日曜の夕方、5時くらい?
(ガンダムとかごちゃごちゃやってたあの時間)
テレビで放映中。
■第10話「大宇宙の墓場」
異次元断層へとはまり込んでしまったヤマト。
そこは難破した異星の船が無数に浮かぶ
大宇宙の墓場だった。そんな中、同様に
漂流していたがガミラス艦がヤマトに交信を
求めてきた。この空間を脱出するためには、
互いの協力が必要だというのだが・・・。
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今回、ヤマトはいつものワープをするも
うまくゆかず「異次元断層」に飛び込んでしまった。
「異次元断層」
宇宙のサルガッソー海と呼ばれるらしい。
ヤマトの波動エンジンってのは、宇宙から
無限にエネルギーを吸収できるスゴイ機関らしい。
この「異次元断層」には、通常空間で
ヤマトが吸収できるエネルギーの元がないうえ、
波動エンジンからどんどんエネルギーを
奪ってゆくのだそう。
時間が経つにつれ燃料タンクが先細りする。
一方、波動砲を撃てば
「ビックリ理論」で「異次元断層」に穴が開くものの
ヤマトは一回波動砲を撃つと
燃料タンクがからっ欠になり、通常航行も不能になる。
ヤマトには脱出する手段はあるが動けない
ガミラス艦は動けるけどそんなスゲー武器はない。
さあどうしよう。
今回、たまたま「異次元断層」に
意志の通じる相手が居たからよかったけれど
また次のワープで異次元断層に陥らんとも限らない。
当然、真田副長は対策を講じているに違いない。
少なくとも、波動砲を撃った後にも
ヤマトに多少の行動が許されるくらいの
「予備固形燃料」なんか用意がほしいな。
それはともかく「異次元断層」に囚われて
ホヤホヤだったのは、ガミラス軍の駆逐艦一隻。
船には「ガミラス親衛隊」も一部乗っていました。
たぶん、デスラーに命令されて
督戦兼情報収集のため
ヤマトのいる前線に派遣される途中に
遭難したものと思われ。
旧ソ連でいえば政治将校のようなもの。
督戦にしても政治将校にしても
戦意旺盛な部隊だったら本来必要がない。
でもガミラス軍のように、異民族の混合集団、
しかも「ガミラスに征服された民族」が
「ガミラスに忠誠を見せるために
自分たちとは直接関係のない星へ
侵略行為に出かける」
となれば、これじゃあ戦意が盛り上がるはずも
ありません。
だとしたら尻を叩いてでも戦わせる必要がある。
政治将校も督戦官にしても、内向きな存在。
味方からは大いに嫌われる連中なのです。
こんな人たちですから・・
船乗りの仁義であるとか
戦士である前に人であるべき、とかいった
ポリシーなど、ゴミだと思う。
むしろ、ガミラス帝国=デスラー総統にとって
有害ですらある。
もちろん助かりたい気持ちは同じだけど
利用するだけ利用したら
テロン(ガミラス語で地球)の船なんて
沈んでしまえばよい。
ズルい卑怯は敗者のたわごと。
「仁義」とか「約束」とかなんて
一介の駆逐艦乗りが口に出すなよ。
おらっちは親衛隊だぜ?
とはいえ、たかが駆逐艦とはいえ
船に乗っている以上、船が動いているうちは
艦長の意思が絶対。
前半(ヤマトへの協力要請)までは
策略の一環として黙っていたけれど
自軍の駆逐艦の艦長が
なんと敵との約束を守り、ヤマトの牽引を
開始するとな??
なんだこいつら?気が狂ってんじゃないか?
どんな状況でも
適星の戦艦が沈めば総統もお喜びになり
なにより自分の栄達に繋がるじゃないか。
こいつら、そんな事も解らんのか?
結果から言えば、沖田艦長の決断は
正しかった。ガミラス軍にもまた
「信には信で返す」というマトモな気風が残っていた。
かなり危険な賭けではあったが
おそらく艦長の頭の中に浮かぶ
複数の選択肢の中で
「敵艦を信じる」ってのが
一番成功率が高かったのでしょうな。
それと、どうやら交渉役に赴いた
ガミラス軍女性パイロットは
「艦隊総司令の娘」だったらしい。
が、この時点ではジブンも含めて
そんなこと全然解らん(解ろうはずもない)
ヤマトの諸君でした。
いろいろあって共に助かるヤマトと敵艦。
「ヤマト・・賞賛すべき敵だ」
駆逐艦の艦長がそうつぶやくや
絶妙なタイミングで現れます
「テロン侵略軍」担当将軍の「ゲール」艦隊。
「友軍駆逐艦!射撃のジャマだソコをどけ!」
古今東西、味方を撃って栄達した軍はありません。
ゲール将軍。さすが。
今ならヤマトを叩けるという大チャンス!
自己の栄達はすぐそこです。
こんな時に味方の駆逐艦一隻の犠牲を厭うより
いまはまず斉射ですやねッ!
ヤマトと味方艦隊の砲撃の雨のなか
ガミラス駆逐艦は文字通り板挟みに。
諦念の顔でたたずむ艦長。
自艦の装甲では時間稼ぎにもなりません。
人生の最期の最期に
一緒に酒を飲めたらきっと意気投合できたろうと
思わせる船乗りに出会えたことだけを喜びに
轟沈するガ軍駆逐艦。
さあ、反撃開始だ!
主砲エネルギーはないかもしれんが
実弾はあるぜ(三式弾)
ところが沖田艦長が発した命令は
「艦首回頭」の戦線離脱。
調子に乗って撃ちまくったゲール艦隊の
エネルギーの塊は、先ほどの「異次元断層」
要はブラックホールを超刺激していたのでした。
お怒りのブラックホールに
次々と飲み込まれるゲール艦隊。
ゲールだけは慌てて脱出してゆきました。
さすが「ゲース」キャラ代表であります。
狂気の象徴である「戦場」に
本来「ロマン」なんかないのだが
それでも時として「美」が見出せることもある。
合掌。
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