2009年04月05日

魔法にかけられて

「魔法にかけられて」


君の言う甘い愛は幻想だ。
 目覚めると現実がある。


No!No!No!
 知っている言葉はNoだけ


REALLIFE様のブログでも
紹介されておりましたが。
ディズニー映画にしては変化球に思えたんで
気になってはいたのです。

結局ディズニーのセルフパロディーでして
アメリカの白雪姫リメイクはキングコングでした

二度見るほどではないにせよ
なんかのはずみで一度くらい観たら
結構楽しめる作品。
なんだかんだいっても
ディズニーでメリケン作品ですから
映画的「深み」はまるでありませんが
それでいいんだと思います。
それと意外に子供には向かない。
ヤングカッポーがデートで観にいくには
いいでしょう。いいんじゃないかな?

あらすぢ
アンダレーシアで動物たちと暮らす美しい姫、
ジゼルは、運命の人と出会い、結婚する事を
夢見ていた。ある日、怪物に襲われたジゼルは、
エドワード王子に助けられる。お互い一目惚れし、
出会ったばかりにも関わらず、完璧なデュエット
を披露し、翌日結婚する約束をする。
しかし、王子の結婚を喜ばない継母のナレッサ
女王は、魔女を送り込み、ジゼルを井戸に
突き落とす。なんと、その井戸は、現代の
ニューヨークに繋がっていた!

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以下、ネタバレ御免です。

すっかりサウンドオブミュージックになっているNY。
無味乾燥のNYに宝塚がやってきた。
やっぱ、ミュージカル作らせたら向こうにかなわんな。
日本人がやると、街中で突然歌いだすヘンな人の集団
になってしまう。

「単純 VS (フクザツとされる)大人の世界」
「Childish VS NYの弁護士」

主人公は一見何不自由ない生活をしているが、生活は
無味乾燥。なんら生産性がない職業、弁護士。
離婚したがっている夫婦が愛を取り戻したら
弁護士は飯の食い上げになるため、
いかに自分達が尽力したように見せかけ、
うまいこと離婚させるのがシゴトなわけだ。
だからジゼルが150%善意から
二人の中を取り持とうとすると怒ったりする。

歌は魔法。
NYがTDLのアトラクションと化す。
剣しか持っていないおバカ王子よりも
歌で周囲を巻き込んで何とかしてしまう
ジゼルの方が凄いぞ!

怒ることで、ジゼルはおとぎの国の人物から
現実世界の女性になってしまった。
もう戻れない。現実が待っているから。
「猫の森には帰れない」か「木綿のハンカチーフ」か。

ジゼルが最後まで、NYの3大動物群
(ハト・溝鼠・ゴキブリ)を使い倒しているのは
正直やりすぎだと思った。怒りの感情を覚えた
時点で、おとぎ話的パワーを消失しないと。

・・ああ、でもそういう設定にすると
不可逆になっちゃうし、弁護士の元カノが
浮かばれないから、いいのか。あくまでジゼルは
自分の意思で「猫の森には帰れない」道をえらんだと。
そーか。そういうことか。
ちなみにドブネズミって溝鼠って変換するんだね。
勉強になりました。IME。

それにしてもいいね。ばか王子。
アゴが「ケツ割れ」なのもグゥ。

人生は過ぎ去り、ロマン無く夢は消え去った。
 あと少しで届いたハッピーエンド〜


私は卑劣で卑怯者だがいつも気は確かだよ
いいねえ。悪の魔女。
甘ちゃん揃いのおとぎ話の世界で、あの悪の魔女は
実はただ一人の現実的な現代人だったのではあるまいか?
(だから、井戸の底がに通じているNYという街が
 ファンタジー要素がまったくない場所だと
 唯一理解している)

彼女は殺さないで、現実世界でその後、持ち前の魔力を
武器にビジネスを立ち上げ、とてつもない成功者に
なった・・方が面白かったかもしれない。



姫、それにしても凄すぎ。
活躍しすぎだ。そこは王子の出番だろ。

幸せに暮らしました・・
and they lived happily ever after

カテゴリ SF/ファンタジー コメディ
製作年 2007年
製作国 アメリカ
原題 Enchanted
時間 108分
公式サイト www.disney.co.jp/movies/mahokake/
公開日 2008-03-14〜
監督 ケヴィン・リマ

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つれづれなるネタバレ

悪には成り切れなかった、悪の女王の部下
ナザニエルは適応力ありすぎです。
姫を騙すためのその変装。
現世によほどの協力者でもいないとねえ。

彼がリアル世界にて見たTVドラマで
自分を愛せない人を誰かが愛するはずもない
というセリフに目覚めて改心する。
後に「大きな苦しみ、悪の女王を越えて」の
自伝?で一躍大ヒット作家に。
この辺は文字通り、とってつけたかのような展開は
どうだろうなあ?まあ100%悪人ではないので
仕方ないか。

結局おとぎ話の国「アントレア」きたジゼルは
おとぎの国を抜け出してきたようなデザイン服
(デザイナーは実際に抜け出してきたのだけど)
を手がけ、「アントレアファッション」ブランド
として大成功する。

主人公弁護士の元フィアンセの女性もいい女だ。
物理的に美人とかそういうんじゃなくって
行動は現代人だが心根はやっぱステキな女性だった。

「あら、ここまで携帯届くのね」
おとぎの国「アンドレア」にも女性上位時代到来か??
ひょっとして、かのライバル女性はその後
ばか王子を差し置いて、第二の「女王兼魔女」に
なってしまわないか・・その辺がちょっと心配。

彼女はジゼルと間逆の存在だったわけだ。
彼女はおとぎ話の国に行く事で、あっちの世界に
「活力」をもたらし、ジゼルは現代NYCに
残留することで殺伐とした世界に「癒し」をもたらす。

細かい設定では、「赤ずきん」って実は悪い奴で
オオカミこそが被害者なのだが、ずきんが
物語を改ざんしたがために、現代に伝わった物語は
逆になっているんだそうな。凄い情報操作力。
赤ずきんがどんなにいやな奴だったのか
そこまでは語られていなかったけれど・・。
おとぎの国の「リアル」を知っている
ジゼルならではの情報。
そんな小ねたもよかった。
posted by PON at 21:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(マ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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