なんだかんだ書いちゃったけど
この海のサルシリーズ。
第一作のチビノリダー死亡作〜
第二作、豪華客船沈没作〜
(脱出のタイムリミットと戦ってんのに
煙突のなかで「愛を」携帯で語る駄作)
そして第三作のこれ。
なんかその昔(2008年)
『252 生存者あり』なる映画でも
伊藤英明氏がレスキューしてた気がするんで
あの映画も「海猿」シリーズなのかと
勘違いしていたんだけど
あっちはまったく別物。
海上保安庁じゃなくって
消防庁のハイパーレスキューが舞台。
紛らわしいな。まったく。
<あらすぢ>
日韓露が関わった国家規模の重要プロジェクト
として福岡沖で稼働する巨大天然ガスプラント
施設“レガリア”で火災事故が発生。折しも
大型台風が接近、一層の緊張が高まっていた。
その現場へ、仙崎大輔、バディの吉岡哲也ら
海上保安庁救難隊がレガリアの設計主任・
桜木と共に駆けつけ、すぐさま救出作業を開始。
だがそのさなか、突然爆発が起こり、大輔たちは
レガリア内に取り残されたうえ、逃げ場を
失ってしまう。そんな彼らを救ったのは、
第七管区機動救難隊の服部だった。しかし、
現場は依然としてヘリも船も近づけない孤立状態。
大輔は妻の環菜と生後間もない長男への思いを
胸に、服部とバディを組んで帰還する方法を
模索していくのだが…。
************************
7歳の息子が(意外なことに喜んで)観てた。
自分は途中から。
なんか映画パトレイバー第一作みたいだな、とか
そんなことを思いながら。
相変わらず大活躍な仙崎隊員(演:伊藤英明)
確か、第一作では潜水士教員(演:藤竜也)が
「お前たちはなぜ潜水士に志願した?
潜ってもいいことなんてほとんど無いぞ。
自分が現役時代、24回現場で潜ったが
生きていたのは2人だけだ」
なんてカッコよくも恐ろしいセリフを決めていたが
仙崎隊員のいるところ、派手な現場ばかり。
名探偵コナンのいるところ殺人事件ばかり、
ひょっとしたら、すべての原因はアンタにある?
教官のおっしゃる通り、大概は
「ドザエモン」がお相手。
第二作でもこの第三作でも
事故現場にて美人さんにお会いしますが
基本、そんなこと期待しないほうが
無難なのでしょう。現場の真実とは。
映画を作るにあたって
仙崎隊員の日常生活、訓練→任務→日常を
延々と描写しても仕方ないことですし。
で、今回は日露韓で共同開発した
海底ガス発掘プラント(パトレイバーで
いうところの「箱舟」みたいなものです)
にて事故発生。
いろいろあって、仙崎隊員と別の部の隊員
設計者1名、女医1名、労働者1名が
取り残される。
そこへ台風が直撃。
ヘリも飛ばせない通信途絶時間がやってくる。
別にフツーならば台風一過までの残り時間、
何てことないけれども、ここは事故現場。
一筋縄ではいかないイベントが
わんさと待ち構えておりまして・・。
また、仙崎隊員の奥さん(演:加藤あい)も
第二作と第三作の間に
未熟児ながら長男を出産。
(なるほど、彼女、スレンダーだもんな〜
と不思議に変なところに納得。ゴメン)
その長男も父親不在中に原因不明の
熱をだし、加藤あいは夜の町をオロオロ。
ま、そんな感じ。
各イベントは仙崎隊員を休ませない。
空いている時間に、しゅんせつ船内部
(のドリルみたいな奴)に進入して、
火事の原因となるガス泥の吹き出しを止める。
それだけのガンバリを見せながらも
ガス発掘プラント“レガリア”の
ガス爆発は時間の問題となる。
アドバイスとして仙崎隊員に同行し
トラブルに巻き込まれた
レガリア主任設計者(演:勝村政信)
彼は自らが作り出した最大の作品
「レガリア」をグーグルアースから
眺めるのが楽しみなんだとか。
その気持ちわかるなあ。
さる帝国海軍の空母の艦長は
自らの船が沈めた敵艦の写真を
眺めるのが趣味だったとか聞くし。
台風が過ぎ去りつつあり通信回復。
仙崎隊員の状況報告をもと
ようやく現場の状況をつかみ始めた
本部のプロ達(この場合の”プロ”には
何故か政治家と官僚は含まれないのだ)
が検討した結果、生き残りたちを
しゅんせつ船に移すと共に
仙崎隊員を“レガリア”の最深部に進入させ
キングストン弁(自沈装置)を
作動させるのがベター、と意見がまとまる。
爆発したら、しゅんせつ船も吹き飛んじゃうが
沈めれば火は消えるか
せめて生存者だけでも無事、というスンポー。
これを聞きつけ
「ちょwwwおまwwww」
エリート官僚(演:鶴見辰吾)が大慌て。
「(残留している)彼らは、
1500億円をふいにしてまで
救うにあたうる人間なのか?」
と言ってはならない言葉を口にする始末。
(高校聖夫婦のくせしてさ)
海猿たちの大将、指令本部の山猿
(劇中ではそう呼称してません。
時任さん、ごめんなさい。見たまんまです)
下川ー(演:時任三郎)隊長が反駁する。
「自分には、あなたのおっしゃる意味が
理解できません!」
で、仙崎隊員はなんとか任務達成するも
帰路に骨折、身動きが取れなくなる。
「お前だけでも行け、行くんだ!」
「置いてなんかゆけません!!」
のやり取りが続く。
台風一過の青空のもと
満を持して生存者たちを救いに急行する
海上保安庁のヘリと海猿たち。
「この人たち・・繋がってる」と吹石女医が呟く。
仙崎隊員がエース級であるのと
バディーとしての繋がり、
海上保安官のシーマンシップ
仲間を思う気持ちは解らんでもないけど、
彼一人のために、十数人がヘリから
ダイブってのは
さすがにやりすぎでしょう。
二重遭難になりかねないよ。
なお「REGALIA」とは 【名詞】
1王位の象徴,即位の宝器
2(官位などの)記章,勲章.
3(官位などを示す正式の) 衣服; 華美な礼装
だとか。
そういやPONが
映画「ポセイドンアドベンチャー」を観て
ジーンハックマンのかっこ良さに
シビれたのも7歳の時だった。
うちの息子が喜んでみていたのも
無理ないか。
スタッフ
監督 羽住英一郎
製作総指揮 亀山千広
プロデューサー 臼井裕詞 安藤親広
原作 佐藤秀峰
原案 小森陽一
脚本 福田靖
撮影 佐光朗
美術 清水剛
編集 松尾浩
音楽 佐藤直紀
キャスト
伊藤英明 仙崎大輔
加藤あい 仙崎環菜
佐藤隆太 吉岡哲也
加藤雅也 桜木浩一郎
吹石一恵 西沢夏
三浦翔平 服部拓也
濱田岳 木嶋久米夫
香里奈 松原エリカ
勝村政信 遠藤翔太
鶴見辰吾 吉森久貴
石黒賢 北尾勇
時任三郎 下川ー(いわお)
製作年 2010年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 129分
************************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
↓ ↓ ↓