小学館文庫
上司からの頂き物シリーズでございますが
千里眼シリーズもこの作者も、知りませんでした。
どうもスミマセンね。
<あらすぢ>
東京・奥多摩山中に忽然と出現した白亜の六角形の
建造物。それは、主宰も目的も不明な謎の自己啓発
セミナー「デーヴァ瞑想チーム」のものだった。
防衛庁出身の元国家公務員で“千里眼”の異名をとる
カウンセラー・岬美由紀は、そこに4000人の人質が
捕らわれ、爆弾テロに脅かされていることに気づく。
その中核にはカルト教団教祖としてかつて日本を
震撼させたあの女の存在があった…。
岬の宿敵・友里佐知子は生きていた!
制限時間500分。増長する現実のテロリズム世界を越える、
史上最悪爆弾テロ成立の可能性を描いたシリーズ第四作を
緊急文庫化。
内容(「BOOK」データベースより)
>緊急文庫化。
いや、なにも緊急文庫化しなくてもいいけどねw
小学館さんも。
「デーヴァ瞑想チーム」ってぶっちゃけ作者は
「オウム」の事件を書きたかったんだと思う。
面白かった。ノンストップアクション小説。
「千里眼」シリーズって総計400万部の
売り上げのあるエンターテイメント小説らしい。
ガンダムで言えば、ファーストを観ないで
いきなり「逆襲のシャア」から観てしまった
ようなので、いまいち消化不良な部分が残ったが
それは読む順番に無頓着であったPONの
責任であるのでまあ良いでしょう。
主人公、岬美由紀は、すべてのエエところを
盛り込みまくったスーパーウーマンで
あまりにも超人過ぎて、人間味にかけるのと
キャラがかわいそう。
あれじゃ活躍させすぎ。作者が用意した絶体絶命の
ピンチにすべて応じている
(だからこその主人公ではあるのだが・・)
少しは休ませてあげて。あれかな、作者は
主人公をいじめる為に小説を書いているのかな。
この主人公、PONの得意ジャンルで言えば
そう「ガンダム」。オールパーパス仕様なんで
とりあえず「岬美由紀」出しておけば安心・・みたい。
大抵のことはパーフェクトに後始末をしてくださる
彼女がいるおかげで、作者は相当ムチャな
シチュエーションを仕立てることができます。
大気圏突入も可能ですよ。彼女なら。
岬はパーフェクトすぎる女性なんで
この話でリベンジのためかえって来た
最強、最悪な悪役、友里佐知子のほうが
よほど魅力?的なキャラになっていた。
そんな意味でも岬美由紀というキャラは
少々かわいそう。
岬美由紀について言ってもいいですか・・
いねーよ。そんな奴。(笑)
作者は、文庫化、単行本化するたんびに
追加修正をしているらしく、常に最新の版を
お読みください、とか書いていたけれども
さもありなん。
けっこう実名で、当時の日本の文化風俗が
突然出てくるので、その点風化するのも早い小説。
例えば、作中で、死んだと思っていた人物が
生きていることが判明するのです。
最強の敵が生きていたことを信じたくない
対策本部の面々は、
生前のビデオが残っていただけだ!・・と
無理矢理、推測するんですけど
画面に、女性雑誌だか新聞の切れ端だかが
映っていて、そこには
「チューブの前田と飯島直子が離婚!」
と書いてあることから、
今wの話であることを嫌でも理解する・・だとか。
ネタバレですが、最後なんか
主人公、岬がガンダム=アムロならば
友里佐知子はシャア。
ただし、岬の方がアムロよりも弁が立つので、
こちらの話では迷走するシャアすら
説き伏せてしまってます。
ハリウッド映画のように深く考えず
楽しんだ後には、何も残らない・・
まあそれで良いのだと思います。
このシリーズは。
さて、つづきのシリーズを読むとしますか。
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ホラー界最強キャラの「貞子」にすら
喧嘩を売ってしまった。すごいぞ。
千里眼シリーズ。