2012年12月08日

「僕たちの戦争」荻原 浩

僕たちの戦争 荻原 浩 (著)
双葉社文庫。

あらすぢ
内容(「BOOK」データベースより)
2001年9月12日世界貿易センタービルに旅客機が
突っ込んだ翌朝も尾島健太(19)は、テレビの臨時
ニュースや新聞には目もくれず、一人サーフィンに
出かけた。バイトをクビになりガールフレンドの
ミナミとも喧嘩中で会えないからだ。しかし、大波に
呑まれた健太が目を覚ますと、そこは1944年だった!
1944年9月12日霞ヶ浦飛行場から飛び立った
石庭吾一(19)は、「海の若鷲」に憧れる飛行術
練習生だ。しかし、操縦を誤って海に墜落してしまう。
蘇生した吾一が目覚めたのは、なんと2001年
だった…。根拠なしポジティブのフリーターと
バリバリの特攻隊員が入れ替わり―
どうなる、ニッポン!?
愛と青春のタイムスリップ・ウォー。

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このあらすぢ、誰が書いたんだ?
愛と青春のタイムスリップ・ウォー
↑ 何だよこれw テキカクだけど。

現代ニッポンの頭がライトな若者と
戦争中の頭が右な特攻隊員が入れ替わったら?
それぞれの時代において
現代の若者は自意識が芽生え
特攻隊員はその凝り固まった頭が
少しずつほぐれてくる。

ころあいを見たところで両者入れ替え・・的な
なんども使われているベタベタなネタだが
手堅くまとめているとは思う。

文体が軽いのと、これはジブンも人のこといえないが
作者が戦争を知らないから
(ついでに言うなら、2001年ニッポンの
 若者のリアル文化もあまり詳しくない様子)
だからとにかく、様々な文献を読み漁って
形にしてみた・・そういった小説です。
お気軽に読めます。

そう、ラノベに近いテイスト。
この作品が双葉社から発刊されていることに
すべてが表れていると思いますね。

これまで太平洋戦争にまったく興味を持たなかった
中高生が、戦争(歴史)に興味を知るキッカケとしては
よろしいのではないでしょうか。

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書(SF) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする