嫁が薦めるので読んでみました。
エルサレム賞受賞記念ってことで。
(1Q84ベストセラー記念でもOK)
<あらすぢ>
今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうと
するなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けて
いかなくてはならないだろう―たぶん。
「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に
描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった
女性が現われて―。日常に潜む不安をみずみずしく
描く話題作。
内容(「BOOK」データベースより)
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>日常に潜む不安をみずみずしく描く
まあ、そういう話。
平凡な毎日(=幸せ)といえる生活を送っている
主人公が、エキセントリックな昔の想い人に
振り回される・・筋だけ書くならばね。
はじめ、「国境の南、太陽の西」っていうから、
太陽=日本であるから、日本の西
国境=対馬海峡、つまり朝鮮半島の南ってことで
「九州」のこと?とか深読みしたんですが
まったく意味がありませんでした。
(正解は小説内にさらっと記述があった気もしますが
忘れてしまいました。知りたい人は読んでください)
「村上春樹」にしても「村上龍」にしても、あるいは
「辻仁成」にしても、この手の小説家の作品は
筋を追っかけるのはヤボというか、あんまり意味がなく
場面の空気の積み重ね、行間を楽しむモノなんだろう。
【ヒステリア・シベリアナ(シベリア・ヒステリー)】
作品中に唐突に出てくる用語。シベリアの農民が、四方
八方、地平線を見渡せる広大な農地を、毎日毎日耕して
いる「永遠」。うんざりするほど同じことの繰りかえし。
その「永遠」という名の日常に耐え切れず、. ある日
突然、その農民達が夕日の沈む方角へと歩きだし、死ぬ
まで歩き続けるという神経症。
・・なのだそう。その出典や根拠は不明。
「音楽の海岸」とかもそうだけれども、いわくありげな
オトナのサブカル的豆知識、音楽や、酒(カクテル)関係、
芸術、ドラッグ&セックス・・といった「ウンチク」が
結構GETできて、オトクな気になれます。
なれますが、ちょっと気になったんで
「ヒステリア・シベリアナ」・・ネットを叩いてみました。
Q:村上春樹「国境の南〜」に出てくる
ヒステリア・シベリアナはフィクションですか?
答えが秀逸
「春樹さんは真顔で虚構を書くので
真実かはわかりません。」
そうだったですか・・。
ミもフタもありませんねぇ。
面白い、つまんないとかではなくって
春樹流の「空気」を感じたい方に。
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角川春樹氏の小説にスリ変わっていたら
ちょっと困惑。