古い話で恐縮ですが
ワタクシ、2014年1月の正月
初めてカブキ見物に
行ってまいりました。
「えー海老蔵だろう〜、いいよ。
いいウワサ聞かないし」
と散々渋っていたのですが
妻が、そういった食わず嫌いは
文化的にドンドン、ジジイになる、と。
文句は観た後に受け付けますから、と
強く勧めてくれたので正月休み中に
足を運びました。
なんせ歌舞伎も初めてならば
新橋演舞場も初めてな田舎者。
途中で寝てしまうんじゃないか
そんな失礼過ぎる心配をしつつ観劇。
演目は初春花形歌舞伎
壽三升景清
(ことほいでみますかげきよ)
歌舞伎・浄瑠璃ではおなじみ
近松門左衛門作「出世景清」をモチーフに
現代解釈した作品であるらしい。
>平家滅亡後も生き延びて源頼朝を
>討ち滅ぼそうとする悪七兵衛景清の
>苦悩を描く。
主人公、景清といえば・・はて
昔のゲーム、ナムコの源平倒魔伝の主役
と一緒じゃないか?
メインカルチャーに親しむような
階層に生息していない、
サブカルがメインである悲しい身としては
どうしてもそんなところからしか
知識を引っ張ってくることができませんw
果たして・・そうでした。
といいますか、今でも異色ですが
ナムコの源平討魔伝も
「出世景清」がベースなのでした。
なお、「悪」は強いの意で
決して悪人ではない・・です。
熊梵さんブログより、お話の構成
で、観た感想なんですけど
海老蔵さん。もっと六本木で遊んでいいよ。
オレが許す。
あんな見世物を一か月近く
(練習期間も入れるとさらに長く)
やらなければいけないのでしょ?
そりゃストレス溜まるって。
なんなら、おーいお茶!とか言われたら
俺が一本くらいオゴッテやる。
主人公の一族に生まれついてしまうのも
大変なことであるなあ。
花道から黒子の馬に乗って景清が登場したり
中村獅童が内輪ネタで盛り上げたり
舞台セットがゴーカイに崩壊したり
あと超巨大なエビラが出現したり。
とにかく観客を楽しませようとする趣向に
満ちている。
三時間くらいにわたる公演のため
地下食堂には幕の内弁当もご用意。
休憩時間は30分くらいだったんで
かっこむ形となってしまったけど。
伝統的な歌舞伎の解釈からすれば
この作品は許せない異端児なのかも知れないが
庶民が問答無用で楽しめること、
それが歌舞伎の本領なのかもしれない。
なるほど。江戸時代、歌舞伎見物とは
一日かけた大レジャーだったんだな。
最上級席(30席くらい?)の観客は
舞台ソデに上がり、眼前で観劇できる。
逆に言えば、俺らその他クラスの観客から
じっと見られてしまうわけだが、
さっすがセレブというか、常連客なのか
明らかに見られてもよいカッコ(紋付き袴とか)
の人が多かった。
解説が必要な方には
博物館にあるような音声ガイド機器
(たしか500円くらい?)もレンタル可能。
ちなみに自分は500円の出費を
ケチりましたが、小学一年生の息子も
舞台の仕掛けや役者の動きだけでも
大いに楽しめておりました。
モノを知らないと
「よッ!成田屋!」とか言えないな
(一人だけ掛け声かけてる人がいた)
初日の賑わい(舞台写真あり)
意気込みを語る市川團十郎(2013年11月)
中村 晴一さん
「熟年の文化徒然雑記帳」ブログより
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