キャッチコピー
「あなたがもう一度、会いたい人は誰ですか?」
「奇跡は、一度だけ、想いをつなぐ。」
あまちゃん、GMTのメンバー
(福岡担当、実は佐賀出身)
”大野いと”ちゃんがこんな所で活躍してる。
「人間は死んだらどこへいくのだろうか」
「人は誰にも言えないことを
多かれ少なかれ持っているものだ」
<あらすぢ>
男子高校生の渋谷歩美は、生者と死者を
一夜だけ再会させる仲介人「ツナグ」
としての仕事を祖母アイ子から継ぐこと
になる。ツナグ見習い中の歩美の元へ、
亡き母との再会を望む中年男性、
親友を亡くした女子高校生、
失踪した恋人を捜す男性が訪ねてくる。
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「死んだ人間を復活させる」
マンガ、映画、小説など物語においては
ある意味禁じ手だ。
不可逆だからこその人生。
いくらでも感動作が作れてしまう。
桐谷美玲、美人だ。
大野いと、かわいいぞ。
橋本愛、壮絶。
ちょいと話が脇道だが
立ち読みした雑誌で欽ちゃんが言ってた。
芸能人は「才能より人柄、あと運だ」と。
長い間芸能界を見てきたけど
「あの若手、才能あるから今度も使おう」
なんて言ったディレクターなぞ皆無。
ほとんどは「あいつ、いい奴だからまた使おう」
というのだ。
もし売れた芸能人が「いい奴」ならば
それはそれで結構なことだが
そうでなかったら「運」で売れたことになる。
欽ちゃん理論でいえば「運」とは
人生の仕事がなくて腐っている時間分だけ
蓄積されるもので
一度売れると消費する一方なのだとか。
ブレイクしたドラマ「あまちゃん」に
若手役者が集結、そして個々にブレイクするのは
やはり、事前にこういう作品に
コンスタントに出演し続けてゆくことの
つみかさね、なんだろうな。
しかしながら若くして”運”だけで
売れたのならばそのフィーバー時間も短い
ということになるぞ。ご用心。
さて、肝心の映画です。
>生者と死者を一夜だけ再会させることができる
という世界設定だが、この映画では
生き返った死者の表現が結構
即物的(生きているときのまま)で笑える。
つまりペットセメタリーや漫画人魚の森のように
ただ生き返ったっつーだけで反社会的な存在・・
というわけではない様子。
ホラー映画じゃないし。
生者のため、一方的に甦らせられる
死者のことを気の毒に思う
主人公が逡巡しながら自問する。
「死者の抱える物語は
残された人のためであって欲しい。
事実がどうであろうと。
残された者には
他人の死を背負う義務がある」
「生者のため死者を呼び出すことが
エゴと言われようと
生者の日常は続くのだから仕方ない」
嵐(橋本愛)と御園(大野いと)の
やり取りにいまいちピンと来なかった貴兄に。
ネタバレ有。
実はこの映画。原作者でもカントクでもなく
完全に樹木希林さんの映画。
「この世の最上のわざは なに?」
「楽しい心で年を取り
働きたいけれども休み
しゃべりたいけども黙り
失望しそうなときに希望し
従順に平静に 己の十字架を担う」
「若者が元気いっぱいで
神の道を歩むのを見ても妬まず
人のために働くよりも
謙虚に人の世話になり
弱って もはや
人のために役立たずとも
親切で柔和であること」
「老いの重荷は神のたまもの
古びた心に これで
最後の磨きをかける」
「まことのふるさとに行くために」
これは樹木希林演じる前任者ツナグが
つぶやく詩で、話に効果的に出てくる奴。
「最上のわざ」
ヘルマン・ホイヴェルス神父の友人 作
(ヘルマン・ホイヴェルス書「人生の歌に」)
という詩。
樹木希林さんが、こういう詩があるんだけど
カントクどーお?と提案
そのまま採用になったものなんだとか。
(Wiki先生より)
そうなると、この映画における辻村深月氏は
もはや原作者ではなく原案者だな。
ツナグ
監督:平川雄一朗
脚本:平川雄一朗
原作:辻村深月『ツナグ』(新潮文庫刊)
出演者
渋谷歩美/松坂桃李
渋谷アイ子/樹木希林
土谷功一 - 佐藤隆太
日向キラリ - 桐谷美玲
嵐美砂 - 橋本愛
御園奈津 - 大野いと
畠田靖彦 - 遠藤憲一
渋谷亮介 - 別所哲也
渋谷香澄 - 本上まなみ
御園奈々美 - 浅田美代子
畠田ツル - 八千草薫
秋山定之 - 仲代達矢
音楽:佐藤直紀
主題歌:ありがとう(JUJU)
撮影:中山光一
編集:伊藤潤一
製作会社:
「ツナグ」製作委員会
配給:東宝
公開:2012年10月6日
上映時間:129分
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