最近読んだ本をまとめてご紹介します。
「世界軍事学講座」
松井茂 新潮文庫
そういえば江畑さんが亡くなりましたね。
頭頂部は秘密兵器なままに。
<あらすぢ>
内容(「BOOK」データベースより)
人類の歴史は戦いの歴史。古代戦史からアフガン
ゲリラ、宇宙戦略まで、古今東西および最新の
実例に見る戦闘・戦略の数々―。戦争の基本形に
始まり兵器、軍編成、対テロ戦略など、軍事に
関する全てを余す所なく詳記する。
四半世紀に亘り、世界の紛争地帯を踏破して来た
軍事・外交評論家が明かす本邦初の「軍事教科書」。
兵法に有り
「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」と。
まあ、その手の本。
一冊読めば、軍事と世界政治について
ひとくさり、さも知ったように語れます。
(例、わたし)
自分は堪能いたしましたが、軍事の好きな人
でないと、出てくる用語が「いちいち」
つまらなくって結局挫折しそう。
シュミの世界はなんでもそうなんですがね。
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「南極1号伝説 ダッチワイフの戦後史」
高月靖 文春文庫
<あらすぢ>
内容(「BOOK」データベースより)
知られざるダッチワイフの戦後史を綿密な取材で
掘り起こすとともに、「ラブドール」と呼ばれる
精巧なシリコン製ダッチワイフが開発されるまでの
苦労話、エンドユーザー達の悲哀と楽しみを
現在進行形で描いた異色のノンフィクション。
・・拾ってしまったんだから。仕方ないですな。
内容は、あらすぢにある通り。
別冊宝島とか、もっというならGONとか
BUBUKAとか、サブカル界のイン・ローゾーン
のルポが、何を間違ったか文春文庫に収録されて
しまったような、そんな本。
創る業者も買うユーザーも、一見スジの通った
理屈のもとにその世界を生きていて
「文春文庫」なんてトコからドキュメントとして
読んでみると、いつもは軽く見ざるを得ない
あんな業界にもまあいろいろあるんだなあ、と。
買わない(その世界にいない)自分のほうが
ひょっとしたら、変なヤツなんじゃないか
そんな勘違いも引き起こしかねない。
まあ言い杉でしょうけど
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「タイタニック号99の謎―驚くべき真実!」
(二見WAi WAi文庫) (文庫)
三色旗古本屋にて中古文庫100円で購入。
<あらすぢ>
海難史上最大のタイタニックの悲劇に関する謎を
その手の謎本から引用し99個の謎として列記した本。
「99の謎」なもんで致し方ないとはいえ、
なかには同内容で単に段落換えしただけなのに、
「謎」として1カウントなされていたり。
最後のページに、海外のタイタニック研究家が
書いた研究本が、参考文献として4〜5冊列記。
中身はすべてそこからの丸写しなのでしょう。
タイタニックは映画ではじめて知った。
そういえばあんまり知らないなあ・・なんて方の
入門編としてよろしいと思います。
といいますか、そういう本ですし。
二見のことですから、内容はそのままに装丁だけ
新しくして、最近ありがちのコンビニ専用本
(おそらく500円だな)として発売していそう。
タイタニックの話は、緊急事態時の人間ドラマが
さまざまに記録されており、まだまだ人間も
棄てたもんではないのかもしれない・・と思わせる
エピソードが結構ある。
零下二度の海面に、ひっくり返ったまま浮く
救命ボート。逆さになったボートに30名もがよじ登り
これ以上乗せると、ボートそのものが危ない。
その間にも次々と新しい漂流者がやってくるが
ボートの上の人が叫ぶ
「みんな、その辺の漂流物につかまってくれ
もう乗せられないんだ!」
泳いでいたひとりはこう言った。
「オーケー、騒ぐ事はないさ、
君達に幸運と神の祝福がありますように!」
その男性は泳ぎ去ってしまった。
また、海に浮かびながら皆を励ます者もいた。
「元気を出すんだぞッ みんな!」
ボート上の人間が、たまりかねてオールを
差し出すと、その男性はくるっと背を向けて
泳ぎ去っていった。
・・たまりませんね。そんな話。
そんなセリフを聞かされて生き残った人々は
一生引きづっただろうなあ。
非常時にこそ人間性が表れるとか申しますが。
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