亀梨を「カメナシ」と読めばいいのか
「キナシ」と読むのか、そんなことすら判らない
自分が嫁の借りてきたDVDにつきあって
観てみましたよ
「野ブタ。をプロデュース」
<あらすぢ>
「人生はつまらない、この世の全てはゲームだ」と
考えていた、クラスの人気者桐谷修二が、突如
自分の高校に転校して来た典型的ないじめられっ子
小谷信太(ドラマでは信子)通称野ブタを、人気者に
プロデュースしていく物語。
物語は終始修二の語りで進行し、男子高校生の
殺伐とした人間関係をコミカルに、そして生々しく
描いた。
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本来ならば、同級生をプロデュースしようという
「発想」そのものが、吐き気をするほどの傲慢さであり
世の中を嘗めまくったバカ餓鬼の象徴なのだが、
そんな彼が、余技であるはずのプロデュース業を
通して段々とメッキがはがれ、自身を見つめなおしてゆく
というプロセスはなかなかのものでした。
相方役の山下智久(山ピーと呼称するらしい)
演じるキャラが良かった。
体育教師に絶対目の敵にされてしまうような
骨があるのかないのか、たらたらした動きに
カマっけのあるしゃべり方。
(うる星やつらのラムですな)
亀梨が、全方位外交の八方美人でいることで
本来の自分を隠しているのに対し、
亀梨以上に金銭的にも恵まれ、能力を持つ
山ピーは実に気だるいキャラ。
気だるいのは照れ隠しの要素が大きいんだろうが
それでいて亀梨より生きるスタンスが
まじめというのが非常に複雑でおもろい。
原作は、同名の小説。
ただ、設定をかなり変えており
小説ではプロデュース対象は男生徒「信太」
そのままだとドラマに華が無いからか
ドラマでは女生徒ノブコ。演:堀北真希
全国のノブコさん、申し訳ない!って感じ。
それに山ピー演ずる「彰」も、なんとドラマ
オリジナルキャラ。主役を食った活躍すらする
彼がオリジナルとは。原作はどんな地味なんだろ?
ともすれば主人公役が食われてしまうサブキャラって、
主人公を演じたほうからしてみれば
やっぱ面白くなかったろうて。
「野ブタパワー ちゅう、にゅう!」
堀北真希がかわいいじゃないか!うんうん。
最初は目が死んでいるだけれど、話が進むにつれて
どんどん魅力的になってくるのがよく判る。
彼女の出世作だそうだが、売れっ子になるってのは、
こういうところに採用され、
そして結果が出せるかどうかなのだな。
そういえばどうしているのだろう?
真中瞳。
このほか「忌野清志郎」が古本屋の主人を
照れながら(楽しそうに)演じ、
彰の下宿先の豆腐屋の主人が「高橋克実」
そして謎の副校長キャサリン演ずるは「夏木マリ」
いくら「彰」や「修二」が超高校生級の
能力と環境の持ち主とはいえど、所詮は高校生。
周囲の年を重ねた人生の先輩たちが
ときどきいい言葉を吐いて、迷える高校生たちを
導いてゆく。
非常に「できすぎ」な大人に囲まれ
主人公たちは、まったく意識することなく
恵まれた高校生活を送ってゆく。
普通のコメディーですが面白かったです。
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