2012年12月25日

天地創造

「天地創造」

漫画、べーしっ君の父親。
目盛二五六(めもりにごろ)が
「紙を持って運地創造」
とかいった、かつてのネタを思い出す。
ごめんね神様。

あらすぢ
旧約聖書の創生記にもとずき、「天と地の創造」
「ノアのはこ舟」「バベルの塔」「ソドムとゴモラ」
「アブラハムの物語」などを、イギリス詩壇の大御所、
クリストファー・フライが脚色、「イグアナの夜」の
ジョン・ヒューストンが監督した。
撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ(ただし「天と地の創造」
のシーンは、スチル写真家アーネスト・ハースが担当)
音楽は黛敏郎、美術はマリオ・チアリが担当した。
出演はマイケル・パークス、ウラ・ベルグリッドの
両新人のほかに、リチャード・ハリス、
スティーブン・ボイド、エヴァ・ガードナーなど。
なお、ジョン・ヒューストンがノア役で特出している。
製作はディノ・デ・ラウレンティス。

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キリスト教世界のク二造り。
聖書の起源/カインの罪

「光あれ」で始まる天地創造。
神は6日間でざっくりとこの世を造り
7日目は休養日とする。
んで、神に似せてアダム(男)をチリから造り
人間、独りじゃロクなことしない、
こりゃマズイと思った神は
アダムのロッコツを一本拝借して
イブ(女)を作成。
エデンの楽園に二人を放つ。
あとは、「知恵の実」喰うなとか
ヘビと女性の相性の悪さとか
その辺は、子供のおとぎ話絵本にすらなっているので省略。

アダムとイブは子をなし
長兄カイン(「所有」を意味)
次男アベル(「生命」を意味)
が生まれる。

長じてカインは農耕を仕事とし
アベルは羊飼いになる。
で、実りの時期、神様へお供えの儀式。

カインは畑仕事で実った穀物を焼いて神の元へ。
アベルは自分とこの羊の最初に生まれた
丸々とした一匹をこれまた焼いて神へ捧げる。

不思議なことに、神はカインの穀物がお気に召さず
アベルの羊の丸焼きを、良しとしたらしい。
この辺、神の好みがまったく理解できない。
(神学ではいろいろ解釈があるんでしょうが
 少なくとも映画ではよく解らない)
で、兄貴カインは弟アベルの調子こきっぷりが
気に入らず、その場で殺人する。

人類史上初の殺人が兄弟殺しだったとは・・。

こういった神の意志にそむいた行動を
「カイン的行為」というのだそうだ。

で、神はお怒りになり、カインは大地から呪われ
今後、カインの一族が耕作する場合は
かなりの辛苦が伴うことになり、
神から額に呪われちゃったマークをつけられ
両親(アダム&イブ)のいる場所からも追放
呪われた放浪者となる。

映画では(聖書でも)さらっと流しているが、
それでも他所の地でカインは妻を見つけ
(↑どこから見つけてきたのか??)
一族はそれなりに繁栄する。

神学としてはいろいろ解釈があるらしい。



一方、アダム&イブは神から三番目の子供を授かり
この三番目の子供は特に悪いこともせずに繁栄。
その子孫が箱舟で有名な「ノア」さん。

で、神はため息ついた。
ノアの一族以外はダメだこりゃ。リセットしよう。

これこれ、ノアよ。おっきな船を作れ。
作り方は指示する。
「幅50キュビト、長さ300キュビト、高さ20キュビト」
の箱舟を作れ。すき間は「ニカワ」で埋めれば?
とのこと。作り方を教える、とか
神は請負ってくれたけど
どうにも頼りない設計指示。

(キュビト= ヘブライ人が一般に用いた長さの単位。
 もともとは、 肘から手の指先までの長さをいった。
 だいたい50センチくらいが相場らしいので
 幅25メートル、長さ150メートル、高さ10メートル。
 ちなみに海上自衛隊輸送艦おおすみ
 全幅 25.8m 全長 178.0m)

仮に、今の時代・・
これこれPONよキミを第二のノアにしてやるから
箱舟を作れ!
そーだな〜、超時空要塞マクロスクラスとは
いわないが、個人で「おおすみ」クラスくらい
作れるだろ?とか天からあっさり啓示を受けちゃったら
・・そんなの無理デス。
そんな男の元には間違っても啓示は無いだろうが。



Wiki先生よると、箱舟の建造には数10年から100年の
歳月がかかったと考えられる。
当時の人間は長生き(900歳とか)だったようなので
問題ないらしい。いくら長生きにも限度があると思うけど。

解りやすい映画解説説明

で、せっかくリセットしたのにノアの子孫は
またまた神のご意志とは反対方向に生意気にも繁栄。
今度は「バビル2世」の基地や
三つのしもべにめいれーだヤアとなります。
ウソです。はい。有名なバベルの塔建設。

王がバベルの塔を登るとき
労働者諸君はみな足元にうつぶせ寝している。
ちょっと意味不明。反抗の意思なし、
王の顔や目を直接見ることも罷りならんってこと?

俺にできないことはなにもなーい!
とばかりに塔頂から天に弓を射掛ける王。
やんなきゃいいのに
文字通り、天に唾を吐きかける行為。

・・でお約束どおり
かしこにて彼らの言葉を乱し、互いに言葉を
 通ずることを得ざらしめん。
 ゆえにその名は、バベルと呼ばる

完全に脳内が後藤隊長でした。

神の怒りから、部下たちは互いに言葉が通じなくなり
(王とも通じず)散り散りになる。
めちゃくちゃマイナーな言葉を
あてがわれてしまった労働者は
この後困ったろうなあ。

しっかりとした本(旧約聖書)を読み込む前の
キッカケとして、面白い映画でした。

キャスト(役名) - 天地創造
出演
マイケル・パークス (Adam)
ウラ・ベルグリッド (Eve)
リチャード・ハリス (Cain)
ジョン・ヒューストン (Noah)
スティーブン・ボイド (Nimrod)
ジョージ・C・スコット (Abraham)
エヴァ・ガードナー (Sarah)
ピーター・オトゥール (Angel)
Zoe Sallis (Hagar)
ガブリエレ・フェルゼッティ (Lot)
エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ (Lot s Wife)

スタッフ - 天地創造
監督 ジョン・ヒューストン
脚色 クリストファー・フライ
製作 ディノ・デ・ラウレンティス
撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ
美術 マリオ・キアーリ
音楽 黛敏郎

すてらのなばびこーん!

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画(タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする