2009年07月11日

ブラックジャックによろしく

「ブラックジャックによろしく」

11病院が受け入れ拒否=
硬膜下血腫の2歳女児
、収容まで67分−札幌市
3月6日13時3分配信 時事通信

 札幌市で昨年、頭を強く打って意識不明となった
女児(2)が、11の医療機関に受け入れを拒否され、
病院に収容されるまで1時間以上かかっていたことが6日、
分かった。市消防局は
「夜間で、小児科と脳外科が複合した難しいケースだった」
としており、「専門外」や「処置困難」などを理由に
拒否が相次いだという。
 市消防局によると、昨年11月の午後8時台に119番が
あり、急性硬膜下血腫の女児を救急車で搬送。受け入れを
断る医療機関が相次ぎ、延べ13回目の問い合わせで、
いったんは拒否した救命救急センターに収容されたが、
最初の通報から67分が経過していた。 

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死にたくなかったら、夜間には事故るなって事だ

とかなんとか、「ブラックジャックによろしく」
の第一話で記述されていたと思う。

正にその通りなんだろう。あの話はインパクトがあった。

というよりも、あのコミックで描きたかったのは
ほとんどシーンだけなんじゃないか?というくらいの
内容の濃さ。「ブラックジャックに〜」の成功が
約束されたような第一話だった。

まだ見習い学生である主人公が、主に生活費稼ぎと、
多少の経験値アップのためにアルバイトで病院
夜勤医師をする(誰でもやるもんらしい)。

ここの病院は、患者を救う選択肢が複数あったら
一番高くつく方法を必ず選択するような、守銭奴
扱いされている院長が経営しており、主人公も
多少なりと軽蔑していた。

何もなければ平穏で結構な稼ぎになるバイトだが、
ある日、各病院で受け入れ拒否された重体の交通事故
患者が無理矢理運ばれてくる。

例の院長は不在、オペのエース医師も数日振りの
夜勤明けで爆睡中、連絡つかず。

平素は高邁な理想論を吐く主人公であるが、
事故で文字通りボロボロ、満身創痍の患者を前に
怖くなって現場を逃走!部屋の隅で怖くて震えていた。
何もできるわけがない。まだ医学生なんだから

そこへなんとか連絡のついた院長が、すべてを
終えて、震えている主人公を発見する。
守銭奴かも知れないが、やることはしっかりやる
院長が、逃げ出した主人公にむかって言う。

「お前は医者だ……新人だろうが半人前だろうが
患者にとってお前は医者だ。
オペに失敗したら殺人だと?もとはと言えば
悪いのは事故を起こした本人だ……
必ずオペをしろ……聞こえのいい正論を口にするな。
正しいってのは弱いって事だ。強いってのは悪いって事だ。
医師免許を取った瞬間からお前は普通の人間ではない、
医者なんだ。強くなれ……」

主人公を見下す、守銭奴の院長の目が凄い。
ここに人の心を捨てた「鬼」がいた。

人を救うことに対する生きがいとか、そんな理想論は
とうに消え失せ、とにかく金だけのために患者を
処置し続ける。院長も人としては既に壊れている。

で、冒頭の
「死にたくなかったら、夜間には事故るなって事だ」
の言葉に続くのだ。



しかし、こんなこと、キレイにまとめても仕方ない。
うちのちびすけや嫁さんに、いつそういうことが
起こらないとも限らない。

医療システムの更なる充実を
こういった記事(患者たらい回し)の再発防止を
政治に強く求めるものである。
政治家にしかできない仕事。
男子一生を賭けるに値すると思うよ。
女性でも全然かまわないが。

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それから、マスゴミは毎度毎度この手の記事で、
患者受け入れできなかった(受け入れ拒否とか書く)
病院や医者を責める傾向が見られるが、
既に日本の救急医療システムは崩壊しているんだと思う。

医者や救急隊員を責めても無意味だ。
もう、現場の彼らの超人的努力で
不足分を補うといった段階では無い。
さあ政治の出番だよ。

posted by PON at 21:00| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事(怒) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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