マスライです。
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「ちいさなのんちゃん」
永野のりこさんの作品は、作品発表時期と
なにより見る人を選ぶんですが・・
とにかくオタクでアレなんですけども。
アレがアレでアレなのですよ。まきざっぽ。
・みすて・ないでデイジー
・GOD SAVE THE すげこまくん!
・電波オデッセイ
・土田君てアレですね!
・ちいさなのんちゃん
主にこの辺を読んでおりました。
永野のりこさん30の質問
「ちいさなのんちゃん」
ほぼ唯一、普通の人が読んでも楽しめるコミック
ではないだろうか。産経新聞の日曜版文化欄だかに
掲載していたらしい、作者の子育て日記。
あくまで、読者である私の想像なのだが、
もともとこの作者は非常に引っ込み思案で
幼少時からイヂメも含む壮絶な青春を
送ってこられた様子。彼女を支えてきたのは
当時のオタク文化(主にウルトラマンとマンガ)
であり、長じて立派なオタクのハシリ
兼プロの漫画家になり、一女をもうける。
その長女の育児マンガ日記こそ
「ちいさなのんちゃん」である。
オタク漫画家が子育てするとどうなるか?
日常生活が淡々と描かれていました。
さすが漫画家。感受性をとっても大事にした育児。
・どんぐり拾いのお話
・流氷の妖精クリオネは、見かけよりだいぶ
ヤバイ変形をしてエモノを捕食するのですが
それをTVで見てしまった二人の対応
・特に印象深いのが・・
「ちいさなのんちゃんが大好きだったボールプール。
なんであの頃もっと連れて行って
あげられなかったんだろ。
あの小さかったのんちゃんはもういないのに・・。
うぇーーん(母である作者の涙w)」
と、ただ作者が自分の胸が締め付けられる思いを
述べる回。当然ですがのんちゃんは死んでません。
彼女が成長し幼児施設を喜ぶ歳でなくなったという
だけなんですが(苦笑)
私も息子がすべてをなんでも素直に喜んでくれる
今のうちに、できる限り連れて行ってあげようと
常々思ってるのですが、ここら辺にその一因があります。
母親の影響を多大に受けオタクエリート教育を
うけたのんちゃん。
例えば手塚治虫氏の傑作漫画
ブラックジャック映画版を親子で見に行った折なぞ
名シーンの連発に揃ってTT(涙ダバダバ)状態。
「・・のんちゃん、見た?
「うんうん・・えぐえぐ」
「・・いま、手塚先生が通り過ぎていった気がするぅ」
「うぇーーーん TT」
ってなモンである。
なんだかなあ、という気もするけれど
子育ての愛情の深さはよーく伝わり、
ほのぼのとした気持ちをPONに残りましたが、
そのうちこのコミックの存在は
PONの日常のなかに埋没してゆきました。
連載中はワリとリアルタイムにエピソードが
綴られていたようだけど、やっぱこどもの成長は早く
連載終了&単行本化したころには
リアルのんちゃんは高校一年生(16歳)になってた。
連載終了後ののんちゃんのその後なぞ
当方、当然知るわけがないです。
先日、Wikiで「永野のりこ」さんの検索を
していたところ、衝撃的な事実が発覚した。
>上記の彼女の子供はオタク系バンド「Little Non」の
>ボーカル、ノゾミとして活躍。産経新聞火曜日に
>連載されていた子育てエッセイ漫画
>『ちいさなのんちゃん』の主役でもある。
>因みに彼女も後述の「おかっぱ少女」として描かれている。
おお?
オタク系バンド「Little Non」の
ボーカル、ノゾミ??
いかにも、ノゾミはのんちゃんである。
これは見てみないと。
のんちゃんのその後を。
公式サイト↓
http://www.littlenon.com/
Wiki↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/Little_Non
そうか・・あの、のんちゃんがねえ。
おおきくなりやがって・・(カリ城)
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電波オデッセイ
【ストーリー】
両親に捨てられ、長い間自宅に引きこもっていた
少女・原がある日突然学校に登校してきた。
彼女は自分を「地球への観光客」と称し、
エキセントリックな言動によって周囲の友人も
巻き込む小事件を次々に起こしていく。
空気の読めない原を「ウザイ」と感じる
クラスメイトたちは彼女に対し執拗な嫌がらせを
繰り返すのだが…。
この話も結構強烈だった。
作者が学生時代、なんかイロイロあったんだろうなあと
想像できる。
ストーリーのとおり、虐められて引きこもっていた
少女、原さんが彼女にしか見えない「電波オデッセイ」と
語らいながら、矮小な学校社会で生き抜いてゆこうとする
さまをギャグも絡めて描いている。
原さんからしてみれば自分は「地球への観光客」なんだから、
変な目で見られようと、最悪、周囲とコミュニケートが
取れずともまったく無問題。
旅の恥は掻き捨てなんで、周囲の目を気にしなくてもよい。
そう思い込んだ原さんは、あれほど怖かった外社会へ
出てゆくことにする。
原さんにだけ見えている「電波オデッセイ」
(白衣の27〜30くらい?の理知的メガネ男)や
「地球への観光客」という思いは、順当に解釈するなら
原さんの妄想、思い込みなんだろうけれど、
いかな理由であれ、それが外で闘ってゆく
原動力になるなら、それもありかと。
面白かったのは、このコミックを読んでいた頃
平行して伊達政宗公の資料も読み漁っていたのだが
あの伊達政宗公がこんな一文を残している。
「この世に客に来たと思えば何の苦もなし」
伊達政宗と電波オデッセイの不思議な共通点でした。