(新潮文庫)
<あらすぢっつーか内容>
人は所詮、金と色と権力欲。人間の本質を
抉りつづけて半世紀。ここに本当の現代史がある。
人は所詮、金と色と権力欲だ──。人間の奥底に
隠れた本質が噴き出すとき、世間はそれを
スキャンダルと呼ぶ。昭和三十一年の創刊以来、
喝采を浴びた美談にも、時の英雄の姿にも
惑わされず、常識の裏を追及しつづける
「週刊新潮」。政財界事件から皇室報道、
芸能ゴシップまで、半世紀に亘る膨大な
記事の中から選りすぐった傑作を収録。
戦後日本の「裏側」がここに集大成されている。
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知っている事件もあれば
へえ、そんな事があったのかあ。
関係者は今どうしているんだろ?などと
のんきに思ってしまう記事まで。
目次(取扱っている事件はここに↓)
http://lepassetemps.at.webry.info/200909/article_6.html
第一章 「美談」と「常識」の裏側
・「奇跡的に蘇生」と報道されていた心臓提供者
→コラム「渡辺淳一特別対談」が面白かった。
第二章 虚飾の英雄
・『朝日』のエース本多勝一記者のやっていること
→朝日新聞が昔から嫌いなんだね。新潮社は。
・「児玉誉士夫」が遺した「女」たちの「暗い勲章」
→戦後のドサクサを好き勝手に生きた人。
無法地帯であれだけのし上った訳だから
相当な豪腕だったこと位は理解できる。
女性にも奔放。
第三章 わるいやつら
・警察も手が出ないのか、妻子にかけた
三億円保険を要求する九州一の「ワル」
→今も昔もワルはいるね。そういえば自営のバーで
毎日記者会見してマスゴミから金を徴収していた
ヤツは今どうなった?
・大火災で噴き出たホテル・ニュージャパンの「暗部」
→ホテルの社長だった横井氏も、社会がゆるかった頃
好き勝手にやって好き勝手に死んでいった人物。
第四章 菊のカーテンの隙間から
・「殿下、ズボンが太すぎます」とか
・「三笠宮寛仁殿下がデートしている「変な赤坂芸者」」
→全部スルー。だって面白くないから。
皇室がどうのとか言うよりも、マスゴミの姿勢が嫌い。
女性自身とか。
第五章 この国のおかしなかたち
・選挙替玉事件を報道する新聞の調子
→創価学会が昔から嫌いなんだね。新潮社は。
・「中曽根派黒いウワサの記事」
取材から掲載までの真相
→不沈空母はあんただって。ナカソネさん。
今80歳越えてるでしょ?
・「交通ゼネスト」に新聞が書かない、
もう一つの「国民の声」
→今では信じられないけど、公共交通機関が
労働者の権利を守る(っつーか賃上げ闘争)
ストライキ、電車が走らない時代があったんです。
「電車が走らず→通勤できず→企業戦士もお休み
→子供ニコニコ」・・という労組バンザイ、
単純思考の新聞記事に異議を唱えた記事。
一方で、零細企業はただ仕事が回らず倒産や
修学旅行が中止になってしまった学校もあるとか
書いてある。国鉄がつぶれるわけだ。
・気をつけろ「佐川君」が歩いている
→読まなかったけど、まあ表題で内容は類推できる。
あの男、同じく猟奇事件があるたんびに
しれっとコメントしてたもんなあ。マスゴミも
聞く相手を選べよ。だからチョウシに乗るのだ。
第六章 男と女の世の中
・手記 外務省機密文書漏洩事件 判決と離婚を期して
私の告白 蓮見喜久子
→(S経)新聞記者に枕営業をかけられ、ついつい
勤めている外務省の機密文書を持ち出してクビになった
女性の回顧録。かなりセキララ。
それはしゃーないな。
・もう一人「宇野首相との十年」を語る「愛人」の人柄
→史上最短、しかも女問題で首になった首相。
「明鏡止水」の心境でございます・・とか
辞任会見でいってたようだけど。彼のおかげで
ドモンよりも先に「明鏡止水」の言葉を知った俺。
昭和の男ってあんなモンだったんだな。
ケチや貧乏人が愛人もつとロクなことがないよ。
第七章 われわれは見た
・金嬉老で恥をかいた人々
日本を征服した五日間の言行録
→あの人、結局韓国でも似たようなことやって
牢獄死したんじゃなかったかな。単なる犯罪者だった。
・「死」をもって完了させた三島美学
→三島は本人の行動が嫌い。
・再開三菱銀行『北畠支店』で「言ってはならぬ」こと
→大阪で再現された「ソドムの市」は筆舌に尽くせぬ
壮絶なものだったようだ。
アクシュミと言われてしまうかもしれないが、中継で立て篭もり
現場を見たキオクがあり、自分にとって妙に気になる事件である。
・三越クーデター「論功行賞」の暗礁
→「何故だ!」と竹久みち。
まあ、いつの世も「人」はおバカで
「金」と「異性」と「プライド」のために
いろんなことをするのだなあってことで。
「週刊新潮」の文体が時代によって
変わっているのが面白い。
(今よりもずっとセンセーショナルに
一部始終を、さも見てきたかのように
また茶化すように対象(事件)を取り上げている。
文庫化するにあたり関係者名は仮名になってるけど
無論、個人情報なんかどこ吹く風だ)
それととってもスノッブな姿勢
「自分の事は棚に上げ
他人の事はこきおろそう」
はあい変わらず。しかしながら「Aサヒ芸能」
とかと違うのは、少しは取材しているって
ところかな。
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