2013年07月17日

エクスペンダブルズ

えーと、つまりは「ジャイアン軍団」のお話。
ひとり壱ジャイアンの軍団では
統率もそれなりに大変だ。

この映画の前宣伝には自分もワクワクしました。
「シルヴェスター・スタローン」を軸に
「ドルフ・ラングレン」「ミッキー・ローク」・・
そして何より
「ブルース・ウィリス」に
「アーノルド・シュワルツェネッガー」まで
同じスクリーンに納まるという!
こりゃもうワクワクものですよ。

逆に言えば、そうでなかったら
さすがのPONといえど、振り向きもしない映画
だったでしょう。
別に「シルヴェスター・スタローン」
一座じゃなくっても
主役がルパン三世一味だって
全然違和感ないストーリー。

ルパンならば、さすがに将軍の暗殺こそ
引き受けないだろうけれど
将軍が持っている「宝物」を狙って潜入した
ルパンの前に、島の平和を願う若い女性
(正体は将軍の娘)が現れて協力する
・・といった話。
いかにもありそうじゃないですか。

あらすぢ
ソマリア沖で起きた海賊によるシージャック
解決の仕事を受けたバーニー・ロス率いる
傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、
身代金を用いた交渉を行うもメンバーの一人
であるガンナー・ヤンセンの暴走により、
激しい銃撃戦を展開することになる。
 海賊の殲滅には成功するも薬物依存症に
陥っていたヤンセンをロスはチームから
放逐することを決める。
 数日後、チームのマネージャーである
ツールから仕事の依頼を伝えられたロスは
会合場所でチャーチという謎の男から
南アメリカの小国、ヴィレーナの独裁者
であるガルザ将軍の排除を依頼される。
ロスはメンバーの一人である
リー・クリスマスと共に同国に偵察に赴く。

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冒頭。あまり説明のないまま、
どこかの薄暗い倉庫(今思えば貨物船の中か?)で
何人か人質にギャースカ騒ぐ武装集団。
どう見てもカタギにゃ見えないが
さりとてスタローン氏の仲間にも見えない。

画面が暗く、なんかよく解らないままに
ドンパチ開始。なんかスタローン氏の仲間が
言うことを聞いたり、聞かなかったり。

後であらすじを追ってみたら、
どうやら敵はソマリア海賊集団だったようで。
であれば殺したって
どこからも文句はでないでしょう。
今日日、相手がゾンビと海賊とテロリストでしたら
正々堂々殺すことができるのです。
だもんで大暴れ。

エクスペンダブルズとは「消耗品」の意。
体張ってバッと稼いで、バッと使い、
今さら地道で堅気な職業に転職するには
社会に適応できる能力を持ち合わせない。
そのまま年老いてゆくか
若いうちにクスリや事故なんかで命を散らす。

そんな意味では「傭兵」も「ハリウッド俳優」も
そんなに変わらない。スタローン氏の
そんな自嘲も込められているんだろうなって思う。

楽しみだった
「スタローン」「シュワちゃん」
「ブルース・ウィルス」の競演シーンですが
結局後の二人は「顔みせ」程度であった。

とある教会で対峙、会話する三人。
ずいぶんとカット割りでごまかしていて
何度も再生⇒巻き戻しを繰り返したが
結局、御三方が同じカットに
まとめて映っているシーンは無かった。
シュワちゃんらしい人の後ろ姿+スタローンと
ブルース・ウィルスの画はあったが、
後ろ姿など何ぼでも加工・代用できるものだ・・
そう思ってたら
案の定、シュワちゃんのスケジュールが
合わなくて彼だけ「後撮り」だった様子。
そうだろね。
ちなみにシュワちゃんはスタローン氏同様
過去にかなり大暴れしてきた存在で、
現在は死の商人。
最終的には大統領を目指している模様。

シュワちゃんはスタローン演じる
主人公のことを「ジャングル好き」だって
言ってたから、この主人公は「ランボー」の
成れの果てなのかも知れない。
(実は「ロッキー」の成れの果てだったりして)

エクスペンダブルズ傭兵軍団の中に
ロボコップ、クラレンス一味のサブ敵役
ポール・マクレーンが混じっているなあ
(ハゲでひげ面で目つきが悪い白人)
おもったら別人でした。
=ジェイソン・ステイサムのこと。



ブルース・ウィルスから仕事を受けた
スタローン氏は相方の「クリスマス」氏と
ガルザ将軍が牛耳る南米の小島に
偵察に出かけ、一人の女性と会う。
偵察といっても、スタローン氏である。
そんな繊細なことできるわけがない。
威力偵察ですらない、ほぼ二人だけで全面戦争。
このまま島制圧しちゃうんじゃないの?
というイキオイだ。

なんたって彼らはみなジャイアン軍団。
往年のスターたちである。
皆、ワガママであり、映画の撮影予定よりも
自分の予定を優先することがエラさの証と
信じてるような人たちなんでしょう。
映画全編にわたって出演させられるワケもなく。
一応メンツがそろうのは物語も後半。

ガルザ将軍よぅ、テメエの娘の安全も守れぬ身で
何がクーデターなのか。
つまり、将軍にはなんも実権なんかなく
すべてはクーデターは元CIAのエージェントで
現在は「国際的ワル」である黒幕が
演出したものだった。

CIAが麻薬を作らせて
闇の工作資金源にしているってのは
本当だったら大問題だと思うのだが。

聖林製バカ映画であることを差し引いたとしても
なるほど、あの組織ならやりかねない、と
アメリカ人に普通に思わせる空気

持っているのだろうかCIAって。

とにかく、仕切り直し。
気になる女性は将軍の娘だった。

行くのか・・どうしても。

死ぬ気はない、だが行かないと!
スタローンはそう宣言。
金のため、
島を平和にするため、
なにより、将軍の娘を救出するため、
片手にハムをもって出撃する。

あとはまあ、皆に少しずつ
見せ場があり、敵軍は200名もいながら
一方的に虐殺されて終了。

裏切り者のガンナー(演:ドルフ・ラングレン)が
あんな状況で生きていたというのは、
なんだかさっぱりよく解らなかったっつーか
考えてみればスターは
一人も死んではいけないのだ。

そらそうだ。彼ら一人一人を
それぞれが番組で主役を張っていた
ウルトラ兄弟だと思えば
一人として死んではいけない。
(次作が作れないし)

となると、死ぬのは敵しかいないし
この集団は金輪際ピンチになりようがないじゃん。
(実際そうだった)

スタッフ
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
共同脚本:デイヴ・キャラハム
音楽:ブライアン・タイラー
撮影:ジェフリー・キンボール

キャスト
バーニー・ロス/シルヴェスター・スタローン
リー・クリスマス/ジェイソン・ステイサム
イン・ヤン/ジェット・リー
ガンナー・ヤンセン/ドルフ・ラングレン
トール・ロード/ランディ・クートゥア
ヘイル・シーザー/テリー・クルーズ
ツール/ミッキー・ローク
サンドラ/ジゼル・イティエ
ジェームズ・モンロー/エリック・ロバーツ
ダン・ペイン/スティーブ・オースティン

ガルザ将軍/デイヴィッド・ザヤス

チャーチ/ブルース・ウィリス
トレンチ/アーノルド・シュワルツェネッガー

※次作にはチャック・ ノリスファクト
「子供は小便で雪に名前を書くが、
 チャックノリスは小便でコンクリートに名前を彫る」
で有名な「チャック・ ノリス」と
「ジャン・クロード・バンダム」が出場してるらしい。

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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