(引退するのはアイドルのモノマネが得意な
彼女ではありませんので)
前回は「大艦巨砲主義」ってんで
ヤマトと大砲について書き連ねましたが
そのうち、話が逸れて自衛艦のハナシに
なってしまったのでした。
その自衛艦についてPONが興味を
持ち始めたころのこと。
大砲を持つ軍艦といえば、艦橋の前に
最低二台は砲塔をならんでいる姿が
絶対条件だと思っていたのに
(第二砲塔は一段上にあります。
これを「背負っている」といいます)
海上自衛隊の護衛艦といったら、イタリー製
「OTTメララ62口径76o単装速射砲」
とか、速射能力こそ帝国海軍とは比べ物にならない
くらい向上しましたが、それでも・・見るからにまあ
頼りないのがたった一台。
たまーに艦の後にももう一台装備していた
立派な!フネもありました(たちかぜ型)が
ほとんどの艦艇は砲塔一台のみ。
自衛艦の主な艦載砲
しらね級が装備するのは
73式54口径5インチ砲。
コイツはしかも中に人が入って操作するもの。
・・昔で言えば連合艦隊のような海上自衛隊の
自衛艦隊(4艦隊あります)、
その栄誉ある旗艦を勤めていました
「しらね」型護衛艦には旧帝国海軍のように
艦橋の前に主砲塔が二台!装備されているのです。
海上自衛艦「しらね」型
この「しらね」型の存在を知った時、自衛隊の
建艦部(正確な部署名は知らんけど)の軍人さんにも
俺のような美学!を持った方がいらっしゃるんだなあ、と
ウレシクなったものです。
いくら戦闘方法がミサイルに変わろうと、
直接大砲で敵を攻撃するのがナンセンスになろうと
主砲は主砲なのです!そう。
海上護衛艦
1973年に就役、長く海上自衛隊護衛隊群の
旗艦を勤めてきましたしらね型自衛艦
(ざっと同型艦4隻)が順次退役する事に
なってしまいました。
その第一陣として、護衛艦「はるな」が
護衛艦隊旗を返納、舞鶴港に留置されて
いるようです。
「しらね」の妹は3人「ひえい」「くらま」
そして「はるな」。
「しらね」の名前は白根山からとったものですが
「こんごう」と命名される予定だったそうです。
本来、当時としては最大級の護衛艦だけに
名前候補も気合をいれ、旧帝国海軍の高速戦艦4隻
「金剛」「比叡」「榛名」「霧島」
あたりから受け継ごうとしたらしいのですが
もう亡くなった某キングメーカーが、自分の選挙区に
ある山の名をゴリ押して命名させたんだとか・・
聞きましたけども。
一年位前の話。このうち「しらね」は
横須賀港に入港中、火災が発生。電子機器なんかが
結構損傷してしまったと聞きます。
まだ役目は残っている、けど新しく作り直すには
いまさら・・というヒジョーに微妙なこの時期。
結局、先に引退する「はるな」の電子機器を転用
「しらね」が引退(後継艦が完成)するまで
持たせる事にしたらしい。
同型艦とはいえ、なんと去り際に臓器移植まで
お国の為にするとは。よく出来た孝行娘たちです。
戦わず、国を守りきって退役。
(F−104、F−1、61式戦車・・)
これほど素晴らしい兵器たちも有りません。
お疲れ様でした。
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