2010年02月07日

SF サムライフィクション

「SF サムライフィクション」

もう10年前の作品になるのだな。
時代劇なぞ古くさくてジジイが観るモノだ
と思う無かれ、だったらスタイリッシュに
作ってやる!
当時、監督やらプロデューサーやらが突然
そう奮起したからなのかどうかは知らんが
とにかくスタイリッシュサムライ時代劇。
若干、から回りな所もあるけれど。

あらすぢ
1969年、300年かかって新しい体に転生した
太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂は、当時の
自分を振り返る──。長島藩の家老である
父・勘膳に勘当を解かれ、武芸の修業に
赴いた江戸から久しぶりに国へ帰ってきた
平四郎の耳に、殿様が刀番として雇った
浪人あがりの風祭蘭之介なる侍が宝刀を
盗んで姿を消したという知らせが飛び込んできた。
このままではお家断絶は免れないだろう。
しかし、剣の達人である風祭には誰ひとりとして
敵う者はおらず、悩み抜いた藩の重役たちは
宝刀の贋作を作って事件のもみ消しを図ろう
とする。ところが・・・

監督はミュージックビデオ出身の
中野裕之。豪華キャスト陣で送る
異色のエンタテインメント時代劇。
多くのミュージシャンが出演していることでも
話題になった。

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「うぉぉ〜 だーまーしやがったな〜」
主人公、犬飼平四郎役。吹越満氏。
ロボコップの物まねで世に出た人だが
PON的には「ガメラ2」の人。

彼には直接関係ないが・・
>1969年、300年かかって新しい体に転生した
>太平の世の若侍・犬飼平四郎の魂
この設定になにか意味があるんだろうか?

「なんでだ・・・」
ガンダムで言えばシャアに相当する布袋氏。
世間は彼に対してミュージシャンとしての
腕前を期待しているのであって
演技者ではないのでまあ・・あんなものでしょう。
もともと無口で、何を考えているか
からきしつかめない侍役なんで、メンチ切って
そこに立っていれば、映画は成り立ちます。

布袋侍、実は不器用なだけで、それも反論
しないからドツボにはまってしまうという
実はけっこうカワイイ奴だったのである。

「うふ・・はあと」
緒川たまきさんは、PONも当時
この映画で知ったんだと思うが・・
やや垢抜けないあたりが可愛いな。
うむ。よいです。
出たてのころは、その芸名もあって
なんか「タカラヅカ」あたりの卒業生なのかと
思っていたらまったく関係ないらしい。

「けんかはいけません!」
剣の達人でありながら、世捨て人同然に、
父娘で暮らす、緒川たまきの父親役を演じるは
風間杜夫氏、誰がやってもいいといったら
言い過ぎかも知れないが、演技もキャラ設定も
キレイにまとまり過ぎていて記憶に残りにくい。

「おさむらいすあ〜ん
 遊んでいってくださいよぅ〜」

なにかと布袋サムライに妙に気に入られていた
若干おつむが弱そうな下っ端(吾助)を
演じている。神戸 浩 氏
彼は普段からあのしゃべりなんだそう。
もともと「小児麻痺」なのだそうで
そんなことまったく気にすることなく
武器にした演技(というか本人いわく「地」)
が素敵。



多数のミュージシャンが出演ってことだけど
PONが気がついた限りでは・・
谷啓、藤井尚之、藤井フミヤ、ピエール瀧
近藤房之助、などなど
他にも梅垣義明とあるが、これはあの
鼻からピーナッツを飛ばす彼だろうか。
中島らも氏も出ていたようだが
誰だか最後まで解らなかった。

「ちょっとッワタシをそこらの女とお思いでないよ」
ヤクザ一家の女ボス「お勝」
あのやさぐれ感。まったくもってスバらしい。
演じるは夏木マリさん。
ウチの嫁が将来ああいう女性になりたいと
こぼしていた事があるが
旦那としてはどう対抗したものやら?

監督 中野裕之
脚本 斉藤ひろし
音楽 布袋寅泰
配給 シネカノン
公開 1998年8月1日
上映時間 111分

出演
犬飼平四郎・・・吹越満
風祭蘭之介・・・布袋寅泰
溝口半兵衛・・・風間杜夫
溝口小春・・・・緒川たまき

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posted by PON at 21:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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