CS FOXムービー で放送。
あまり深く考えず「夏に最適ホラーモノ」と
いうことだったんで、ひとまず録画してみた。
開始早々。陰気くさい小学生の
担任であるらしい女教師。
この人がまた妙に目ぢからのある女優。
アタマでかくて目がコワイ。
あれ?この方クリスチーナ・リッチさんでは
あるまいか?
果たして・・そうでした。
映画「アダムズ・ファミリー」で
子役としてブレイクした彼女。
こんなところでお目にかかるとは。
(もう33才だそうな)
この映画では
そんなクリスチーナ・リッチさんの
裸体が拝めます。
向こうの雑誌プレイボーイとかで
披露するレベルではないが
まあキレイといってもよいのでは
ないでしょうか。
(ボソ・・)星野真里や葉月里緒奈級
「がっかり」だが・・
<あらすぢ>
恋人であるポールが仕事でシカゴ
に引っ越すことになった。
それを久しぶりの食事で知った小学校
教師のアンナは、別れ話と早合点。
嵐の中、店を飛び出しアンナは車を
走らせている間に事故に遭ってしまう。
アンナが気がつくとそこは、葬儀会社を
営むエリオット・ディーコンの屋敷の
地下室であり、エリオットから
「あなたは死んだ」と聞かされる。
どうしても自分が死んだことが
信じられないアンナを、エリオットは
時に優しく、時に厳しく諭す。
その後、物語はアンナが実際には
生きている可能性があることを
示唆しつつも、その点については
現実とも幻ともつかない曖昧な
状態のまま展開する。
アンナの埋葬後の食事会の席で、
酒浸りになっているポールに、
エリオットはアンナが生きていることを
ほのめかしてポールを煽る。
ポールは車を飛ばし、アンナの墓に
向かうが・・。
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ネタバレ御免。
すべては、あんた(クリスチーナ・リッチ)が
サザエさんバリに
そそっかしいからいけないのです。
クリスチーナ・リッチはレストランで
彼氏(ポール)の弁解に耳をふさぎ
話を聞いてくれ、と車の前でも粘るポールを
振り切って逃走する。
一応伏線があって、クリスチーナ・リッチは
幼少時、母親にあまり良い育てられ方を
されなかったんだとかで
「こんな自分が幸せになってはいけない
幸せになれる筈が無い」と
常に自分に言い聞かせているような
女性だったよう。
ポールの回りくどい求婚も、
勝手に「別れ話」とカンチガイしたらしい。
でも、そこまで彼氏が粘るなら聞いたれよ。
聞いたうえで、なおそう判断するなら
やむを得ないが。
(ある意味ポールも
こんな女、選ばないほうが賢明だったのでは?)
んで、無我夢中。涙で前が見えません!
ってのに車で大暴走。
「ききーーーッ ドガシャーーーン」
ピーポーピーポーピーポー・・
憐れ、クリスチーナ・リッチは事故ったのでした。
気がつくと見知らぬ天井。
あれ?私どうしたんだっけ・・
そこへ登場。葬儀会社のエリオット。
「残念だが君は死んだのだ。
私は特別。さまよえる魂と話せる・・
死者に納得させて天国へ導くのが私の役目」
こんなこと、マジに話す奴がいたとしたら
シチュエーションによっては
信じてしまうかもなあ。
で、物語は主人公が「夢」「うつつ」の境界を
さまよいつつ、
葬儀屋の巧みなフォローと言動に
ついには
「アタシ、本当に死んでいるのかもしれない・・」
と思い込むに至る。
この葬儀屋の手にかかった人間は
最終的に生きたまま土葬されるのだ。
この葬儀屋は、一体なんで
こんな面倒くさいことしてるのかというと
彼は「生きる意志がなく、適当に生きている
(積極的に幸せをつかみに行こうとする意志が無い)
人間が許せない」らしい。
だったら死ね、と。
エライメーワクな葬儀屋もあったもんだが
彼の存在をややこしくしているのは
普通に死んだ人間は
普通に仕事して立派な葬儀に仕立てている点。
最後の最後に、満足げな葬儀屋エリオットの
背後に、地下室の壁が映るのだが
そこには彼がこれまで送り出してきたらしい
「死者」の写真がズラッと並ぶ。
良く見ると「眼」をつむっている写真と
「眼」を開けている写真が半々。
たぶん、眼を開けている人物は
彼の毒牙にかかり、生きたまま埋葬された
人々なのだろう。
映画の途中まで、観客も
葬儀屋がサイコなのか、クリスチーナリッチが
本当に死んでいるのか、解らない描写が続くが
どうしても「死んだ」ことに納得できず
クリスチーナリッチは葬儀屋から鍵を盗む。
鍵の紛失に気がつくや猛烈にあせって
家に戻る、葬儀屋エリオット。
そんな描写に、葬儀屋は
クリスチーナリッチが生きていることを
充分認識して行動しており、今回は
”生きたまま埋葬される”パターンだと解る。
クリスチーナリッチは小学校で
目をかけている陰気な
(ジャック)がいる。
彼が実は超能力者、だとかだったら
この映画ももうちょっとさわやかに終わりそうだけど
結論から言えば、このジャックは
単に陰気な子供で、
悪気はないのかもしれないが状況をかき乱す。
葬儀屋の二階で口論する先生の姿を
目撃するジャック。
ジャックは彼氏のポールに
先生が生きていることを伝えるが、
ポールの詰めの甘さもあって
無駄足に終わる。
世間的には、ポールの彼女救出行動は
彼女が死んだことを受け入れられない
困ったお騒がせ野郎にしか見えない。
周囲に、恥ずかしい男として見られてしまった
腹いせに、ジャックをぶんなぐる主人公。
小学生をぶんなぐっちゃいけない。
学校に警備員が常駐してるんだな。
さすがアメリカ。
ポ「なぜ生きていると?」
ジ「生きているなんて言ってない
(先生を)見たと言っただけ・・」
御巣鷹山の事故のドキュメンタリで
知ったのだけど、むこう(キリスト教圏)の
人たちは意外に「遺体」にこだわらないみたい。
重要なのは「魂」の居所であって
死体の身元が判明し、
こりゃどう考えても死んでる、と確認できたならば
遺体の扱いにはあんまり執着しない。
「有難うございました。遺体は
日本で荼毘に付してしまって結構です」
と結構拍子抜けだったみたいだが
なんかそんなエピソードが急に頭をよぎった。
クリスチーナリッチの葬式。
葬儀に参列してたばーさんの目がまたコワイ。
(なんか見たことある女優だな)
すっかり死人になりきってるクリスチーナリッチに
「あんたはまだよ・・」
とポツリ。
たぶんこの人、霊能者とか
そんなもんじゃなくごく普通の人。
この葬儀屋、まだこんなことやってんのか!
みたいな、憐みとも諦めとも思える言葉みたい。
でも死ぬ気マンマンのヒロインには、
もはやそんな言葉すら伝わらず。
結局・・
「死は他人事だと思っている」
:
:
:
え?オチ書いておきますか?
では知りたい方にだけ。
いろいろ騒動を巻き起こしたが
最終的にはやっぱ「クリスチーナリッチ」の生存を
確信するポール。
大雨の中、愛車を爆走、一路墓場へ。
途中、事故にあいそうになるが・・
なんとか墓場に到着。
掘り起こしてみれば、彼女はやっぱり
生きていた・・めでたしめでたし
という場面で目を覚ますポール。
ここはどこ?
クリスチーナリッチもかつて見た、
見知らぬ天井。
そこへ登場。葬儀会社のエリオット。
「残念だが君は死んだのだ・・」
陰気な小学生ジャックは
善悪の判断力がまだまだのうちに
あんなサイコ野郎(葬儀屋)と
仲良くなってしまった。
多分、ジャックは二代目「葬儀屋」になりそう。
アフターライフ
After.Life
監督
アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
脚本
アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
ポール・ヴォスルー
出演者
アンナ・タイラー/クリスティーナ・リッチ
ポール・コールマン/ジャスティン・ロング
エリオット・ディーコン/リーアム・ニーソン
ジャック/チャンドラー・カンタベリー
トム・ピーターソン/ジョシュ・チャールズ
ハットン夫人/アリス・ドラモンド
音楽 ポール・ハスリンジャー
撮影 アナスタス・N・ミコス
編集 ニヴン・ハウイー
製作会社
レジュ・プロダクションズ
ハーバー・ライト・エンターテイメント
プラム・ピクチャーズ
配給
アンカー・ベイ・エンターテイメント
公開
2010年4月9日(限定)
劇場未公開
上映時間 104分
製作国 アメリカ合衆国
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