2010年12月24日

大洗にも星はふるなり

「大洗にも星はふるなり」

まったくノーマーク(←最近の映画はほとんど
そうなんだけど)だった映画。
妻がセレクトした映画を横から観賞。
ま、クリスマスイブなんで。

あらすぢ
茨城県、大洗町のクリスマス・イヴ。冷たい風が
吹き荒れる真冬の海の家に5人の男が1通の手紙で
集められた。
前代未聞の勘違いナルシストの杉本(山田孝之)、
オクテなサメマニアの松山(山本裕典)、
モテないくせに浮気願望が強い猫田(ムロツヨシ)、
ハイテンション・バカの仁科(小柳友)、
ちょい不良?オヤジで海の家のマスター(佐藤二朗)。
彼らは、数ヶ月前の夏、この海の家で生活を
共にしたバイト仲間だった。5人は全員、皆の憧れの
マドンナ・江里子(戸田恵梨香)から
「クリスマス・イヴの夜、海の家で会いたい」
という手紙を受け取っていたのだ・・。

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野郎の割合が少し高いバイト職場に
いきなり紛れてくるマドンナ的な女子。
男どもはちょっと微笑まれるだけで
自分に気があると思い込んだり、
ステキな会話を交せたからと、一日恋人気分に
ひたるなど、忙しいまでに一喜一憂。

バイト先でよくある風景といえば風景。
それが刹那的リゾート地
(ひと冬のペンション手伝いとか)
だったとしたら尚更である。

「12人の優しい日本人」みたいに
室内劇みたいだな〜と思っていたら
その手のヒトにはもう有名な舞台喜劇を
映画化したものであるらしい。

それぞれの男たちが、彼女とのかかわりを
精一杯、粉飾決算し、甘い想い出として
脚色・回想するが、それを冷徹な弁護士が
片っ端から、粉砕してゆく。

弁護士が強制再生して
オトコどもに見せつける、嫌なキオクこそ
おそらくはそれぞれの真実なんだろう。

カッコつけ屋の行動はストーカー行為に過ぎず
ある男が主張する温泉の一泊旅行もこじつけ。
別の男は水族館デートには出かけたのかも知れないが
結局マドンナの目には適わなかったようだ。

恋するというか恋を求める男って
かくも「バカ」
なんですよって
そういう映画。かくいう私にもそういうキオクがあります。
普段は封印しておりますが。

バイト先ってああいう雰囲気あるよね。
仕事には、それなりの責任感を持ってやるけど
大学生とかフリーターって
社会的地位にまで責任持っていないから。

結果的に散々、アホどもを振り回した
マドンナ・江里子をこの映画で知ってしまったために
三井住友UFJのCMに出演している
彼女(戸田恵梨香)を観るたび、
「かまととぶるんじゃね〜
 愛すべきアホ男どもをさんざん弄んだくせに!」

なんて内心で毒づいてしまう自分が居る。
両彼女ともに罪はないのだが。



物語は、イロイロあって
マドンナ・江里子が現場(閉鎖中の海の家)に
到着する直前で終わる。
江里子は回想シーンには登場するけれど
結局、彼女は現在の時系に登場しないで
終わるあたりが素敵。
(西田敏行を女装させたと言わしめた
 猫田の彼女も最後まで姿を現さない)

そして次の夏。
アホな男ドモの繰り広げる「祭り」は
また繰り返す・・。

彼らのその後の夏は、スピンオフして
再ドラマ化した模様。観たいな。



監督/脚本 福田雄一

出演
山田孝之 :ナルシストの杉本
山本裕典 :オクテなサメマニアの松山
小柳友  :ハイテンション・バカの仁科
白石隼也 :・・・
ムロツヨシ:浮気願望が強い猫田
佐藤二朗 :ちょいワルオヤジ海の家マスター

戸田恵梨香 :江里子

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posted by PON at 21:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(ア行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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