2018年05月29日

SPACE BATTLESHIP ヤマト(キムタクVer・小説)

「宇宙戦艦ヤマト(キムタクVer・小説)」

出渕裕監督がヤマトを完全リメイクした
宇宙戦艦ヤマト2199が世に出回る前だったから
この作品もそんなに嫌いじゃなかったですよ。
SPACE BATTLESHIP ヤマト

なんせそれまでの
ヤマトリメイク暗黒史が酷すぎました。
まずは・・

なんでもシドミードに頼めばいいって
モンじゃないよ
YAMATO2520

先生!いくらなんでもコピペしすぎ!
それになんだよ古代進32世って。
新宇宙戦艦ヤマト

ユキは艦長にまでなったのに
おそらく永遠に行方不明。
宇宙戦艦ヤマト復活編

ヤマトとアルカディア号と
エンタープライズ足したらこうなった。
もうナニが何だか。
大YAMATO零号

(順不同w)

これだけの駄作の死屍累々を
目の当たりにしてきただけに
古代がキムタクだろうと、
艦橋がビンボったらしく狭かろうと、
主砲塔の回転が
いかにもCGっぽく軽々しくとも、
デスラーが思念体の宇宙人だろうと、
森雪が”なんと”エースパイロットに
ジョブチェンジしていようと、
そんなことは気にならないくらい
キムタク版ヤマトは
当時、実にまっとーなリメイク作品
仕上がっていたと感じられたものです。

その小説版が某古本屋で108円だったこと
映画じゃ読み取れない、細かい裏設定が
小説なら書かれているかもしれない・・
そう思ったもので。
買ってみた。読んでみた。んで・・。

あらすぢ
西暦二一九九年、正体不明の敵・ガミラスが
投下した無数の遊星爆弾によって地球は放射能で
汚染されていた。人類の大半は死滅し、地球は
まさに滅亡の危機を迎えている。そんな時、
謎の未確認物体が地球に落下。現場で発見されたのは
十四万八千光年離れたイスカンダルから届いた
通信カプセルで、人類に宛てた重大なメッセージと
ともにイスカンダルへの道筋とそれを可能にする
波動エンジンの設計図が示されていた。人類はすべての
希望を託して、最後の宇宙戦艦ヤマトを建造。
ガミラスとの戦闘で兄を喪った古代進も、
遙かイスカンダルへと旅立つヤマトに乗り込む。

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・・で、読んでみましたが。
特に新しい発見もなく。
映画とも違うオリジナル展開に
はしる事もない、映画どおり。

この手の小説はほとんどの場合、
駆け出しの小説家か
ファンが高じて製作側に回ったか
ときどきは映画の監督自らが
筆を執ったりするパターンだったりする。

この小説版の著者のことを
よく知らないのだけれど
文体も可もなく不可もなく。

仕方ないから、映画の方でも
なにか言及しようかと思いましたが
あれも以前に記事化してますし
再観もしていないので
ツッコミどころも変わらないでしょう。

一応、映画版の記事もココに↓
http://ponett.seesaa.net/article/174298199.html

てなわけで、PONにとって
キムタク版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は
この小説版も含め、
思ったよりは全然よかったけども
「宇宙戦艦ヤマト2199」がある
今となっては改めて観返す程のものでもない、
そのようなポジションの作品なのであります。
そんな三丁目の夕日。

SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)
SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)

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2018年05月05日

まんが親 吉田戦車

「まんが親 吉田戦車」ビックコミックスピリッツ

「伝染んです」の漫画家、吉田戦車と
「おるすばんえびちゅ」の漫画家、伊藤理佐。
二人が夫婦なのは知っている人には
もうおなじみだ。

まんが親 1―実録!漫画家夫婦の子育て愉快絵図 (ビッグコミックススペシャル)
まんが親 1―実録!漫画家夫婦の子育て愉快絵図 (ビッグコミックススペシャル)

この二人が結婚して二年、女の子が誕生する。
かわいい我が子をめぐっての日々。
日々成長、日々発見。

(3巻くらいまでの話)
吉田戦車は、日常生活でムスメの
おもしろエピソード見つけると、
マンガのネタにすべくスグに
メモしているらしい。
ムスメも実の父親が”マンガ”なるものを
描いている、ということは理解している。
メモをとる父親を見ると

「いまの(自分の言動)おもしろかった?
 おもしろかった?」と執拗に確認、
「いまの漫画に描きな」と薦めるそうだ。

父親が自分のことを漫画に描いていること
それがどんな結果を生み出すのか
まだそこまで考えは及んでいないようで。

にしても、漫画家ってたいへんだな。
自分の生活を切り売りしてナンボだから。
でも、そもそもが厳格なドキュメンタリー
ルポとかじゃないから、デフォルメあり、
省略あり、漫画的表現に徹したりと、
様々なんだろうけど。
これが一般家庭だったら
「あんなことまで書いて!」
「そんなこと言ってない」と
ひと悶着も、ふた悶着も、ありそうだ。
さすがに奥さんは同業者であるから
その辺、相当な理解があるんだろうね。

吉田戦車って結構ダークな面を
ズカっと自分の漫画に描くところがある。
なにもそんなこと描かんでもとすら
時々思うが、本人もどこかに描いていたように
漫画家の”業”ってモンなんだろう。

この漫画で知ったんだが
吉田戦車はバツイチで、前の奥さんの
ムスメさんが3巻の時点でもう高校生らしい。
離婚内情や親権の話といった話は
そういう趣旨の漫画じゃないし
踏み込んでいなかったけども、
”前のムスメの成長も見届けられない自分が、
 新しい娘の成長を見続けても良いものか?”
そういった”引け目”のようなものを
常に感じているらしい。
もちろん、PONには経験ないけど
その気持ち、解からなくはないな。

吉田戦車夫婦はそろってお酒が好きらしく
特に奥さんの伊藤理佐は”外で”
酒を飲むのも大スキなようで。
当然、漫画家として出版社の人との
”つき合い”という側面もあるのだろうが
一度、外へ飲みに出かけると
なかなか帰ってこないようだ。

「明日、ムスメの弁当を作る約束に
 なってたじゃないか、もうこんな時間
 (明け方のご帰宅)ムスメに
 なにも作れないじゃないか!」と
イライラ、ダーク吉田戦車化して
妻の帰宅を待つ吉田戦車。

そしてゴキゲンで帰宅した妻と
果てしない口げんかバトルに突入する、とか
なんかそんなとこ、我が家の構造に似ている。

まんが親 3 (ビッグコミックススペシャル)
まんが親 3 (ビッグコミックススペシャル)

が、こんなこと書くと
我が家でもケンカになってしまう(苦笑)
読まなかったことにしてください。

他にも、細かい話なんだけども。
食器洗いの件。油のついた食器を、
そうでないものと分け、別々に洗う
(のが当然と考える)吉田戦車と
どうせ洗うんだから、と全部ゴチャで
洗おうとする伊藤理沙(と吉田戦車の母親)
我が家も吉田戦車派の相方と
ときどき手を抜いて注意を受けるPONと
いったようにどこにでもある風景に
おもわずクスリ。

家には3巻までしかないけれど
5巻(ムスメさんが小学校低学年に進学した時点)
で連載終了した模様。

まんが親 5 (ビッグコミックススペシャル)
まんが親 5 (ビッグコミックススペシャル)

子供の順調な成長はもちろんうれしいが、
我が家でも今度、上のお兄ちゃんは6年生に
下の娘が5歳になるため、コレまで以上に
家から”赤ん坊”ッ気が失われている。

我が子が無邪気な赤ん坊、幼児であった
最後の”残り香”を出来るだけ満喫しつつ
思えば短かすぎる”育児”時代に
別れを告げる所存。

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2018年05月01日

「凶悪―ある死刑囚の告発」 新潮45編集部

「凶悪―ある死刑囚の告発」(新潮文庫)。

つまらなかった。

新潮45という月刊誌の連載だったらしい。

誰からとなく”先生”と
呼ばれるようになった男。
彼は、自分の手を汚すことなく
邪魔な人間を闇から闇に葬っては
その資産だけを巻き上げてきた。
それでいて物凄く臆病だから
なかなか尻尾を出さず、このままでは
彼の悪行が露出することもなかっただろう。

だが、”先生”に”道具”として
使われてきたやくざが、正義感とかでは
全然なく、ある日、自分が可愛がっていた
弟分(とその家族)もまた、”先生”が
闇に葬っていたことを知り激怒。
たまたま紹介された若い編集者に
お願いして獄中より”先生”の悪行を
告発するという、ルポタージュだった。

獄中のやくざからしてみれば
自分が地獄に行くのは仕方ないが
それなら”先生”にも
地獄に堕ちてもらわんとズルイ、という
その程度の意識だった。
最初はあまり乗り気じゃなかった
編集者の頑張りもあって、やがては
”先生”を追い詰め、法廷へ引きずりだす。

でも、はっきりって
読んでいてどうでもよかった。

既に捕まってるやくざは言うに及ばず
”先生”にしても、悪人だし
どうせ碌な死に方はしないだろう。

この”先生”、自分よりレベルが低いと
認識した人間しか手にかけない。
仮に彼をシャバに放置したままだった場合
そりゃ、不肖PONだって
コレを読んだた貴君・貴女だって
なんかの弾みで、どこかで”先生”のような輩と
知り合いになって
”殺される”可能性が残るわけだけれども
(ちな彼らの主舞台は茨城ッス)
ムチャ書くけれど、おそらく
たいていの人は大丈夫だろう。

悪人を放置するよりは一人でも多く
真相を追求して逮捕した方がいいのは自明だ。

申し訳ないが、彼らの手にかかった人は
皆、脇が甘すぎる人か、あるいは
自分もオイシイ思いをしたいからと
胡散くさい連中に自分から擦り寄ってる。
その結果がアレ。
だからって殺されてイイわきゃない。

告発したや〇ざにしたって
昔から、頭に血が上ると平気で
人でなしの所業を散々やってきた輩。
(だから職業が”やく〇”なのだ)

さっさと自滅してください、そんな感じ。
天網恢恢疎にして漏らさず
諸行無常・因果応報・五穀豊穣・落書無用
なーむー。

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)
凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)


信じられん、映画化してたよ5年前。

テレビ番組「アンビリーバボー」でも
取り上げたらしい。


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