2015年04月03日

鉄道員(ぽっぽや)

「鉄道員(ぽっぽや)」

高倉健さん追悼映画特集。
キャッチコピー
「男が守り抜いたのは、
 小さな駅と、娘への想い。」
「1人娘を亡くした日も、
 愛する妻を亡くした日も、
 男は駅に立ち続けた…」

あらすぢ
主人公の佐藤乙松(おとまつ)は、
北海道の道央にある廃止寸前のローカル線
「幌舞線(ほろまいせん)」の終着駅・幌舞駅の
駅長である。鉄道員一筋に生きてきた彼も定年
退職の年を迎え、また同時に彼の勤める幌舞駅も
路線とともに廃止の時を迎えようとしていた。
彼は生まれたばかりの一人娘を病気で失い、
また妻にも先立たれ、孤独な生活を送っていた。

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映画が長い。長すぎる。
これもやっぱり健さんのPVでした。

日常の人間関係のなかでイイ話ダナ・・といった
感動系ヒューマンドラマを期待していたのだが
原作、浅田次郎作品では
「地下鉄(メトロ)に乗って」もそうだったように
非日常(幽霊とかタイムスリップとか)
を話のしかけにして、読者に涙を求めるのは
本格小説としてはちと反則な気もするな。

それと健さん(というか劇中のぽっぽや佐藤乙松さん)。
長女や奥さんを犠牲にしてまで
仕事に尽くすというのは
美しくもなんともない。


警察官とか消防士とか救急隊員とか
「突発的に案件が発生する職務で
 誰かが従事しないと被害が拡大する」
というような仕事ならば
そういうこともあるだろう。

でもさあ、ひなびたローカル線の終端駅駅長で
到着する列車を受け入れるだけだよ。
台風とか猛烈な吹雪とかいった非常事態でもないし
失礼ながら家族を犠牲にするまでには及ばない。
何かあったら近隣駅に応援を呼ぶべきだ。
JR北海道の労務管理不行き届きが
問われてしまうぞ。
(これが現在の繁栄を作り上げた
 昭和の仕事人間たちなんだ、とか言われても
 そのような犠牲のなれの果てが今でしょ)

未だになにかと騒がしい北海道労組なんかは
この映画の制作協力している
JRに抗議したっていい。まさか
「我ら労働者の現場をかくもカッコよく
 描いてくれるとは!」なんて
オメデタクも喜んでいたりしてな。
そんなんだから線路がガタガタに(ry

まあそれはともかく映画。
女学生役で出演。広末涼子。やっぱ可愛い。
(このころ19歳)
それに大竹しのぶは魔性である。
年は重ねているのであるが
女性としての愛らしさ、のようなものが
ずっと残されている年のとり方だ。

志村けんが真面目に役者として出ている。
それでも役柄は”酔っ払い”だけど。

健さんと雪国と駅・・
なんか観たことあるプロットだなあと
しばし考えたが、それは
「駅 STATION」でした。



鉄道員(ぽっぽや)

製作: 高岩淡
企画: 坂上順
原作: 浅田次郎
(直木賞受賞作「鉄道員」/集英社刊)
脚本: 岩間芳樹、降旗康男
監督: 降旗康男
撮影: 木村大作
製作: 「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会
配給: 東映(株)
製作協力:
東日本旅客鉄道(株)、北海道旅客鉄道(株)
(株)ジェイアール東日本企画

キャスト
佐藤乙松: 高倉健
佐藤静枝: 大竹しのぶ
佐藤雪子: 広末涼子
杉浦仙次: 小林稔侍
吉岡敏行: 安藤政信
杉浦秀男: 吉岡秀隆
加藤ムネ: 奈良岡朋子

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posted by PON at 21:27| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする