2013年02月04日

クレージー作戦 くたばれ無責任

「言うまでもなく現代は
 欲望の時代でアリマス・・」

(物語冒頭、ヨクボウの塊である
 悪役の専務がいう)

毎度おなじみ「日本映画専門チャンネル」
東宝娯楽シアターから。

1963年作品。
映画はいきなり白黒からはじまる。
いつも元気であるはずの
われらが植木等がぜんぜん元気ない。
ありゃ?こはいったいどういったこと?

画面は白黒のまま、調子も出ずに
スタッフ・出演者のロールが流れる。
その中で「編集 武田うめ」さんの
名前が気になるところだがまあいいや。



あらすぢ
植木等主演の無責任シリーズ「ニッポン無責任時代」
(1962年7月29日)、「ニッポン無責任野郎」
(1962年12月23日)の大ヒットの勢いを受け、
東宝は、渡辺プロ社長、渡辺晋との共同により、
クレージー・キャッツのメンバーが、
それぞれの個性を生かし、一致団結して活躍する
というグループ主演作品を製作する。これが後に、
植木等主演の「日本一」シリーズとともに、
東宝のドル箱シリーズとなる「作戦」シリーズである。

鶴亀製菓は、飲めばたちまち元気になる新製品
"ハッスル・コーラ"を完成させる。ところが、
興奮剤が入っているとして販売不許可に。会社は
株主に対する責任問題から逃れるため、興奮剤抜きの
ハッスル・コーラを子会社に販売させ、子会社を
計画的に倒産させようとする。
しかし、田中太郎(植木)以下子会社に送りこまれた
鶴亀製菓のスーダラ社員7人は、一流会社との契約を
次々に取り付けて、売上を驚異的に伸ばしていく!

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まず指摘したいことは
主人公(演:植木等)にちょっかいを出す
プレイガール役「北あけみ」さん。
・・いい胸しています。

が、やはり水着には時代を感じますな。
さすが服飾デザイナーは、この50年間
それなりに仕事してきたんだなと感じる。

「家政婦のミタ」以来、我が家で気になっている
白川由美。相変わらず美人だが
あまり話しに絡まず、存在がいまいち意味不明。

浜美枝。可愛いのだが、あまりに潔癖すぎて
途中でなんだそりゃ?な行動をとる。
彼女の行動指針もまた意味不明。
そのくせに植木等に協力はするのだから
いったい全体なんだそりゃである。
ま、キュートなので許しますけれども。

映画に60年代の文化が見えて興味深かった。

まだあんまりビルがなく、標識も、ましてや
ETCなんてありえない東京高速道路の上を
ダイハツミゼットに自社製品(コーラ)を
満載して激走&歌うシーンとか、



コーラの販路が確保できたので、
工場で大量生産開始するシーン。
全部ビンなのはヨイとしても、
出来上がり製品を一本ずつ女工が目視!チェック。

植木等が働く製菓会社の業務風景。
まるで学校のように全員の机がお偉方の方を向いている。
(業務ごとに机で「島」を作る、という概念が
 ぜんぜん普及していないらしい)

更に、机上には文字通りの「台帳」類を
積み重ね、パソコンのような電子機器の類も
一切なく、当然、電卓もありませんから
計算はソロバン。
携帯なんてないから連絡は黒電話。

それでもビジネスが成立する。
そんな時代だからこそ、コネというか
ノミニュケーション(酒上のお付き合い)がモノをいう。
それと極論を言えば、ずうずうしい奴
(上からすれば愛い奴)の勝ちと。

映画では・・
販路を確保したい
⇒日本で最大手の食品流通企業の社長が狙う、
 クラブのママとの仲を取り持つ。
金が要る
⇒大銀行の頭取(演:東野英次郎)を調落。

とにかくタブーなしの行動力。
高度成長ハッスル時代の勤め人に
「やる気になればなんでもできる」
というストレートなメッセージは良かったけれども。

箱根の旅館のドタバタはちとやり過ぎの長すぎ。

最後は「サラリーマンなら、責任もって独立しろ」
という趣旨の歌を、クレージーキャッツ一同
銀座の通りで高らかに歌い上げて終了。
(つまりライバル映画会社でヒットした
 「無責任」なぞ「くたばれ!」ってことのようです)

「くたばれ」といえば、時々寂しく思うのは、
ああ皆さん、お亡くなりになっているのだなと思う瞬間。
(ご健在は犬塚弘さんだけ)

堺左千夫さんがひょっこり顔を出しているあたりは
唐突に東宝映画を感じる。

主人公は無責任でスーダラで
やることなすこと大当たり。
要所要所がミュージカルな映画、
要はいつものクレージー映画なのかと思いきや
結構まじめに作ってあって
コメディ映画としては中途半端に思えました。

すごいな。撮影当時のロケ地と現代を比べた
好事家のサイト。
あの時代と現代の時代比較にもなって面白い。


クレージー作戦 くたばれ!無責任 
製作=東宝 
1963.10.26 92分 カラー 東宝スコープ

監督 ................  坪島孝
脚本 ................  田波靖男
撮影 ................  遠藤精一
音楽 ................  広瀬健次郎
美術 ................  小川一男
編集 ................  武田うめ
 
配役    
田中太郎 .............  植木等
大沢丑松(総務課長) ....  ハナ肇
小谷民夫(秘書) .......  谷啓
木塚源二 .............  犬塚弘
安川 ................  安田伸
桜田 ................  桜井センリ
石井 ................  石橋エータロー
前川恵子 ..............  浜美枝
久保田美奈子 ..........  藤山陽子
河野玲子 .............  北あけみ
明子 ................  淡路恵子
石黒専務 ..............  山茶花究
大江山茂 ..............  清水元
倉持重役 ..............  佐田豊
畑中社長 ..............  上原謙
畑中静子 ..............  中北千枝子
総務部長 ..............  石田茂樹
大沢百合子 ............  北川町子
金丸支店長 ............  田武謙三
岩下頭取 ..............  東野英次郎
八田 ................  堺左千夫
岩下雪子 ..............  瓜生登代子
おたね ................  千石規子
スーパーの主任 .........  堤康久
スーパーの女店員 ........  記平佳枝
バス停のわりこみ男 ................  広瀬正一
クリーニング屋 ................  権藤幸彦
タクシー運転手 ................  坂本晴哉
スチームバス嬢 ................  清水由記
箱根の芸者 ................  芝木優子
電話交換手 ................  古池みか

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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