2009年05月01日

ファインディング ニモ

「ファインディング ニモ」

PON自身は鑑賞二度目。市立図書館で、嫁が
珍しく借りてきたディズニー物。
基本的に映画吹き替え版およびネズミー系は嫌いな
ハズの嫁だが、図書館のライブラリーは基本子供向けで
字幕版がなかった。それに嫌いなのはランドのうそ臭さ
であって、各著作物は人並みに楽しむのだとのこと。
ほーか、ほーか。

PONも久々なんで横から鑑賞。
ちびすけは、冒頭のカラフルな海底風景こそ
見ていたが、そのうち飽きてどっかに行ってしまった。
プラレールの研究に忙しいらしい。

あらすぢ
カクレクマノミのマーリンとコーラル夫婦は、
バラクーダに襲われ、マーリンだけが生き残る。
マーリンは、たった一つだけ残された卵をニモと
名づけた。やがてニモは、右ヒレが小さい以外は
元気に成長し、いよいよ学校へ行く日がやってくる。
しかし、極度の心配性になっているマーリンの忠告
をよそに、海上に浮かぶボートに近づいたニモは、
ダイバーによってさらわれてしまった。マーリンは、
物忘れの激しい魚、ドリーの協力を得て、ニモを
探しに大きな海へと旅立った!

************************

冒頭で家族が全滅する、自然界の厳しさというより
脚本家のゴーカイさに驚く。
あれ?こんなに残虐だったっけ?

トップをねらえ!で戦死したスミスもそうだが
リアルに戦死情景を描くよりも、なにが起きているのか
把握しきれぬうちに、静かに跡形もなく存在がなくなる
(死んだのかどうか完全には解らない・・)方が
敵の強大さとコワさが引き立つ。

ニモは魚なので、当然兄弟は魚卵としてたくさん
存在する。父親がニモだけを溺愛する最大の原因と
いえるのだが、母親+無数の卵が、ほぼひと呑みで
カマス(だっけ?とにかく肉食系魚)に食われる。
オヤジ一人だけを残して家族全滅。
でも完全に死滅では物語にならないから
一匹だけ生き残った強運児。それがニモだった。

ずらっと並ぶニモの兄弟卵。それにむかって
相方は言う。イクラ丼食べたい、と。
な、なにをおっしゃいますか。アンタって人は。
そりゃ確かに海底にずらっと展開する卵たちは
うまそうであるが・・。

父親が必要以上に息子に過保護なもうひとつの理由。
別にあまりなくてもかまわない設定なのに、
わざわざそういう設定にしてあるのが、ニモは
身体障害者と呼ばれるような存在であること。
生まれつき片ひれが小さく、泳ぎがうまくないのだ。

アメリカの映画にPONが驚かされるのは、ハンディ
キャップの存在をしっかりと普通に登場させられること。
またそれが許される社会。

まあ後は、いろんな人に会いながら、多少ご都合主義で
あろうとも、さまざまなエピソードを重ね、ニモ以上に
親父が成長する物語が展開する。
神経質で厭世的で被害妄想がはいっているニモのオヤジ。
吹き替えはとんねるずの木梨憲武氏。
これが結構ハマっている。
吹き替えしているうちにどんどんノッテきたんでしょう。

健忘症の気のある、青いスズメダイ「ドリー」は
室井滋。彼女のもともと硬質ですっとぼけた声が
またよくマッチしていた。

それにしても、相方が言うには、ニモ一族は
観賞魚という設定でよかったね、これが鰯や秋刀魚
だったら、息子は見つけ出される前に、
私らにソッコー食われてるもの・・とのこと。
まったくである。ひどい話ではあるが。

惨事の最後に残った家族がハンディキャップ持ち。
それは大変、気の毒なことではあるが、それを理由にして
どちらかというと息子と二人、後ろむきな生活を
送っていたオヤジだが。彼の成長ぶりがいい。

途中で出会うファンキーなウミガメ(150歳)に
むかい、亀一族があまりに子育て放任主義なんで
思わずニモのオヤジが言う。
「だいじょうぶなんですか??何かあったら・・」
「知らないよw。けど子供が大丈夫だというなら
 それは大丈夫なんだよ」

それから相方よ。
ファインディングであって
ファインティングではありません。
息子と戦ってどーする。



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かもめ一族が面白くってコワイ存在だった。
やつら、問答無用。ディズニー世界であれば
大抵の動物は動物同士であれば意思の疎通が
かなうのであるが、連中はつぶらな瞳のバカ。
駆け引きというか会話が出来ないときている。
同じようなペリカンですらしっかりと意思を
持っているというのに。

つぶらな瞳の頭をくりくり左右に振りながら
「チョーダイ」「チョーダイ」「チョーダイ」
しか言わない。
餌を見つけたらなんでも飛びつく。それも一斉にだ。
まるっきり状況ぶち壊し役なのだが
本来の動物って彼らがふつーなんだと思うよ。
posted by PON at 21:00| ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>サンダース様
お待ちしておりました。
なかなか忙しいようですね。
そうだろうなあ(遠い目)

>子供産まれてからというもの、
>望むと望まざるに関わらず、
>自然とネズミー物が増殖するんですけど
>・・・みんな汚染されてるわ。
おろ、サンダースさんも「ネズミー系」は
それほどでもない派ですか。
しかし、自然と「ヨシモト」系が集まってくる
よりは、まあいいじゃないですか(笑)

ウチもそうですよ。
「トーマス」「アンパンマン」「しまじろう」
「ぜんまいざむらい」に「お母さんといっしょ」
・・子供がいなければオールスルー
だったでしょう。

PONが好きな「ガンダム」「ウルトラマン」
「戦隊モノ」はどうした?と一部の声が
ありますが、今のところ「ちびがるた」への
導入計画はまったくありません。
保育園で感化されて、スキならそのうち
父親に言ってくるでしょうし。

>お母さんが序盤で死んじゃうのが、
>お母さんとしては悲しい(涙)
そうですね。
お悔やみ申し上げます・・って違うかw
Posted by PON at 2009年05月12日 12:55
>北斗氏

おお、ご無沙汰であります。
お元気ですか。
お預かりした書物は既に読破、
記事アップ済みですが、今後も
記事リリース予定が立て込んでいて
一体いつになることやら・・
以上、業務連絡でした。

>中途半端な嘘くささが嫌い
・・ほほ。嫁と一緒。北斗氏らしいですの。

>「知らないよw。けど子供が大丈夫だというなら
> それは大丈夫なんだよ」
>こう言える父親っていいなと思います。
・・ですね。

>単なる放任ではない、
>「見る所は見ている」さり気なさが・・

「親」とは立って木のそばで見続ける
存在なんだだとか、
子育ての「手」を抜くのはよいが
「気」を抜くのは罷りならんとかイイますが。
親を生真面目にやりすぎたら
こっちが倒れてしまいますんで
気持ちは持ちながらも程々で
良いのだと思います。

自分を振り返ってみても
結構テキトーに育てられたなあという
気もしますので。

>かといって、某種のラス前、ラストみたいに、
>「誰だったのか」すら判断に微妙な描写だと、
>それはそれで訳が分からないだけという罠。
おお、貴兄は種癌を最後まで見たんですか。
自分は観てません!ので、マイフィールドで
語りますwと、逆襲のシャアでのラスト。
要するに摩擦熱で燃え尽きたとされますが
(あの期におよびまだアンノウン扱いw)
よーく観ると、一筋の光が離脱している
あれが「伊達」ではなかったガンダムの
脱出機構だ!と当時、一部でささやかれました。
自分には、何度見てもアクシズのまとわりつく
オーラの光にしか見えませんが。

>実際のとこ、戦場での「Unknown」は
>「戦死」と同義なのでしょうが、
>一縷の望みが残るだけ、むしろ残酷

そうですね。某司会者騒ぎじゃないけど
言わぬが大人って例もありますし
自分も、身内に何かあったら
その「一縷の望み」に賭けたくなります。
Posted by PON at 2009年05月12日 12:48
>雅王様

>この映画は、父親として観ると
>タマランもんがありますね〜。
確かに。しかもタマラン対象が3人もいると
雅王殿も涙が止まらないのではw

>あのウミガメのような父親にならんと
>イカンですな。
・・むつかしいですよね。難しいです。
コドモに先んじて、なんでも障害物を
排除したがるのが親心ですから。
気持ちだけは、ウミガメのような
あんな余裕を持てるよう努力しています。
(気にしたら限がありませんからね)
Posted by PON at 2009年05月12日 12:33
私も最近コレ見ました。ひっさびさのネズミー物。
子供産まれてからというもの、望むと望まざるに関わらず、自然とネズミー物が増殖するんですけど・・・みんな汚染されてるわ。

お母さんが序盤で死んじゃうのが、
お母さんとしては悲しい(涙)
Posted by サンダース at 2009年05月10日 23:01
当方も普段ネズミーは全く観ない(中途半端な
嘘くささが嫌いなもので)のですが、
>「知らないよw。けど子供が大丈夫だというなら
> それは大丈夫なんだよ」
こう言える父親っていいなと思います。
子供が「大丈夫」と言える事、子供の「大丈夫」を信じられる事、
そして、それを信じられるような教育(躾)が出来ているという
自信?が有る事。
単なる放任ではない、「見る所は見ている」さり気なさが
伝わってくるような気がします。

>リアルに戦死情景を描くよりも、なにが起きているのか
>把握しきれぬうちに、静かに跡形もなく存在がなくなる
>(死んだのかどうか完全には解らない・・)方が
>敵の強大さとコワさが引き立つ。
かといって、某種のラス前、ラストみたいに、
「誰だったのか」すら判断に微妙な描写だと、
それはそれで訳が分からないだけという罠。
実際のとこ、戦場での「Unknown」は「戦死」と同義なのでしょうが、
一縷の望みが残るだけ、むしろ残酷なのかもしれません。
それが残ってしまうくらい、一方的、圧倒的な差という描写は、
実は意外と難しいのかも。
Posted by 北斗 at 2009年05月02日 15:05
この映画は、父親として観るとタマランもんがありますね〜。
実はマーリンの父親としての成長物語。
あのウミガメのような父親にならんとイカンですな。
Posted by 雅王 at 2009年05月02日 01:03
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