2013年12月12日

ハッピーフライト

「ハッピーフライト」

結構、楽しめた。

Wiki先生によれば
 2008年11月に、世界初の試みとなる機上試写を
 実施。羽田空港発関西空港行きの特別便機
 内で映画を上映した・・らしい。

これ、機上で観劇した人は
どう思ったかなあ。
正直俺だったら、
クレームつけるほどではないが
ちっと不快に思ったかもしれない。
「旅客機が機体異常で引き返し
 無事緊急着陸する」話を
機上でなんか観たくない。
ま、この映画の出演者やカントクのファンとか
物好きが試写会に参加したのだろうから
文句などでなかったろうけど。

ANAが映画製作に全面協力らしいが
それも勇気あるのう。
この頃のANAは、早め早めのリストラが功を奏し
かつ、JALがボロボロだった時期で
イケイケの空気だったから、企画が通ったのかも。

今だったら多分ムリ。B787のこともあるし。

あらすぢ
副操縦士の鈴木和博は機長への昇格訓練を
受けており、今回のホノルル行きのフライトが
昇格の分かれ目だった。教官が温厚な望月で
安堵したのも束の間、望月が風邪をひき、
代わりに厳格な原田が鈴木の教官を務めることに。

一方今回のホノルル行きが国際線デビューとなる
CA・斉藤悦子。だがその便には厳しいことで
知られるチーフパーサー・山崎麗子も乗務していた。
そしてグランドスタッフの木村菜採もまた仕事に
限界を感じ辞めようかと考えていた。

ホノルル行きの便は離陸前の多様なトラブルが
ありながらも出発。機内では鈴木が原田の指導に
戦々恐々とし、悦子は次々と繰り出される乗客の
要求に右往左往。

そんな中、鈴木・原田のもとに、山崎麗子から
キャビンで翼に何かがぶつかるのを見た乗客が
いるとの知らせが入る。その直後、機の
エアデータ・コンピュータが狂った表示を出し始めた。

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飛行機にからむ職務に励む人々の群像劇
各人それぞれに見せ場があり
あらかた見せ終わった後
映画全体のメーンイベント
「主人公機が機体異常で引き返し
 無事緊急着陸する」
話へ突入する。

◆飛行機側(パイロット)側
田辺誠一
 正パイロットを目指す一応主人公。
 田辺誠一が半人前役ってのは、最近にしては珍しい。
時任三郎
 ベテランパイロットで教育担当。
 かっこええ。三郎さん。ふぞろいの頃とは
 違って社会的地位を確立した模様。

◆C.A側
寺島しのぶ
 コワイベテランC.A。
綾瀬はるか
 映画として華がないと新人C.A。
 彼女はまっさらな新人ってわけではなく
 「国内線」からの転任。
 「国内線」<「国際線」という職制ヒエラルヒーが
 やっぱある様子。
吹石一恵
 中堅どころC.A。

◆グランドスタッフ(地上勤務)側
田畑智子
 何でも屋。使えない後輩と、気まぐれな客に
 振り回される。出会いもなくストレス三昧の職場に
 ”会社辞めたい病”発症中。
平岩紙
 使えない後輩。
田山涼成
 仕事に厳格というより嫌味な上司。

※グランド要員と飛行機乗組み側にも厳然とした
 壁があるみたい。映画にこんな描写がある。
 グランドスタッフの田畑智子が
 トラブルシュート過程で勢い余って
 飛行機の敷居に足を踏み込んだ瞬間
 C.Aとの間でひと悶着。 
 お客と乗員以外が、
 むやみに機内に立ち入ることを禁ずる
 法律とかあるのかもしれない。

◆整備士
田中哲司
 仕事に厳しい先輩整備士。
 我らお客の命に係わる仕事なので
 ナアナアにやられても困るからあれで良し。
森岡龍
 最近自分のスキルに自信を
 深めつつある後輩。若干先輩が
 ウザったくなってきているお年頃。

※整備員の工具には名前と格納定位置が
 あって、スパナひとつ見当たらないだけで
 全員居残り。人間にはミスがつきもの。
 スパナがジェットエンジン内部に残留しただけで
 その飛行機はまず「致命的」になるから。 

◆航空管制官
宮田早苗)(長谷川朝晴)(江口のりこ
 なんか大変な仕事を淡々とこなす人々。
 服飾もラフなかっこ。江口のりこ氏が似合う。

◆オペレーションコントロールセンター(OCC)
岸部一徳
 一徳さん。ITに弱いアナログ人間。
 普段はすみっこで小さくなっているが
 いざとなれば経験がモノをいう。
肘井美佳
 ITに強いが経験不足。かわいい。
中村靖日
 ずっとモニタ見てる人。

※OCCは空港で状況が変わった場合の
 どう動くか判断、処置するところ。作戦司令室。

◆バードパトロール(通称バードさん)
ベンガル
 バードストライク(航空機と鳥の衝突)を防ぐため、
 空港周辺の鳥に銃で威嚇射撃を行う仕事。
 「空砲」なんで安心。

◆困った団体
森下能幸)(明星真由美
 動物愛護団体。雑誌記者と偽って潜入。
 バードさんの業務を妨害、結果として大騒動に発展。

◆お客
笹野高史)づら。
菅原大吉)いるよ、こういう嫌な客。
正名僕蔵)(藤本静)バカカップル。
竹中直人)客演。ほんと顔見せ。

◆マニア
石井智也)(永野宗典)(三浦圭祐
 時にはマニアが役に立つ時もある。
 航空ファングループ三人組。

◆その他
柄本明)(木野花
 綾瀬はるかの両親。娘のはれ姿に
 わざわざ上京。木野花は
 あまちゃんの「メガネ会計ババア」。

良くも悪くも「フジテレビ型コメディ」映画。
三谷幸喜氏が制作にかかわっていたのなら
もう少し毒が入ってもうちょっと笑える映画に
なっていたかもしれない。



スタッフ
ハッピーフライト
監督 矢口史靖
脚本 矢口史靖
製作 亀山千広

出演者
パイロット
鈴木和博/田辺誠一
原田典嘉/時任三郎
望月貞男/小日向文世
キャビンアテンダント
斎藤悦子(R4')/綾瀬はるか
山崎麗子(L1)/寺島しのぶ
田中真里(R4)/吹石一恵

グランドスタッフ
木村菜採/田畑智子
吉田美樹/平岩紙
森田亮二/田山涼成

オペレーションコントロールセンター(OCC)
高橋昌治/岸部一徳
中島詩織/肘井美佳
吉川雅司/中村靖日

オペレーション・スタッフ
矢柴俊博、佐伯新、樋渡真司

整備士
小泉賢吾/田中哲司
中村弘樹 /森岡龍

管制官
竹内和代/宮田早苗
渡辺忠良/長谷川朝晴
水野頼子/江口のりこ

乗客
丸山重文/笹野高史
清水利郎/菅原大吉
岡本福男/正名僕蔵
岡本幸子/藤本静
乗客/竹中直人
太田孝三 - 日下部そう

その他
馬場光輝/ベンガル
斉藤直輔/柄本明
斉藤利江/木野花

今井一志/森下能幸
団員/明星真由美

飛行機研究会のメンバー/
石井智也、永野宗典、三浦圭祐

音楽 ミッキー吉野
主題歌 フランク・シナトラ
「カム・フライ・ウィズ・ミー」
撮影 喜久村徳章
編集 宮島竜治
配給 東宝
公開
2008年11月15日
上映時間 103分
製作国 日本

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする