・・のだそう。
モーレツなゆれに、今度はリーダーの大尉が
落っこちてしまう。
あれー。
さらには男気のある黒人通信兵が、
「リーダー以下、衛星通信機を持ってません。
どうやって位置を知らせたらいいんです?
命令違反でもいいから俺行きますよッ」
GO!と更に勝手にダイブ。
この通信兵、ミッション直前に
「子供が生まれたが任務中のため
出産に立ち会えず、子供の顔を見ていない」という
ミゴトに「死亡フラグ」の立つ男。
以後の展開に期待したい。
かくして都合4名の精鋭が、
間違って北朝鮮に降下しちゃいました。
なのに4人の現地での行動はアホそのもの。
静かにしていればいいのに
北の寒村の子供にむりやり見つかり
あわよくばその子供を追っかけて村へ乱入。
そりゃ悲鳴あげられるよ。なにそのドタバタ。
そこへ折り悪くDPK(北朝鮮)パトロール隊が
見回りに。
かくして大銃撃戦が開始される。あーあ。
隊長はずっと「全員、生きて帰らせる」とか
カッコよく連呼しているんだけども、
この無茶な戦いで早速2名が死亡する。
そして捕まる隊長と通信兵。
DPKパトロール小隊長は、
村人いじめくらいしかやる事のない
日常パトロールで、ヒョウタンから駒じゃないけど
とんでもない宝物を手に入れてしまった。
米人を捕虜にしただけで、将軍様からの
直筆の手紙と豚肉2か月分ほど下賜されんだと。
誰もが腹ペコの中、そりゃあ必死になるよな。
とにかく政治状況なぞ考えず、
米兵を虐待することが、そのまま国への忠誠心に
つながると、ハナから信じ込んでいるようで
ジュネーヴ条約って何それ食べられますか?的に
虐待三昧。
細かいカット割、スローモーションなど、
正直いって観づらいだけだが
どうやら隊長がシールズ学校のときの教えを
折々に思い返しているという・・フラッシュバック
演出らしい。
シールズ学校の鬼軍曹の
(こういう場合、得てして黒人である)
主人公を鍛えてくれたときの言葉や教えが
脳裏によみがえる。
「自分もベトナムで3日間捕虜になった。
仮にお前達が捕虜になった場合、
筆舌に尽くしがたい虐待を受けるだろう。
そんな状況を劇的に変える手立てはない。
だが、これだけは言っておく。
俺は仲間だ。いつもお前達の側にいる・・」
そんなときに現たDPK軍上級将校。
ジャッキーチェンの出来損ないみたいな顔だ。
もうだめじゃん。主人公終了じゃん。
ところがこれがまた話のわかる奴で
虐待を止めさせて、率直に詫び、自分は
親米派であることを盛んにアピールする。
でもそんなの捕虜や犯人を味方に引き込む常套手段。
そこらの田舎警察でも行われる三文芝居だよな、と
PONなんかも思っていたのだが
この高官、実はいろんな理由があって
親身になってくれる奴だった。まさに地獄に仏。
・マジにアメリカ大好きで、DPK闇の
亡命組織(チューホイというらしい)の一員
・DPK体制転覆の時ではないと判断している。
でも祖国が核開発を実現して
世界情勢バランスを崩してしまった場合
国の現状を注進する者がいないから
金正日は知らず、調子に乗るだろう。
・今はそれじゃまずいので現状維持希望。
事故でも故意でもなんでもいいから、
誰か核開発計画を妨害して欲しい。
・不思議な縁で米兵に友情を感じて
以上の複合理由から、折々に主人公を助けてくれる。
チューホイ、亡命支援組織らしいが実在するのかな。
なんかの本で読んだことあるけれど
あの国が作り出した人民統制法
(人類史上もっとも洗練されていると思う・・)は
「食欲で支配する」こと。
人は、正義感、愛国心、忠誠心、ましてや
イデオロギーなんかで動かない。
ひょっとしたら家族愛なんかも越えたところに
自己保存の本能・エゴ、つまり「食欲」が優先される。
そんな人間への深い洞察が、北朝鮮の体制を
支えている。
映画の最後ではもはや伝説の大統領
ノムヒョンが写っている。
9日に北部で大規模爆発、キノコ雲観測 韓国報道
自分も忘れていたが、1994年9月9日に
本当に北朝鮮で謎の大爆発が起きていたらしい。
結局、公式には水力発電ダム建設のために
山一個バクハした、というDPK発表のモノスゲエ理由が
まかりとおり、幕引きとなってしまったようだけど
そんな真実のウラをこの映画で公表してみた
ということにらしい。
さらにはあの大爆発によるキノコ雲を
通常の気象現象と言い切った韓国高官もいたみたい。
どこでも「言い切ったモン」が勝ちだな。
子供フラグ、今回は不発でした。
************************
Behind Enemy Lines II: Axis of Evil
監督 ジェームス・ダッドソン
脚本 ジェームス・ダッドソン
製作 ジェームス・ダッドソン
ジョイ・グリックマン
ロイ・シャロン
出演者
ロバート・ジェームズ大尉: ニコラス・ゴンザレス
ニール・キャラハン:マット・ブッシェル
スコット:キース・デイヴィッド
ティム:ベン・クロス
ノーマン・T・ヴァンス:ブルース・マッギル
マニング大統領 ピーター・コヨーテ
ヘンリー:グレン・モーシャワー
音楽 ピナール・トプラック
撮影 アレン・ダヴュー
編集 キャロル・リトルトン
配給 20世紀フォックス
公開 2006年10月17日
上映時間 97分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 エネミー・ライン
次作 エネミー・ライン3 激戦コロンビア
************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
↓ ↓ ↓
続きを読む