まず「初夜」じゃなくってよかったね、
と画面に向かって軽くジャブ。
原作は、原作ファンには有名な
傑作エピソード。(25巻)
原作ってどことなく、アニメにはない
ドライさを持っている。
「のび太くんを選んだ
君の判断は正しかったと思うよ。
あの青年は人の幸せを願い、
人の不幸を悲しむことのできる人だ。
それが人間にとって大事なことなんだからね」
わが娘を「君」扱い。一人前の女性と扱うあたり
ウエットじゃない。
<あらすぢ>
しずかと出木杉が空き地で「白雪姫」の劇の練習を
しているところを見て、のび太は本当に将来自分と
しずかちゃんが結婚できるのかどうか不安になる。
そこでドラえもんと共に、タイムマシンでのび太の
結婚式の日へ向かったが、間違えてその前日に
着いてしまった。せっかくだからと未来の
のび太の結婚前日の様子を見ていくことにするが…。
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しずかパパ、演ずるは「久米明」さん。
「酋長は祭りが好きだ・・」とか
もったりしたナレーションで
世界紀行ドキュメンタリーを盛り上げてくれた方。
(御年89歳!)
「パパ、あたしお嫁に行くのやめる!」
突然の大人しずかの発言に
思わずサクランするのび太。
なだめるドラえもん。
いかに透明マントで姿を隠しているとはいえ
同じ室内(パパの書斎)である。
大人しずかちゃんとパパに
聞こえないわけがない。
パパはしずかの手をとりながら
瞬間、周囲を見渡し
「・・なんか部屋が騒がしい・・」
(この間たった一コマ)
そして何もなかったかのように
感動の芝居を再開するw
大事なシーンにワザワザこういった
笑い?を入れる。藤子F先生。
この間の取り方は
原作漫画にしかない自分の大好物で
アニメには絶対に出せないアジだ。
もしかしたら照れ隠しの意味もあるのかも。
アニメ版も原作に少しでも近づこうと
感動作品に仕上げようと努力するのだが、
にしてもだ。
青年のび太が、草っぱらに転がり込む。
自分の体でつぶしてしまったタンポポに
「タンポポさんゴメンね」と
樹の枝で、松葉づえを作ってやる描写は・・
いい年の青年の行動にしては
優しいとかそういう次元ではなく
やや不気味と言わざるを得ない。
それとこの映画は旧声優陣の出演作品だ。
のび太が大人になったので
大人びた声で、って事なんだろうけれど
なんかどうにも「無理やり感」が
ジブンにはイヤだ。
(どうイヤなのかはご覧になってみてください)
キャスト
ドラえもん - 大山のぶ代
のび太 - 小原乃梨子
しずか - 野村道子
スネ夫 - 肝付兼太
ジャイアン - たてかべ和也
出木杉 - 白川澄子
しずかの父 - 久米明
しずかの母 - 松原雅子
先生 - 田中亮一
おばあさん、ドレスのスタイリスト - 江森浩子
タクシードライバー - 中嶋聡彦
高木さん - 柴本浩行
女の子、ホテルのフロント - 渡辺美佐
となりのおばさん - 水原リン(現・真山亜子)
スタッフ
原作 - 藤子・F・不二雄
監督 - 作画監督:渡辺歩
脚本 - 藤本信行
美術監督 - 柴山恵理子
撮影監督 - 熊谷正弘
録音監督 - 浦上靖夫
音楽 - 菊池俊輔
制作協力 - 藤子プロ、ASATSU-DK
制作 - シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
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ラベル:久米明 ドラえもん のび太の結婚前夜