2006年05月14日

オネアミスの翼〜王立宇宙軍

「・・これで我が軍初の有人宇宙戦艦
 持つことができるのだからな!」
「鉄砲でもついてんすか?」
何に使うんだ?そんなもの

伝説のクリエイター集団
「ガイナックス」が製作した
長編アニメ。

監督を務めた「山賀博之」氏なんか
(確か今はガイナックスの社長を
 やっていた気もする)
この当時26才ですから。
それだけで凄いね。

<あらすじ>
世界大戦も何度か経験し、
テレビは白黒で高嶺の花、
ジェット機は飛び始めたばかりだが
有人宇宙飛行はまだ成功していない
文明、科学技術は1950年代の
地球並みである架空の星にある
オネアミス王国。
その国には何かの間違い
「王立宇宙軍」
という名前だけは、たいそう立派だが
宇宙ロケットひとつ
持ち合わせていない軍が存在した。
主人公「シロツグ・ラーダット」は
自己と組織の存在意義に疑問を持ちながら
宇宙軍にて無気力な日々を送る。
ある日、街角で新興宗教の
布教活動を行っている少女と
出会ったことから、シロツグの人生が
動き始める。

まったく違う星ということなので
文化からして、この映画のために
細かく設定されている。
「食文化」「服装」、そして「音楽」も
どことなくエキゾチック
「オネアミス語」もあるし
「通貨」は丸い硬貨ではなくて金属棒!
そしてコンピュータではなく「電子頭脳」。
中身はもちろん「真空管」で、
サイズはタンス10さお分。
その世界観構築の徹底振りは今に続く。

主人公「シロツグ」の声優は
「森本レオ」氏。
「浮いているなあ」と思ったが
何度も見ているとあれはあれでOK。

個人的には「有人宇宙飛行」が
現実味を帯びてきたとき、
主人公がライバル国からの暗殺者に
狙われるシーンは
テンポが悪くなって余計だったと思う。

ロケットが打ち上げられるシーンは
NASAアポロ月ロケット打ち上げの
実写フィルムを参考にして
エヴァンゲリオンの監督
「庵野秀明」氏がアニメーターを
したというんだから豪華と言うかなんというか。
ロケットをめぐる戦闘シーンも
リアルで迫力が凄い。

この映画の成功で
オタクセミプロ集団「ガイナックス」
社会(資本を持ったオヤジたち)から
認められ

「トップをねらえ!」
 ↓
「ふしぎの海のナディア」
 ↓
「新世紀エヴァンゲリオン」
と展開、
最終的には脱税にまで至る訳です。

PONの高校時代にTV地上波で
初放送されたことがありまして
日頃はアニメを馬鹿にして
「ガイナックス」という会社も知らない
ような
同級生が、明けた月曜日
このアニメについて興奮気味に
仲間たちと語っていたのには
なんかPONだけが見つけた
自分の場所を
思いっきり横取りされたようで

少々悲しい思いをしたことも
今となってはヨイ思い出かと。

音楽は「坂本教授」でして。
サントラCD買いましたから!
 
オネアミス.jpg
この頃が、アニメがCGに頼らない
ひとつの到達点と思われ。

「王立宇宙軍 オネアミスの翼」
1987年 劇場公開作品(東宝東和系)

原案/脚本/監督: 山賀博之
助監督: 赤井孝美/樋口真嗣/増尾昭一
キャラクターデザイン/作画監督: 貞本義行
作画監督: 飯田史雄/森山雄治
スペシャルエフェクトアーティスト: 庵野秀明
美術監督: 小倉宏昌
音楽監督: 坂本龍一
企画: 岡田斗司夫/渡辺 繁

シロツグ・ラーダット: 森本レオ
リイクニ・ノンデライコ: 弥生みつき

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「リイクニ・ノンデライコ」と言います。
世界が違うから、名前もエキゾチック。
けどPONには
「飲んだら行こ」って聞こえますね。
いつまでたっても。

劇中で、失意の主人公を「リイクニ」が
黙って泊めてあげる場面があり、
外から帰ってきた彼女は
主人公の前でお金を落とし
あわてて拾うシーンがあるのです。

末端信者は「信仰」だけでは
食っていけませんから
彼女は繁華街で
「布教活動の傍ら「売春」をして
 生きて来たんだとか」とか
「お金をあわてて拾うのは
 そのヤマシさからだ」とかなんとか
昔、ネット上でマニアの
論争があったようで。

ちなみに宇宙とは
地表から約100km以上のところ
を指すらしい。
劇中での宇宙戦艦(実際は人工衛星)の説明は
大変わかり易かった。


posted by PON at 21:00| ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なつかし。
子供だった私にはなんか大人びてて、
何度か見返した覚えが・・・
Posted by サンダース at 2006年05月15日 13:38
>サンダースおねいさま

>子供だった私にはなんか大人びてて、
意外に(失礼)オタク気ないんですね〜。
ガイナックス系のアニメは
まあ(悪い意味で?)宮崎アニメの
方向性を常に逆走していますから。
見る人を選びます。
その中でもこいつはまあ辛うじて
人に薦められる内容かな。
Posted by PON at 2006年05月16日 23:26
ほぼオタです(笑)
そういや、このリイクニと『タッチ』の南が嫌いだったなあ。
Posted by サンダース at 2006年05月17日 09:45
>サンダース様

>リイクニと『タッチ』の南が嫌い
ははは。
それだけ書ければ
確かに「オタ」入ってますね。

そういえば、昔、フジテレビが
ニュース番組内で総力を挙げて
「南」ちゃんを探していたけれど
結局見つからなかったみたいですな。

あんだけ探して居なかったんだから
殺されてますね。確実に(笑)
Posted by PON at 2006年05月21日 12:09
こんにちは。
ガイナックス系では、唯一見ている作品です。これは好きな世界観を描いているので、一度見たら気に入ってしまいました。なんとも不思議な文化が表現されていて、楽しかったですね。繁華街で巨大な蚊取り線香みたいなもんが天井から下がっているのが忘れられません!
音楽が坂本さんなのもいいですね。私もサントラ買っちゃいました!
Posted by REALLIFE at 2006年05月21日 15:48
>REALLIFE様
お忙しい中、コメント本当に感謝です。
ただ今、会社から昼休み中に
リコメントしております。

>繁華街で巨大な蚊取り線香みたいなもんが
>天井から下がっているのが忘れられません!
そうですね!昔の大本営映画ニュースみたいな
報道や、今よりよほど猥雑な雑踏とか
活き活きと描かれてました。

>音楽が坂本さんなのもいいですね。
あの頃は、アニメのBGMをいっぱい
聞いていたなあ。アニメのBGMって
必ずしもバカに出来ないんですよね。
バラエティーに富んでいて。
Posted by PON at 2006年05月22日 12:21
は〜りぼ〜て〜はりぼ〜て〜
ちょ〜お巨大なは〜りぼて〜

アンタバライ!
Posted by るしは at 2006年05月26日 21:25
>るしは様

>アンタバライ!
アレってPONにはいつでも
「半端じゃない!」
に聞こえますね。あれはオネアマ語で
「Good Luck!」なんだそうで。

ニュース番組での
「おねあまのちゅちゅちゅちゅ・・」とか
雑踏での販売オヤジの売り口上
「めかためかた・・」とか

なんか結構心に残ります。
「グォノム」博士も好きだなあ。
Posted by PON at 2006年05月29日 12:29
>この映画の成功で
>オタクセミプロ集団「ガイナックス」は
L社会(資本を持ったオヤジたち)から
>認められ

いや、これは一部マニアにしか受けずに経済的に失敗で赤字を補填するためにナディアやらエヴァやら作ったって有名な話でしょ。
ナディアは特に作画にこり過ぎ+NHKに言われて下請けにした韓国が役立たずでかえって赤字が増えたってのも有名な話。
脱税したって聞いた時は「ようやく脱税できるくらい黒字になったのか、良かった」って逆に思ってしまったくらいだったよww。
Posted by at 2014年09月15日 13:51
>「  」様

当ブログの管理人PONであります。
このたびはコメントありがとうございました!

>いや、これは一部マニアにしか受けずに
>経済的に失敗で赤字を補填するために
>ナディアやらエヴァやら作ったって
>有名な話でしょ。
→ああ、そうでしたか。
 今思い出しましたが、ガイナックスは
 当時のPCゲームで”電脳学園”シリーズ
 出してましたね。シリーズではトップの
 キャラまでもが脱いでいたなあ。たしか。
 あのせいで、ガイナックスとは金のためなら
 自分のとこのキャラが全裸になろうと
 厭わない、一風変わった集団だなあと
 当時認識した気がします。
 まったくおっしゃる通りですね。
 失礼いたしました。

>ナディアは特に作画にこり過ぎ
>NHKに言われて下請けにした韓国が役立たずで
>かえって赤字が増えたってのも有名な話。
→あれ、当時リアルタイムで観てましたが
 ナディアの前がたしかNHK7時のニュースで
 当時、同時進行だった湾岸戦争のおかげで
 ニュースが圧してナディア放映が
 何度か中止となり、現場が大いに
 胸をなでおろしたって話
 ありましたよね。どんだけギリギリ
 だったのかと。
 南の島編の絵は本当に酷すぎでした。

>脱税したって聞いた時は
>「ようやく脱税できるくらい黒字になった
>のか、良かった」って逆に思ってしまった
>くらいだったよww。
→であればこそ、パチスロとかにエヴァの
 権利を平気で認可したりと、とにかくお金
 には執着する組織になってしまったの
 でしょう。
 ご教授ありがとうございました。
 また何かあればコメントください。
Posted by PON at 2014年09月18日 00:12
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