ご存じ1970年代の
オールスターパニックムービーの先駆者。
久々に観劇してみる。
<あらすぢ>
アメリカ中西部地方を襲った30年来の
猛吹雪のため、リンカーン国際空港は
痛烈な打撃をうけていた。空港のジェネラル
・マネージャーのベーカースフェルド
(バート・ランカスター)は、トランス
・グローバル航空旅客係のタニア(ジーン・セバーグ)
の援助をうけ、
空港の機能維持のため狂奔していた。このとき着陸に
失敗した大型ジェット旅客機が主要滑走路に胴体を
横たえてしまった。この致命的な事故の処理を、
ベーカースフェルドは...
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とにかく色々なことが起きるのだ。
よりによって近年まれにみる”大雪”が空港周辺を
襲う、という面倒くさい日に。
まずは空港責任者の家庭内争議から。
「仕事と私、どちらが大事」
まったくもって面倒くさい奥さん。
そんなこと言っているうちは
大事なのは仕事に決まっているじゃないですか〜。
次に、今回大事故を経験することになる
飛行機のパイロット(演:ディーン・マーティン)。
不倫の挙句、相手スッチャデスに子供ができ、
彼女と何一つ相談できぬまま
仕事に出かけるハメに。
”気もそぞろなまま”オシゴト。
映画なら自業自得だが実社会では
是非、カンベンしてくれ。
乗客も、善意の人間ばかりでない。
一見、旅慣れている品ある老婦人だが、
その実はタダ乗り常習者、とか。
事業に失敗、ケリつけたければ
自殺でもなんでも独りで勝手にすればいいのに
家族に保険金を残そうと、乗客もろとも
ヒコーキを爆破しようとする男。
爆破がばれてしまい、そのままハイジャック犯に
エスカレートする保険金男。
仕方ないのでフランスへ行くよう命令するが
当局はアメリカ国内に着陸させるべく行動する。
犯人を欺くために、かなりの大半径で
飛行機を引き返させるが
生意気で生半可な知識を持つ
乗客のクソガキ(←ごめん、俺っちのことか)が
星座の位置から、自機が妙な方向に
転進していることに気づき、機長に向かって
したり顔で糺す。しかも犯人の近くで。
半端な知識を持っており
それゆえ状況を悪化させるヤカラは
どこにでも居るものだ。
機長はそんな彼を煙に巻くため
「ディストールベクトルを36タンサスにし
フォートマグナスまでボートンを維持して
マルナクスを解除するためです。
(君ならわかるよね?)」とデタラメかます。
クソガキは
「ああ・・それならば判ります・・」と答え
事なきを得る。ホントは何もわかっていないのだが
半端に頭のいいガキにとり
「解からないこと」は屈辱になるからだ。
更にムカつくバカな客がいる。
ニワカヒーロー気取りで
いきなりの正義感発動!が状況を大悪化させる。
挙句「このヒコーキ墜ちるぞ!」と
勝手にわめいて周囲をパニックに。
最後には牧師にぶっ飛ばされて
気絶するあたりはシニカルで笑えたが
子供の時観劇した時には
「もー、アンタだけは死んでください」と
痛烈に願ったものである。
自分が同じような状況になった時
ああいう役回りだけは演じたくないなあ。
スタッフ
監督:ジョージ・シートン
脚色:ジョージ・シートン
原作:アーサー・ヘイリー
製作:ロス・ハンター
撮影:アーネスト・ラズロ
キャスト
バート・ランカスター Bakersfeld
ディーン・マーティン Demorest
ジーン・セバーグ Tanya
ジャクリーン・ビセット Gwen
ジョージ・ケネディ Patroni
バン・ヘフリン D._O._Guerrero
ヘレン・ヘイズ Ada_Quonsett
モーリン・ステイプルトン Inez
バリー・ネルソン Harris
ダナ・ウィンター Cindy
バーバラ・ヘイル Sarah
原題:Airport
製作年:1970年
製作国:アメリカ
配給:ユニヴァーサル
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