結構、楽しめた。
Wiki先生によれば
2008年11月に、世界初の試みとなる機上試写を
実施。羽田空港発関西空港行きの特別便機
内で映画を上映した・・らしい。
これ、機上で観劇した人は
どう思ったかなあ。
正直俺だったら、
クレームつけるほどではないが
ちっと不快に思ったかもしれない。
「旅客機が機体異常で引き返し
無事緊急着陸する」話を
機上でなんか観たくない。
ま、この映画の出演者やカントクのファンとか
物好きが試写会に参加したのだろうから
文句などでなかったろうけど。
ANAが映画製作に全面協力らしいが
それも勇気あるのう。
この頃のANAは、早め早めのリストラが功を奏し
かつ、JALがボロボロだった時期で
イケイケの空気だったから、企画が通ったのかも。
今だったら多分ムリ。B787のこともあるし。
<あらすぢ>
副操縦士の鈴木和博は機長への昇格訓練を
受けており、今回のホノルル行きのフライトが
昇格の分かれ目だった。教官が温厚な望月で
安堵したのも束の間、望月が風邪をひき、
代わりに厳格な原田が鈴木の教官を務めることに。
一方今回のホノルル行きが国際線デビューとなる
CA・斉藤悦子。だがその便には厳しいことで
知られるチーフパーサー・山崎麗子も乗務していた。
そしてグランドスタッフの木村菜採もまた仕事に
限界を感じ辞めようかと考えていた。
ホノルル行きの便は離陸前の多様なトラブルが
ありながらも出発。機内では鈴木が原田の指導に
戦々恐々とし、悦子は次々と繰り出される乗客の
要求に右往左往。
そんな中、鈴木・原田のもとに、山崎麗子から
キャビンで翼に何かがぶつかるのを見た乗客が
いるとの知らせが入る。その直後、機の
エアデータ・コンピュータが狂った表示を出し始めた。
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飛行機にからむ職務に励む人々の群像劇。
各人それぞれに見せ場があり
あらかた見せ終わった後
映画全体のメーンイベント
「主人公機が機体異常で引き返し
無事緊急着陸する」話へ突入する。
◆飛行機側(パイロット)側
(田辺誠一)
正パイロットを目指す一応主人公。
田辺誠一が半人前役ってのは、最近にしては珍しい。
(時任三郎)
ベテランパイロットで教育担当。
かっこええ。三郎さん。ふぞろいの頃とは
違って社会的地位を確立した模様。
◆C.A側
(寺島しのぶ)
コワイベテランC.A。
(綾瀬はるか)
映画として華がないと新人C.A。
彼女はまっさらな新人ってわけではなく
「国内線」からの転任。
「国内線」<「国際線」という職制ヒエラルヒーが
やっぱある様子。
(吹石一恵)
中堅どころC.A。
◆グランドスタッフ(地上勤務)側
(田畑智子)
何でも屋。使えない後輩と、気まぐれな客に
振り回される。出会いもなくストレス三昧の職場に
”会社辞めたい病”発症中。
(平岩紙)
使えない後輩。
(田山涼成)
仕事に厳格というより嫌味な上司。
※グランド要員と飛行機乗組み側にも厳然とした
壁があるみたい。映画にこんな描写がある。
グランドスタッフの田畑智子が
トラブルシュート過程で勢い余って
飛行機の敷居に足を踏み込んだ瞬間
C.Aとの間でひと悶着。
お客と乗員以外が、
むやみに機内に立ち入ることを禁ずる
法律とかあるのかもしれない。
◆整備士
(田中哲司)
仕事に厳しい先輩整備士。
我らお客の命に係わる仕事なので
ナアナアにやられても困るからあれで良し。
(森岡龍)
最近自分のスキルに自信を
深めつつある後輩。若干先輩が
ウザったくなってきているお年頃。
※整備員の工具には名前と格納定位置が
あって、スパナひとつ見当たらないだけで
全員居残り。人間にはミスがつきもの。
スパナがジェットエンジン内部に残留しただけで
その飛行機はまず「致命的」になるから。
◆航空管制官
(宮田早苗)(長谷川朝晴)(江口のりこ)
なんか大変な仕事を淡々とこなす人々。
服飾もラフなかっこ。江口のりこ氏が似合う。
◆オペレーションコントロールセンター(OCC)
(岸部一徳)
一徳さん。ITに弱いアナログ人間。
普段はすみっこで小さくなっているが
いざとなれば経験がモノをいう。
(肘井美佳)
ITに強いが経験不足。かわいい。
(中村靖日)
ずっとモニタ見てる人。
※OCCは空港で状況が変わった場合の
どう動くか判断、処置するところ。作戦司令室。
◆バードパトロール(通称バードさん)
(ベンガル)
バードストライク(航空機と鳥の衝突)を防ぐため、
空港周辺の鳥に銃で威嚇射撃を行う仕事。
「空砲」なんで安心。
◆困った団体
(森下能幸)(明星真由美)
動物愛護団体。雑誌記者と偽って潜入。
バードさんの業務を妨害、結果として大騒動に発展。
◆お客
(笹野高史)づら。
(菅原大吉)いるよ、こういう嫌な客。
(正名僕蔵)(藤本静)バカカップル。
(竹中直人)客演。ほんと顔見せ。
◆マニア
(石井智也)(永野宗典)(三浦圭祐)
時にはマニアが役に立つ時もある。
航空ファングループ三人組。
◆その他
(柄本明)(木野花)
綾瀬はるかの両親。娘のはれ姿に
わざわざ上京。木野花は
あまちゃんの「メガネ会計ババア」。
良くも悪くも「フジテレビ型コメディ」映画。
三谷幸喜氏が制作にかかわっていたのなら
もう少し毒が入ってもうちょっと笑える映画に
なっていたかもしれない。
スタッフ
ハッピーフライト
監督 矢口史靖
脚本 矢口史靖
製作 亀山千広
出演者
パイロット
鈴木和博/田辺誠一
原田典嘉/時任三郎
望月貞男/小日向文世
キャビンアテンダント
斎藤悦子(R4')/綾瀬はるか
山崎麗子(L1)/寺島しのぶ
田中真里(R4)/吹石一恵
グランドスタッフ
木村菜採/田畑智子
吉田美樹/平岩紙
森田亮二/田山涼成
オペレーションコントロールセンター(OCC)
高橋昌治/岸部一徳
中島詩織/肘井美佳
吉川雅司/中村靖日
オペレーション・スタッフ
矢柴俊博、佐伯新、樋渡真司
整備士
小泉賢吾/田中哲司
中村弘樹 /森岡龍
管制官
竹内和代/宮田早苗
渡辺忠良/長谷川朝晴
水野頼子/江口のりこ
乗客
丸山重文/笹野高史
清水利郎/菅原大吉
岡本福男/正名僕蔵
岡本幸子/藤本静
乗客/竹中直人
太田孝三 - 日下部そう
その他
馬場光輝/ベンガル
斉藤直輔/柄本明
斉藤利江/木野花
今井一志/森下能幸
団員/明星真由美
飛行機研究会のメンバー/
石井智也、永野宗典、三浦圭祐
音楽 ミッキー吉野
主題歌 フランク・シナトラ
「カム・フライ・ウィズ・ミー」
撮影 喜久村徳章
編集 宮島竜治
配給 東宝
公開
2008年11月15日
上映時間 103分
製作国 日本
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