2008年06月26日

民衆のヒステリー

【遂寧(中国四川省)=多部田俊輔】

中国・四川大地震の被災地、綿陽市の南に位置する
遂寧市の ケンタッキー・フライド・チキン店舗が、
住民から被災者への義援金が少ないとして
抗議活動を受けた。ガラスを割られ、一時休業に
追い込まれた。企業の義援額の多少について
インターネットの掲示板などで批判が出ているが、
実際に被害を受けたのは珍しい。
 抗議活動は6月1日に発生。学生らが「寄付が少なすぎる」
とデモを行い、1、2階のガラスを割った。 同店は割れた
ガラスを
「グループ全体で2100万元(約3億1500万円)を寄付した」
と書いた張り紙で覆い、3日から1階のみで営業を再開した。

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学生とはいえ、民度が低いなあ。
>学生らが「寄付が少なすぎる」とデモ
なんか起こす元気と人間がいるんなら
現場で救助なりなんなりのボランティアでも
しなさいよ。ボランティア。
なんでケンタッキーへ行くかなあ。

「民間」企業の寄付金は、あくまで「誠意」から
来るのであって、もらえてラッキーぐらいでないと。
どうしてもデモしたければ、復旧作業が後手に回っていると
されている役人、君たちの敬愛する国家にたいして
行いなさいよ。
怖いのかな。やっぱり。
パニック、怒り、苛立ちの矛先をどこかに
向けたいのでしょう。

>企業の義援額の多少についてインターネットの
>掲示板などで批判

それにしても・・乗せられるなよ、ネットのそんな
ムーブメントに。
中国も、文化大革命を経験した世代は、権力とか
流言に対して懐疑的で、非常にしっかりとした考え方を
持たれているようだけど、今の学生なんか、通信手段の
なかった田舎民が、いきなりインターネットデビュー
だもの。日本人みたいに、ネットへ行くまでに
黒電話があったり、キャプテンシステムwとか
そんなクッションがなかったわけだから、なあ。
メディアリテラシーってもんがないのかも。

田舎の高校生が都会の生活で「大学生デビュー」
するように、中国の若い世代は何もなかった田舎民から
アゲアゲ先進国家民へ一斉にデビューしたようなもん。
バブリーになるのも当然か。少々迷惑だが。

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日本も1960年代に、大学生になって
田舎から出てきて、思想にかぶれ、
純朴だけに加減がなく、ホンキで世の中を
変えようとして人生を間違えた人達がいる。
あれと同じようなことが、中国の若い人たちの間で
起きやしないかちょっと思った。
第二の天安門みたいに。

もっとも、ネットで民衆のガス抜きが適宜行われ
体制も情報管制で見事に民衆操作ができている
ようだし、もうあれほどの悲劇は起きないかもな。
posted by PON at 21:00| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 記事(怒) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>サンダース様
お加減はいかがですか?
御ブログを拝見しておりますので
存じておりますがw

>うちのダンナが中国出張時に目撃した出来事。
今、ネットで騒ぐのが得意な中国の
若い世代が社会の隅々に行きわたったとき
新たな変化があるかもしれませんね。
ネットであれだけいっぱしに言えるように
なったのなら、後は実社会での実行あるのみ
せしょうし。

>それでも「熱いぜ!中国人!」と
>呑気なダンナ。
・・そうとでも言うしかなかったん
じゃないですかね?w
アツイ行動をしている市民は、日本でいえば
1970年代、No協のツアーにて世界中で
顰蹙を買ってきた世代と一緒だと思います。
いずれ消えますよ。

>って、人の事言えるんかってとこも
>あるけどさ。
そういう、自己の客観視ができる部分は
いつまでも持っていたいですねぇ。お互いに。
Posted by PON at 2008年07月03日 12:52
うちのダンナが中国出張時に目撃した出来事。

接触事故を起こした双方の運転手が路上で口論していたら、そのせいで起こった渋滞にキレたバスの運転手が、乗客もほっぽいてそのケンカに参戦し三人でケンカ・・・

高速道路上で渋滞すると、みんなUターンして手前のインターに向かう。タクシーに乗っていたダンナは、逆送してくる車たちを見て死ぬかと思ったそうで。

それでも「熱いぜ!中国人!」と呑気なダンナ。

上海なんか大都会らしいけど、まだまだ民度が開発途上なんだよね。
って、人の事言えるんかってとこもあるけどさ。
Posted by サンダース at 2008年06月26日 22:33
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