2014年06月28日

大空港

「大空港」

ご存じ1970年代の
オールスターパニックムービーの先駆者。
久々に観劇してみる。

あらすぢ
アメリカ中西部地方を襲った30年来の
猛吹雪のため、リンカーン国際空港は
痛烈な打撃をうけていた。空港のジェネラル
・マネージャーのベーカースフェルド
(バート・ランカスター)は、トランス
・グローバル航空旅客係のタニア(ジーン・セバーグ)
の援助をうけ、
空港の機能維持のため狂奔していた。このとき着陸に
失敗した大型ジェット旅客機が主要滑走路に胴体を
横たえてしまった。この致命的な事故の処理を、
ベーカースフェルドは...

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とにかく色々なことが起きるのだ。
よりによって近年まれにみる”大雪”が空港周辺を
襲う、という面倒くさい日に。

まずは空港責任者の家庭内争議から。
「仕事と私、どちらが大事」
まったくもって面倒くさい奥さん。
そんなこと言っているうちは
大事なのは仕事に決まっているじゃないですか〜。

次に、今回大事故を経験することになる
飛行機のパイロット(演:ディーン・マーティン)。
不倫の挙句、相手スッチャデスに子供ができ、
彼女と何一つ相談できぬまま
仕事に出かけるハメに。
”気もそぞろなまま”オシゴト。
映画なら自業自得だが実社会では
是非、カンベンしてくれ。

乗客も、善意の人間ばかりでない。
一見、旅慣れている品ある老婦人だが、
その実はタダ乗り常習者、とか。

事業に失敗、ケリつけたければ
自殺でもなんでも独りで勝手にすればいいのに
家族に保険金を残そうと、乗客もろとも
ヒコーキを爆破しようとする男。

爆破がばれてしまい、そのままハイジャック犯に
エスカレートする保険金男。
仕方ないのでフランスへ行くよう命令するが
当局はアメリカ国内に着陸させるべく行動する。

犯人を欺くために、かなりの大半径で
飛行機を引き返させるが
生意気で生半可な知識を持つ
乗客のクソガキ(←ごめん、俺っちのことか)が
星座の位置から、自機が妙な方向に
転進していることに気づき、機長に向かって
したり顔で糺す。しかも犯人の近くで。

半端な知識を持っており
それゆえ状況を悪化させるヤカラは
どこにでも居るものだ。

機長はそんな彼を煙に巻くため
「ディストールベクトルを36タンサスにし
 フォートマグナスまでボートンを維持して
 マルナクスを解除するためです。
 (君ならわかるよね?)」とデタラメかます。
クソガキは
「ああ・・それならば判ります・・」と答え
事なきを得る。ホントは何もわかっていないのだが
半端に頭のいいガキにとり
「解からないこと」は屈辱
になるからだ。

更にムカつくバカな客がいる。
ニワカヒーロー気取りで
いきなりの正義感発動!
が状況を大悪化させる。
挙句「このヒコーキ墜ちるぞ!」と
勝手にわめいて周囲をパニックに。

最後には牧師にぶっ飛ばされて
気絶するあたりはシニカルで笑えたが
子供の時観劇した時には
「もー、アンタだけは死んでください」
痛烈に願ったものである。

自分が同じような状況になった時
ああいう役回りだけは演じたくないなあ。




スタッフ
監督:ジョージ・シートン
脚色:ジョージ・シートン
原作:アーサー・ヘイリー
製作:ロス・ハンター
撮影:アーネスト・ラズロ

キャスト
バート・ランカスター Bakersfeld
ディーン・マーティン Demorest
ジーン・セバーグ Tanya
ジャクリーン・ビセット Gwen
ジョージ・ケネディ Patroni
バン・ヘフリン D._O._Guerrero
ヘレン・ヘイズ Ada_Quonsett
モーリン・ステイプルトン Inez
バリー・ネルソン Harris
ダナ・ウィンター Cindy
バーバラ・ヘイル Sarah

原題:Airport
製作年:1970年
製作国:アメリカ
配給:ユニヴァーサル

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(タ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする