先日、ちょっと遠出しまして息子(3歳11ヶ月)と共に
箱根板橋(箱根の入り口「箱根湯本」の手前)の
「懐かし横丁」を初訪問しました。
「懐かし横丁」とは、大々的に昭和フレーバー
駄菓子屋を復活させ、いっぽうで店主のシュミで
集めていたレトロゲームをぽつぽつ
店頭においておいた所、これまた妙に評判が
良かったため、地下一階を倉庫から
レトロゲームセンターへ改装してしまったというもの。
「よゐこ」の有野氏のマニア番組ゲームセンター
CXとか、深夜番組なんかでも取り上げられた店。
金300円だかの入場料を払って地下へ。
以前は1ドリンクサービスだったらしいが
PONが行ったときにはサービス終了だった。
が、まあいいや。レトロゲーム好きには
久々に遊べるというだけでおk。
(ちなみにゲームはワンプレイ50円。
懐かしの100円→50円*2の両替機も!)
あの頃、500円札一枚あれば
土曜の午後は御大尽だったなあ。
一回外に出て、店の裏に廻ると入り口が。
地下一階のドアを開けた瞬間
PONはいきなり80年代にトリップした。
誰もプレイしていないゲームコーナーで
(「センター」ではなく「コーナー」です!)
デモプレイ音が、時折思い出したころに
うつろに鳴り響く・・あの雰囲気。
PONを80年代の郷愁に誘ってくれたのは
ポールポジションのレーススタート音。
「プ、プ、プ・・ポーーン」
おお!あるある。地下室にはテーブル筐体の
レトロゲーがずらっと並んで島を作っているでは
ないか!
コーナーのスミには工作室のような所があり
ハンダゴテやら、アナログパーツやら・・
時折、担当者がここでレトロゲーの基盤なんかを
修理しているのだろう。
この頃のゲームは今のようにプログラミング
された「ソフト」ではなく、基盤に刻み込まれた
「ハード」だったのだ。
レトロゲー基盤を見つけたとしても、構成部品も
とっくに生産しておらず、回路がショートなぞ
していたら修理はホント困難だろうて。
さて、ゲームである。
ラインナップは修理中や現在復元中のものもあり
ほぼ日替わりで違う様子。
「国盗り合戦」
いきなりだが、これはビデオゲームではなく
エレメカである。姫・坊主・ドクロのルーレットと、
1〜6?の数字ルーレットの組合せで全国制覇を
目指す。姫は侵攻、坊主は後退。ドクロはイッパツで
ゲームオーバーだったような。あの頃は信長の野望
も知らなかったけど、九州鹿児島スタートだから
コイツは島津視点なんだね。全国統一のゴホウビ
賞品は「ポンタンアメ」だ。
「ギャラクシアン」
これはまあ言わずもがな。ナムコフォントに
背景に流れる星々には「ギャラクシー」を
感じたものです。ナムコの当時のゲーム
デザイナーに一度お会いしてみたい。
「パックマン」
実はあんまり好きではない(ヘタだから)
我らアホ小学生が集まるゲーセンに時々
出現してた上手いおにーさんのプレイを
安心して見ていたキオクが。
「クレイジークライマー」
これ大好きで。「登る」という行為をゲーム化
するため、当時の技術者は十字レバーを二つにした。
スバラシイ発明ことなのだが、ほとんどの
レトロゲームを自宅のゲーム機で楽しめる
ようになった現在でも、このゲームだけは
当時のような感覚で楽しめない。
「スペースウォー(俗称カメレオンアーミー)」
うーーん。知らないのでやらなかった。
インベーダーの亜流で真ん中は流星群。
上と下からビームの応酬があった。
「クレイジーコング」
ドンキーコングのコピー版。真っ先にやったのが
コレ。バージョンによっては一面の最下段坂、
右端に「スキマ」があって、マリオは開始早々
ワープ、一面クリアができたのだが、コイツは
できないバージョンだった。残念。
「サーカス・サーカス」
風船割り。ピエロがシーソーで上へ。上空の
風船を割るゲーム。セロファンが時代を感じさせる。
「ブロック崩し」
ブロック崩し。前項サーカスもコレもストイック
すぎ、また今に至るまで苦手なので、ここでも
ただ眺めるだけだった。後のPONがまがりなりにも
ブロック崩し系統をやってみようと思うのは
「アルカノイド」の降臨を待たねばならない。
「ポールポジション2」
コースも4コース選べ、だ円、鈴鹿タイプ
富士SWタイプ、あとなんか1コース。
だ円が一番簡単でラクだった。
一応女性の声でぐぐもった合成音声が
「予選すたーとデス」とアナウンス。
で「プ、プ、プ・・ポーーン」
ヴォーーンとスタートするわけです。
今見ればチャチいいけど、ポリゴン技術も無い
当時、レースゲームが2.5次元化したこと
は革命でした(実際は2次元なんだけれども)
この他に、詳しくは知らないので書けないが
なんかスペースインベーダーのコピーというか
亜流版が多かった。
「VS・スーパーマリオブラザーズ」
任天堂もファミコンでブレイクのかたわら
ゲーセンにも進出していたんですな。
ここには無かったけど、コンシューマー機
(FCやらPCエンジンやら)を実際に
内蔵。時間制でプレイできるゲーセン向け
筐体もホントにあったよ。子供心に
ビンボーくせーなとか思ったけど。
「リバーパトロール」
うおお!!あったよ。今は無きオルカ社の
「リバーパトロール」これパターンを覚えれば
ずっとやってられたんだよな。
ゲーセン経営者泣かせのゲームなのですよ。
ってなわけで早速プレイ。
おぅ!体が覚えてる!勝手に指がよけているよ。
感激!・・!!と、思い出に浸っていたところ
周囲を物珍しげにゲームを見ていた息子(3歳)が
ドタドタと寄って来て
「・・・おとーたん。おしっこ」
しまった。彼の存在をすっかり忘れてた。
「ちょっとまって、今いいとこ
我慢・・できないよなあ」
思い出よりもリアルな現実。
自分には既に3歳の息子がいたんだった。
プレイ権を放棄し、息子を外へ連れ出して
トイレへ。戻ってきた頃には、あれほど
華麗に川をパトロールしていたボートは
全機沈没、デモ画面に戻っていた。
そうだよ。ジブンはもう父親なんだよなあ。
懐かし横丁 レトロゲーム館
神奈川県小田原市板橋82−7
(箱根登山鉄道箱根板橋駅徒歩3分)
営業日:土・日・祝(平日は休業)
営業時間:12:00〜16:30
入場料:300円
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どうもご無沙汰しております。PONです。
>レトロゲームには、私、苦い思い出が
>あります。昔、私は前の会社では電子部品の
>購買仕入れを担当していました。
おお、そうでしたね。以前お聞きしたことが
あります。
>インベーダーが流行った時のことです、
>あのゲームには、テキサスのゲートアレイ,
>SN74LS175NというICが使われます。
具体的な型番が今でも出てくるあたり
よほど忘れられないキオクだったのでしょうか?
>仕入れ担当として、SN74LS175Nの
>入手にさんざん苦労した思い出があります。
なるほど、おなじゲームにではなく、
当時の会社の別業務に、たまたまインベーダー
と同じICを使っていたと・・それは
災難でした。
今以上に入手ルートなど限られていたでしょう
から、さぞかしご苦労されたのでしょう。
まさに現場を知っている方にしか書けない
貴重なエピソード、有難うございました。
このナツカシ横丁には、タイトー正統
インベーダーはなかったような??
亜流はたくさんありましたが。
また宜しくお願いいたします!
昔、私は前の会社では電子部品の購買仕入れを担当していました。
インベーダーが流行った時のことです、あのゲームには、テキサスのゲートアレイ,SN74LS175NというICが使われます。
このIC私の会社の製品にも使います。仕入れ担当として、SN74LS175Nの入手にさんざん苦労した思い出があります。