2014年01月18日

ビッグ・バグズ・パニック

「ビッグ・バグズ・パニック」

原題「infestation

【名詞】荒らすこと,横行
〔of〕.用例an infestation of locusts
イナゴの来襲

どうしようかなあ、HDD録画の容量が
もったいないけど・・そう思いつつも
結局録画、早く消したいのでソッコーで観劇。
そしてそれで正解でした。

あらすぢ
ある日突然巨大昆虫に支配されてしまった
世界で、人類の生き残りを懸けた戦いを
繰り広げる主人公たちの活躍を描く
痛快B級パニック・アクション・コメディ。
何をやってもまるでダメな冴えない
青年クーパーは、ある日ついに会社から
クビを宣告されてしまう。その瞬間、
奇妙な耳鳴りに襲われ気を失ってしまう。
彼が意識を取り戻したとき、世界は
巨大な昆虫に支配されていた。彼は
わずかな生存者たちと必死のサバイバルを
繰り広げる。そんな中、生存者の一人で
あるサラに恋してしまうクーパーだったが…。

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なんといいますか・・思ったよりは面白かった。
CG技術全盛な今だから、丁寧に作ってみたB級映画。
そんなかんじ。

B級映画だから突っ込みどころ満載。
なぜ?ドウシて?とかはいうだけ野暮にしても
何もかもが謎杉。
昆虫たちがどっから来たのか
それすら定かにならぬまま終わってしまう。
頭カラッポのブロンド女は
(演:キンジー・パッカード)
何の必然性もなく”おっぱい”を披露してくれるし
見事なまでB級。

スターシップトルゥーパーズ
スタッフが参画しているとかで、
確かに出てくる虫のチョイスがあの映画的。
ゴミ虫とかカブトムシなど甲虫中心。

普通、こういったモンスターが日常世界を
破壊する話だと、主人公が覚醒して奮闘するもの。
・・また頑張っているうちに
それなりの顔つきになるものですが・・
この主人公、クーバー(演:クリス・マークエット)は
あらすぢの通り、怠け者な男。
すぐに事態を茶化して煙に巻く
(でもあまり腹が立たないのは
 人徳なのか、そもそも誰も正面から
 彼のことを相手にしていないからなのか)

>奇妙な耳鳴りに襲われ気を失ってしまう。
とあらすぢにある通り
主人公が上司からクビを通告されるや
キーーーーンと耳をつんざく異音。
ギャオス幼鳥が出す、いかにも耳に
悪そうな超高音波が物語の発端。

有名なカフカの小説「変身」。
「ある朝、男が夢から目をさますと、
 自分が「一匹の巨大な虫」に
 変っているのを発見する・・
という出だしのアレであるが

主人公が目を覚ますと、なぜか自分は
白い糸の繭の中にいた。
あわてて糸を引きはがす主人公。
主人公も意識を回復する前から
昆虫どもに繭の外から
クダのようなものを差し込まれ
何かされてる。
ずっと主人公のホホのあたりに
二つの傷があるのが確認できるのだけど
そこまでされているのに
主人公はゲロを吐く程度で済んでしまう。

ほかの市民たちも、助けてもらうと
お約束のゲロゲロをするが後は特に問題なく。

なのに、一部の市民は
巨大クモに変形させられ
昆虫たちが作った人間繭の世話に従事する。
変形が約束された人間は
腰のところに赤い傷があるからすぐ解るらしいが
クモにされてしまうかどうかは
運がいいか悪いか、
単にその程度のようです。
巨大グモは人だけでなく犬も変形対象。

昆虫たちの生態には・・
女王虫、働き虫、飛翔虫、幼虫がいる。
女王虫(巨大な芋虫)は、町の郊外に
巨大アリ塚をもつ。
塚は赤い揮発性の煙をまとい、
煙は塚がというよりも虫たちが危機を感じると
吐き出すようで、ある程度の濃度になると
爆発する。
虫には視力がないが音には敏感・・らしい。
自動車で移動するとすぐ飛んでくるが
自転車のキコキコ程度は気にならない模様。
へんなの。

虫単体ではそれほど強くなく
スターシップトルゥーパーズの「ウォーリアーバグ」
みたく巨大なカマや酸の体液とかは無い。

虫たちを殺しても、せいぜい
クリームのような白い体液が飛んでくるくらいで
これもタオルで拭けば大丈夫。

働き虫は人間を繭にし
繭は、人間の変形した労働グモが
取りまとめて女王に献上、餌となる。

それと物語発端の「超音波」は
女王虫が出しているようだ。

さ、以上の生態をもつ虫たちから
この世界を救ってください。



すちゃらかクーパーはこんな発言もします。
「実は僕、昔からこういうシチュエーションに
 あこがれていたんだ。
 女の子を救って、田舎に逃げて
 子供を作って・・」

我らがグータラな主人公クーパーくんですら
繭から出られたのです。
主人公たちが徐々に行動範囲を
広げてみると、結構あちらこちらで
自力脱出して自助努力する市民たちが
いましたけどね。

話に戻りますとクーパーくんが
かくも情けない主人公になってしまった原因、
それは彼の父親にありました。
このオヤジ。最初は単なる嫌な脇役だと
思っていたら、後半、やはり実行力が伴わず、
戦闘力のない息子に代わりに大層なカツヤクを見せる。

敵の巣でヒロイン、サラを見つけたパパさんは言います。
「君がサラさんか?
 さすが息子が見初めただけのことはある!」


そのサラを演じる「ブルック・ネヴィン」さん。
最初はキツそうな女だな、くらいにしか
思っていなかったのですが、
だんだん可愛く見えてきます。

サービス満点のお天気お姉さん
シンディーより何気に胸大きかったし。
(さすがにモロは見せてくれませんでしたよ。
 一応名のある女優のようなので・・)

ラスト、ボケ主人公は・・
「あの〜、君ってボクの彼女ってことで
 イイんだよね?」
「ん〜・・んん」(サラの笑顔が良い

もしパート2作る気ならば
もう少し事態の背景を明らかにしてほしい・・が
なまじ第二弾なんか作っちゃうと
後付設定が増えるばかりで
余計わからなくなりそう。

ビッグ・バグズ・パニック
Infestation
監督 カイル・ランキン
脚本 カイル・ランキン
製作 ブルース・デイヴィ
ローズ・レイダー
ジェフ・ベイリス
T・J・サカセガワ
製作総指揮 ヴィッキー・クリスチャンセン
マーク・グッダー
ステファニー・ヒューイ
音楽 スティーヴン・ガセインズ
撮影 トム・アッカーマン
編集 デイヴィッド・フィンファー
配給 プレシディオ
公開 2009年11月28日
上映時間 91分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語

役/演クーパー/クリス・マークエット
サラ/ブルック・ネヴィン
イーサン/レイ・ワイズ
シンディ/キンジー・パッカード
ヒューゴ/E・クインシー・スローン
アルバート/ウェスリー・トンプソン
モーリン/デボラ・ジェフナー
リーチー/リンダ・パーク
ジェド/ジム・コディ・ウィリアムズ

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする