FOXチャンネルにて放映。
久々にアホもしくはB級テイスト映画に
触れたくて、題名だけ見て録画設定。
飛ばし飛ばし観た次第。
そしてそれは正解でありました。
そこそこ楽しめたけれども。
<あらすぢ>
逃走中の銀行強盗を、そうとは知らずに家に
迎え入れた親切な中年紳士が一変。
異常性を発揮し、強盗を恐るべき状況に
陥れる一夜の出来事を描くクライム・サスペンス。
『ソウ』シリーズのプロデューサー、
ステイシー・テストロが製作に参加し、
本作で長編デビューを飾るオーストラリア出身の
ニック・トムネイが自身の短編作品を
基に撮り上げた。
デヴィッド・ハイド・ピアースがホストとなる
中年男を怪演し、彼が巻き起こす予測不可能な
展開にあぜんとする
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なんというか・・某国大統領×ーチン氏似である
デヴィッド・ハイド・ピアースの
狂った姿を観ることができる・・
そんなイメージでOKな映画。
一度くらいは観てもソンはないかもしれないが
ファーストデートで、相手の好みを考えず
いきなりこの映画だったら・・
B級に耐性を持たない相手だったりしたら・・。
あちゃーとなってしまうかも知れません。
(逆に、お相手の眠っていた”趣味嗜好”を
呼び覚ます結果も考えられますけれど)
あらすぢの通りですが
「アブナイ銀行強盗が追い詰められて
押し込んだ先には、輪をかけて
アブナイ狂人がいた・・」
そういう話です。
「真の狂気を演じることができるのは
冷徹な理性である」と狂気の塊だった
山城新伍さんもかつて申しておりましたが・・
一見してアブナイ奴は
実はそれほど危険視しなくても大丈夫で
マトモな社会人に見えるのに
中身は壊れている奴が一番ヤバイ。
ラストは一応、どんでん返しみたいのもあります。
あー、ネタバレしておきます。
銀行強盗のテイラーにも
情状酌量の余地が少しはあって、
それなりにワケあって銀行強盗に落ちぶれたことが
徐々に明らかになります。
いかに金が必要になったからとはいえ
強盗を実行してしまうあたりは
テイラーも充分に壊れた男に違いないのですけど。
この男も、もとから銀行強盗の素養を充分
持ち合わせていた男でして、
口八丁、手八丁。
イザとなれば躊躇せずコブシが出る。
高級住宅街の住民なんて、
いったん、中に入り込んでしまえば
オレの暴力の前にひれ伏すに違いない。
そう思っての一時避難は、半ば成功したんです。
が、彼を待ち受けていたのは・・
もっと壊れたおヒトだったのでした。
親切な中年紳士、ウォーウィック。
世間の悪意とは無縁の世界で
土曜は気の合う仲間とホームパーティー!と
自分とは全く正反対のセレブ階級に生きる男に
見えたのですが
本人が招待した、という仲間たちは
約束の時間を過ぎても一向に現れません。
整然と食器が並ぶテーブルには
いつまでたっても料理は出てきませんが
強力なスイミン薬入りワインだけは完備。
「ワインは赤と白どっちがいい?」
「じゃあ赤を・・」
そう答えると、待っていましたとばかりに
赤ワインが出てきます。
時間を持て余し、そろそろゴマカシも
限界に来たかな〜と考えていた銀行強盗のテイラー。
そこへテレビニュースが流れ
ついさっき逃げ出してきたばかりだというのに
なぜかマスコミと警察はテイラーを
銀行強盗と断定、顔写真とともに
細かく報道し始める。
さあ、ここの家主にも
テイラー=銀行強盗だということが
バレテしまいました!
ここは強権発動、イニチアチブを取ろうと
凶悪な強盗犯として振舞う挙に出ましたが・・
あれれ?急に足元がふらつき始め
途端に意識を失ってしまいまして。
気が付くと椅子に縛りつけられ
お誕生日席に着かされるテイラー。
さあ、狂気の晩餐会の始まりだ。
このウォーウィック。
自分にしか見えない仲間たちと
毎晩”エア”パーティーをしていたのでした。
ご丁寧に、夜も更けると
”エア”ドラッグに
セフレとの”エア××”まで飛び出す始末。
この辺、ホラーというよりコメディ要素多数。
それだけならばまあ、薄気味悪いけれど
まだ許せなくもないかもしれない。
そのうち、ウォーウィックは
過去の楽しいパーティー写真をみせてやる、と
アルバムを持ち出す。ウォーウィックには
仲間達との楽しいパーティータイムに
見えているようだが・・テイラーには、
これまでウォーウィック家に迷い込んできたらしい
先輩犠牲者たちの惨たらしい、なれの果ての
グロ写真が数々。
自分も、この犠牲者の一人になっちゃうのか・・
暗澹とした思いに囚われるテイラー。
あの手この手で脱出を試みるも
打つ手がことごとく裏目に出、
気力体力とも限界に近くなるテイラー。
ダメもとで
「チェスに勝ったら俺の望みを聞いてくれ」と
取引に出ると、いいだろう、と承諾される。
実はテイラー、チェスはいっぱしの腕前。
ウォーウィックが
「取引であるからには、私が勝ったら
君は何を提供してくれるんだ?」と
聞いているそばからチェックメイト。
「貴様、チェスが初心者だなんてウソだな?」
「でも約束は約束だろ!勝ったんだから」
「私はウソをつくのは嫌いでね・・」
ガン!
また気絶。
気が付くとテイラーは毛布に包まれて
高級住宅街のゴミ捨て場に放置されていた。
うおお、悪夢の一夜だったぜ。
何だか知らんが助かった。
もうコリゴリだ、と慌てて住宅街を離れるテイラー。
どんなに理不尽な目にあおうとも
一度、外の社会に戻れば
こちらではお尋ね者だった自分に気が付く。
さっそく金を預けていた、共犯の彼女と
連絡を取るが音信不通。・・おかしい。
そういえば自分が奇妙な晩餐会に
参加することになってしまったのも
警察当局の妙に鮮やかな追跡をかわすためだ。
悪魔の屋敷から逃げ出したのに
またまたケーサツの捜査網に
追いつめられるテイラー。
その有能な警察捜査陣を指揮していたのが
なんと・・
パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会
The Perfect Host
監督 ニック・トムネイ
脚本 ニック・トムネイ
クリシュナ・ジョーンズ
製作 ステイシー・テストロ
マーク・ヴィクター
製作総指揮 マーティン・ゾランド
音楽 ジョン・スウィハート
撮影 ジョン・ブローリー
編集 ニック・トムネイ
キャスト
ウォーウィック・ウィルソン/
デヴィッド・ハイド・ピアース
ジョン・テイラー/
クレイン・クロフォード
モートン刑事/ナサニエル・パーカー
シモーン/ミーガン・ペリー
キャシー/ヘレン・レディ
ヴァルデス/ジョセフ・ウィル
ローマン/タイリース・アレン
モニカ/インドラ・ウィルソン
ルパート/クーパー・バーンズ
配給 マグノリア・ピクチャーズ
ブロードメディア・スタジオ/
カルチュア・パブリッシャーズ
公開 2010年1月(SFF)
2010年5月7日
上映時間 93分
製作国 アメリカ合衆国
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