2016年05月07日

LEGO ムービー

「LEGO ムービー」

これずいぶん前に息子と観賞した。

宅の息子は”LEGO”の大ファンで有りまして
おかげで(ちびがるたレイルウェイ)プラレールが
全然稼働しなくなったのは、元鉄の父親として
さみしい限りでありますが、まあ仕方ない。

そんな彼がデパートかどっかからもらってきた
LEGOのパンフと、WB映画のDVD冒頭にある
トレイラーを見てしまったがために
レンタルしてきたという経緯だった、と思います。

LEGO(R)ムービー [DVD]

あらすぢ
主人公のエメット(クリス・プラット)は、
全てがレゴブロックで出来た街、ブロック・シティ
(原語版ではブリックスバーグ/Bricksburg)に住む、
ごく普通の建設作業員。彼は毎朝決まった
時間に起き、決まった時間に仕事に行くという、
きわめてマニュアル通りな暮らしに何の疑問も抱かず、
毎日を能天気に過ごしていた。しかしある日、
彼は建設現場で見つけた巨大な穴に迷い込むが、
そこで、この世界の住人達から世界を救うことが
出来る「選ばれし者」として勘違いされてしまう。

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どうせ金をかけたLEGOの
セールスプロモムービーでしょ?
そう思って観賞したんだけども・・
これがまたどうして”面白い!”
しかも全体を通してシッカリと流れる”世界観”が
大人の鑑賞にも充分耐えられる。

前半はLEGOキャラが動きだしてのドタバタ。
このあたりは余り深く考えず楽しむが良。

主人公はマニュアル命で、イレギュラーな動きなぞ
なーんもできない、イチ作業員の”エメット”。

そんな彼が、英雄に祭り上げられ
彼なりに奮戦しているうちに
気が付けばLEGO世界を救い
その世界構造すら明らかになってゆく・・。

以下ネタバレです。

エメットこそは、世界中に大量に存在する
ミニフィグ(LEGOの人形)の象徴。
当たり前だけど、LEGOブロックは無機物だから
我々人間が設定した通りにしか存在できない。
つまり、人間側が脳内設定したキャラとしてしか
生きられない。ほかのキャラだって
突き詰めればみんなそうなのだけど
エメットは特に顕著なヤツだった。

この映画の
”LEGOブロックが自由に動き回る世界”とは
”メタ構造”、つまり”入れ子”。

おもちゃのLEGOキャラが自在に動き回る世界は
彼らに”上のかた”とよばれる存在の
イマジネーションの産物だったのでした。
”上の方”とは、LEGOキャラからすれば
そのブロックで遊んでいる”人間”が相当。
人間界でいえば”神”だな。

悪役キャラに”お仕事大王”という
世界征服者が登場するんですが
彼はカオス世界がだいっ嫌い。

LEGO街シリーズの中にファンタジーの
”ディズニーシリーズ”がいたりとか
”西部劇シリーズ”の馬車が走ってるとか
LEGO宇宙船に部品として
馬やサボテンがくっついていたりしたら・・
彼は間違いなく発狂するでしょう。
そういった”あそび方”を絶対認めないからです。

だから接着剤(スーパーボンド、略してスパボン)で
設計図通りに組上がったLEGO作品(含むミニフィグ)を
固めてしまう暴挙に出ます。

でも普通、子供がLEGOで遊ぶときには
厳密にそんなの気にしない。
するわけがない。
見た目はむちゃくちゃかもしれないが
子供の脳内設定で自由に遊ばれるLEGO世界。
その代表としてイチ作業員たるエメットは
状況に流されながら”何か”と戦い始めるのでした。

お仕事大王”とは実世界の父親の影。
この映画の父親は、たいそうな金持ちのようで
LEGOを大人買い。自らのコレクションを
地下室に並べて悦に入り
息子にも遊ばせてあげるのかと思いきや
博物館バリに入場制限を設け、
子供たちがLEGOに触ることを禁じている始末。

エメット=
LEGOブロックを子供のおもちゃとして、
設定とは関係なく自由に組んで遊ぼうとする
息子の世界観と
LEGOをコレクションとして眺めるのみ
オフィシャルな組立以外を認めない
大きなオトモダチたる、父親の世界観とが

激突するって話なのでした。

映画トイストーリーなんかでも
ずっと語られていたことだけども
おもちゃは子供が遊んでナンボ!
ってことで。
お分かりですか?そこのお父さん。

LEGO (R) ムービー ザ・ゲーム

エメットを導くことになる導師を
”ウィトルウィウス”を
羽佐間・シェーンコップ・道夫さんが演じてる。
すごい。面白い。
故広川太一郎さん、とまではいかないにしても
細かいところで遊ぶ
素敵すぎる演技を観させてもらいました。

レゴ ムービー クリエイティブ・アンブッシュ 70812

LEGOムービー
TheLegoMovie

監督:フィル・ロード
   クリストファー・ミラー

脚本:フィル・ロード
   クリストファー・ミラー
原案:フィル・ロード
   クリストファー・ミラー
   ケヴィン・ハーゲマン
   ダン・ハーゲマン

出演者(声):
クリス・プラット
ウィル・フェレル
エリザベス・バンクス
ウィル・アーネット
ニック・オファーマン
アリソン・ブリー
チャーリー・デイ
リーアム・ニーソン
モーガン・フリーマン

音楽:マーク・マザーズボー

主題歌
ティーガン&サラ(英語版)
ザ・ロンリー・アイランド
「Everything Is Awesome」
(すべては最高!)

撮影:バリー・ピーターソン
編集:デイヴィッド・バロウズ
   クリス・マッケイ

製作会社:
ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
レゴ
ワーナー・ブラザーズ・アニメーション(英語版)
アニマル・ロジック
リン・ピクチャーズ
ヴァーティゴ・エンターテインメント

配給:ワーナー・ブラザーズ
公開:日本の旗2014年3月21日
上映時間:100分
製作国:アメリカ/オーストラリア/デンマーク

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ラ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする