2010年07月18日

2012(エメリッヒ作品)

「2012」

つまんね〜。豪快につまんなかった。
昨今の映画のごとく、たといCGのビジュアルが
すごいとしても、もはやそれだけでは
面白いと評価されない。大作風の堂々とした駄作。

ローランド・エメリッヒ監督といえば
「スターゲイト」
「インデペンデンス・デイ」
「GODZILLA」
「デイ・アフター・トゥモロー」など。

このうち「インデペンデンス・デイ」が
すさまじくステキにおバカだったんで、
おバカよもう一度と、これまで我慢して観てきたけど
わたしゃこれでもう見放すことにしました。

この監督はただひたすらに
大破壊(ディザスター)ムービーを作りたいだけで、
2012のマヤの終末予言なんてのは
「あ、ちょうどいいや、映画に絡ませよーっと。
 時期的にいい宣伝になるしね」
というレベルのもの。必要性なし。

あらすぢ
2009年。太陽の活動が活発化し、地球の核が熱せら
れた結果、3年後に世界は終わりを迎える―。
この驚愕の事実をいち早く察知した地質学者
エイドリアンは、すぐに米大統領 主席補佐官に報告。
やがて世界各国の首脳と一握りの富裕層にのみ事実が
知らされ、人類を存続させる一大プロジェクトが
極秘に開始される。そして2012年。売れない作家の
ジャクソンは、子供たちとキャンプにやってきた
イエローストーン国立公園で、政府の奇妙な動きを
目撃。世界に滅亡が迫っていることを、偶然
知ってしまう…。
[ 2009年11月21日公開 ]

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最近のハリウッド映画って奴は、たいていの場合
夫婦が離婚・別居してるかで、子供は裁判所の
裁定にもとづき、義務的な親子の時間をすごす
羽目になるのがこれまたパターン。
白人の家庭は崩壊しまくっている反面、
黒人はデキる大統領だったり科学者だったり。
(そんなに黒人団体が怖いのか)

この映画もいきなりご多分に漏れずです。
もういきなりお約束を外さない点で
先行きが少々不安に。

エメリッヒ監督の唯一のよい点である
怪獣なり災害が起きるまでの
それなりのテンポのよさ、登場キャラの紹介も
今回はグダグダになってて。
(監督にとって)新しい表現を取り入れてみたけど
結局はマイナス作用にしかならなかった様子です。

さて、ネタバレ全開でゆきます。
ご都合主義こそがSF映画ならびに
ディザスタームービーの倣いとはいえ・・
さすがに、もういい加減にしろよ!と。

作家崩れで職業「金持ち家の運転手」ではあるが
一応普通の生活をしている主人公が
あんなドライビングテクを持っているわけないだろ。

「単発飛行機」の操縦講習しか受けたことの無い
サブ主人公の操縦飛行機が、そんなギリギリで
すべての危機を避けまくるスーパーフライトが
できるわけないだろ。

「メインパイロット」はキッチリいるし、今度は
「サブパイロット」だとはいえ、そんな素人が
アントノフ(ロシア製超巨大ジェット輸送機)の
操縦ならびにアクロバティック飛行なんか
出来るわけないだろ。

しつこく書いてしまったけど、ほんとこればっかで。
主人公一行は場面転換のたびに
道路やら滑走路やらが後ろから崩れて行き
追い立てられながら別の場所へ
と向う。
またこのパターンか!といい加減あきれ、
パターン突入と共に早送りを繰り返した。

最後にはこんなパターン壊しもあるよと
いわんばかりに「前」からも
脅威が迫ってきたりして。
だーっ、もういいよそれは!
だれもそんなんでハラハラしないから。
イライラするけど。

しかもひとつの役割が終わるごとに
キッチリとそのキャラは用済みということで
消されてゆきます。崖から落ちたり
歯車に巻き込まれたり、やっぱり崖から落ちたり。

どうやってこの話にケリをつけるんだろう・・
やっぱり宇宙に脱出するしか・・物語の後半
そろそろそんな事が気になりだしたとき
妙に浮いた説明的セリフが・・。
「これは宇宙へは行かないんだ」
要するに、今度の人類はディザスター対策として
科学的に「箱舟」をこさえたのです。

エメリッヒ監督はドイツ人なんだけど
ID4につづいてまたもや「ホワイトハウス」を破壊。
しかも今回は超巨大津波にのって
米国威信の象徴たる巨大空母
「CV67 ジョン・F・ケネディ」が
海岸から来襲。HWをぺっちゃんコにします。
そんなにキライか?アメリカが。
せっかくあなたのアホ映画を製作してくれる
理解ある国だというのに。

あと、この監督はやっぱり日本がお気に入りらしい。
こういったおバカ映画をきちんと観てくれる国
本国アメリカ以外の国に対するサービス
マーケティング手法なのでしょうか?



箱舟建造隊に(8隻まで作られたらしい)
米・露・英・仏・独・中国・伊・日
(あれ?カナダ隊は?まあいいや)
に日本が参加しているのは、G8加盟国で
あるのでまあいいとしても、

主人公のお父さんが旅芸人で乗っている
船が日本行きだったり、その父の親友の息子は
日本人女性と結婚していたり、また息子の嫁も
一瞬出てくるんだけど、これがまたやっぱ
オリエンタルな女性で純粋な日本人には見えない。
わが国を無視されるよりはいいけど、そこまで
ムリクリ日本を絡めなくってもいいですよ。監督。

二度は絶対観ない。

監督 : ローランド・エメリッヒ
脚本 : ローランド・エメリッヒ
    ハラルド・クローサー
出演 : ジョン・キューザック
    アマンダ・ピート
    タンディ・ニュートン
    ダニー・グローヴァー
    ウディ・ハレルソン

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