2014年05月27日

アナと雪の女王

「アナと雪の女王」

レリゴー(Let It Go)旋風が我が家にも。
久々に映画館へ足を運んでみた。

東京のイマドキの奥様方が
住んでいられるような近辺の映画館では
オクサマ方が大声で合唱してるらしい。
そんな不思議な噂が先行している映画だったんで
自分一人だけだったら
おそらくパスだったろうけれど
奥さんおよび息子に
「レリゴー(Let It Go)旋風」が
巻き起こってしまったので一緒に観劇。
ところが・・。



あらすぢ
エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし
触ったものを凍らせてしまう秘められた力を
持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に
変化させてしまった。行方不明になった
エルサと王国を何とかすべく、妹のアナは
山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、
夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥
深くへと入っていく。

公式サイト

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結論から言えば、面白くて感動した。
話も美術もいかにもディズニーらしく
非常に手堅くまとまっている。

真面目で家族を守るために
自己を犠牲にすることを厭わない長子(姉)と
状況を全く知らないのをいいことに
姉のことを好き勝手ほざく妹。

一族の”オキテ”のようなものを
重く受け止め従順な長子。
一方、気楽にそんなのを無視できる上
出会ったばかりの異性と
すぐ婚約できてしまうような二子(妹)のお気楽さ。
きっとどこの姉妹関係にもありうる光景だと思う。
(自分、血液型とか星座は
 人間の人格形成にさほど作用していないと
 考える立場だけど
 ”生まれてきた順番”って奴は
 かなり影響を受けると思ってます)

映画では姉、エルサは
氷の魔力を持つと表現されているが
あれ、実社会でいえば
姉の過剰な”自意識”なんだと思う。
チェッカーズの
「触るものみな傷つけた〜」って奴。

姉は、妹も含め、そんな自分を解かってもらえない
周囲に絶望。レリゴーを歌いながら
山へと逃走するわけだ。
(この場合、”山”とは一般社会だろうな)

「ありのままになるのよ〜♪
 あんなに悩んでいた自分が嘘みたい〜云々」
レリゴーを歌いながら、山に自分の世界を
切り拓いてゆくお姉さん。
女王の装いから生まれ変わったその御姿は
まんまオミズのお姉さんだった。

それにしても、さすが音楽を大事にするディズニー。
やっぱ”歌”がいい。
原作は女優イディナ・メンゼルが
「Let It Go」を高らかに歌い上げ
でオスカーを受賞しているが
日本語版キャストは
エルサ(姉)担当が”松たか子”
アナ(妹)役が”神田沙也加”

松たか子の歌唱力は
そういった家系に生まれたこともあるし
なにより舞台で散々活躍されているので
言わずもがな。
神田沙也加も母親譲りの声帯を
ついに自分のものにすることができたようで
日本語版のキャスティングの妙には敬意です。



松たか子と神田沙也加インタビュー記事

ただ思ったのは、この映画のどこに
手書き”アニメ”を使っているの?ということ。
全面CGにしかみえなくて
もはやアニメ映画というカテゴライズではなく
CG映画という別カテゴリとして
独立する時期なんじゃないか?

ジブリ宮崎が純粋に”アニメ絵”道を貫ぬき、
毎度切れ味にこだわり、繊細に仕立てる
”日本刀”ならば
ディズニー映画は”CG”路線を剛速球。
ベルセルクでいえばガッツの”斬馬刀”
(ドラゴンスレイヤー)か。
とにかく「切る」というより「撲殺」に近い。

(この記事とは関係ないけどこれスゴイ)

観終わったあと、妻に語ったところでは
あれでお姉さん(エルサ)の性根が
修復不能なまでにねじくれていたら
映画があと2時間は長くなっていただろうな〜と。
心根はまっすぐでステキな
お姉さんだったんで助かりましたよ。



たまたま、我々にとっていい時間帯は
「字幕版」しかチョイスできなかったんだけど
我家の二年生の息子には少々厳しかったかもしれない。
近いうちに「吹き替え版」観に行こうかな。

アナと雪の女王
Frozen

監督:
クリス・バック(英語版)
ジェニファー・リー

脚本:
ジェニファー・リー
シェーン・モリス

原案:
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
『雪の女王』
製作:
ピーター・デル・ヴェッチョ
ジョン・ラセター

出演者:
クリスティン・ベル
イディナ・メンゼル
ジョナサン・グロフ

音楽:クリストフ・ベック
主題歌
英語版:
イディナ・メンゼル/デミ・ロヴァート「レット・イット・ゴー」
日本語版:
松たか子「Let It Go」
May J.「Let It Go〜ありのままで〜(エンドソング)」
(日本語版)

編集:ジェフ・ドラヘイム

製作会社:
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ

公開:(日本)2014年3月14日
上映時間:102分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする