2010年07月27日

サマーウォーズ

「サマーウォーズ」

嫁が借りてきましたので一緒に鑑賞。
自分も気になってはいたのです。
このポスターに↓
サマー.jpg

http://s-wars.jp/

あらすぢ
『時をかける少女』の細田守監督が放つ、劇場
アニメーションの最新作『サマーウォーズ』。
キャラクターデザイン・貞本義行、脚本・奥寺佐渡子
など『時をかける少女』のスタッフが再結集した
この作品は、ふとした事から片田舎の大家族に
仲間入りした少年が、突如世界を襲った危機に
対して戦いを挑む物語である。

主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、
17才の理系少年。高校2年の夏休み、天才的な
数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、
憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。
二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。
そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の
曾祖母・栄は、室町時代から続く
戦国一家・陣内家の当主であり、一族を束ねる
大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな
「ご親戚」の面々。そこで健二は突然、夏希から
「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。

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ストーリーとしては何のヒネリもないけれど
非常に楽しめた。
エヴァのキャラクターデザインである「貞本義行」絵
スタジオジブリばりの緻密な美術。
日本の田園風景、夏の長野(上田庄)の
突き抜けるような空。その青色がとってもキレイ。

日本アニメのクオリティの高さには舌をまくね。

いきなりで申し訳ないが・・まずケチから。
主人公、ヒロイン夏樹、キーキャラの佳主馬(かずま)
いずれもあまりに演技が稚拙すぎ。
かといって一部の声優のように妙に甘ったるい
アニメ声であればいいのかって物でもないけれども。
夏樹、やっぱ演技がイマイチ。そもそも声量が
絶対的に小さいので、ビジュアルは文句ないのだが
なんか惹きつけるものに欠けるキャラになってしまった。
そのあたり非常に残念。

以下ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

栄ばあちゃん・・すげえ。
真の主人公は、一族を束ねるこの栄ばあちゃんだ。

多分、今よりも一〜二年未来の世界。
世界中の人々はのインターネット上のOZという
巨大仮想空間で結ばれた。OZは私的使用のみならず
オフィシャルな用途にも採用され、人々の生活に
もはや不可欠な存在だった。

人々は、OZからアカウントをとり
アバター(分身)を通して仮想空間に入り込む。
端末は、パソコンはもちろん携帯、PSP、DS・・
ネットにつなげられさえすれば何でもありの世界。

そこに、さる筋が開発したコンピューターウイルスが登場。
名称ラブマシーン。今回の騒動の元凶。
「なにそれ?モーむす?」・・まあそう思うよな。

ある日、ラブマシーンは世界中の端末にメールを
一斉発信する。見る人が見れば判る数字の暗号。
眠れなかった主人公が手慰みで暗号解読を始めるが
じつはOZセキュリティの暗号化したパスワードだった。

OZの管理権限を握ってしまったラブマシーンは
OZのアカウントを次々と盗み始める。
(もはや無力になってしまったOZの
 元管理プログラム名はジョンとヨーコ)
 
OZのアカウントを盗られるってことは、
その人の職務上の権限を奪われるのと一緒だ・・
13.837% アカウント、1億5千万以上の
アカウントが奪われてしまった!

悪気のないゲーム感覚ってのが怖くタチが悪い。
善悪の判断基準がない、無邪気な存在。

本当は、サーバー内の数字による喧嘩(戦争)
なのだが仮想空間ってことなので、絵的に判りやすい。

取り立ててヤバイ思想があるわけではない
ラブマシーンなんで、ゲームとかは大好き。
ヤツを得意な分野に引っ張りだす。

勝負の得物は「ばあちゃん仕込みの花札(コイコイ)」  

「ヤナギにツバメ、菖蒲にカス・・」
OZ内で空港の案内放送のように
まじめにアナウンスされると
なんだかな〜という感じ。

まだ負けていない!

陣内家は必ずひとり一稼業
警察・消防・救急・自衛隊などイザとなると
役に立つ実務的な職についている。

「ウチは女系家族なんだけどな・・」
「お仕事は自衛隊なんですか!所属は?」
「・・ちょっといえないところだ」

「敵は圧倒的なんでしょ?」
「時は慶長20年の大阪夏の陣。
 徳川勢15万の大軍勢に
 撃ってでた陣内家のご先祖様わぁ・・」
「でも負けたんでしょ」
こういうのは勝ちそうだから戦うとか
 負けそうだからやめるとか
 そーいったことではないんだよ

「負け戦でも戦うの?」
「それも、毎回ね」
「バカな一族・・」

主人公はきわどい所で犯人でなかったと
きちんと「逃げ」も打ってある。
世界に53人も暗号を解いた輩がいて
主人公はその中に入らなかったんだけれど
不思議なのは、なぜマスゴミでは朝から
主人公の顔が犯人として流出したのかってこと。

ラブマシーンの仕業?とも考えたけれど
あの朝の段階では、主人公は謎のメールの
暗号を解読したのみで、まだラブマシーンに
抵抗する姿勢は見せていなかったはず。

ばあちゃんの遺書
「まあまずは落ち着きなさい
 人間落ち着きが肝心
 (中略)
 家族どうし、手を離さぬように
 人生に負けないように。
 つらくても家族みんなでご飯を食べること。
 いちばんいけないことは
 お腹をすかすことと
 ひとりでいること
 (中略)
 ありがとう、じゃあね

ステキな遺書。こういう遺書を残せるような
人生を送りたいものである。

食べている場合なの?
「まあ、遺言だからな・・」
とにかくよく食べるシーンがでてくる。
その割りに宮崎アニメに比べると
あまり食い物が美味そうに描けていない。

夏樹さんが、最後になっていきなり
主人公に「眼うるる」なのは
あまりに短絡的な感じがして・・。
あの人、単に惚れっぽいだけなのかも。
(実は栄ばーちゃんの若い頃も、様々な男と
 浮名を流し、そのうちの一人が現警視総監とか・・ね。
 一族の中で、自分の若い頃に一番似ていると
 ばあさんは夏樹を見て思ったのかも知れぬ)

葬式ではなくハッピーバースデーで送る
あたりが涼やかで、とても一族らしい。



主人公。紆余曲折はあったものの、
さすが栄ばーちゃんの見込んだ男だった。
結果オーライ気味だけど。

エンディングソング、山下達郎「僕らの夏の夢」もグッド。

♪手と手を固く結んだら 小さな奇跡が生まれる
 僕らは夏の夢を見る〜


出来すぎだけどね。

≪CAST & STAFF≫
神木 隆之介
桜庭 ななみ
富司純子
谷村美月
斎藤歩 ほか

監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行
美術:武重洋二
音楽:松本晃彦
アクション作画監督:西田達三
音楽:松本晃彦
主題歌:山下達郎「僕らの夏の夢」
(ワーナーミュージック・ジャパン)
アニメーション制作:マッドハウス
日本テレビ放送網・マッドハウス 提携作品
製作:角川書店 ドリームパートナーズ
ワーナー・ブラザース映画 読売テレビ放送 バップ
配給:ワーナー・ブラザース映画

(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS



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posted by PON at 21:00| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(サ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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