クローズド・ノート(角川文庫)
雫井 脩介 (著)
某古本屋で100円。雫井 脩介氏の作品と
いえば「劇場型犯罪」ならぬ「劇場型捜査」を
描いた小説「犯人に告ぐ」を読んだんでチョイス。
本の厚みもそこそこあったし。読みやすかった
キオクもあり、ま、いいかなと思って。
<あらすぢ>
そのノートが開かれたとき、私の日常は
大きく変わりはじめる――。
『犯人に告ぐ』の俊英が贈る、切なく暖かい、
運命的なラブ・ストーリー。
堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽
サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。
友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを
感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えた
まま日々を過ごしている。そんななか、自室の
クローゼットで、前の住人が置き忘れたと
思しきノートを見つける。
興味本位でそのノートを手にする香恵。
閉じられたノートが開かれたとき、彼女の
平凡な日常は大きく変わりはじめるの
だった――。
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うーーむ。うむむ。
なんつーのか、予定調和でいっぱいの
泣かせますんで寄っといで的小説
・・つまりはラブファンタジー?
人によっては、その「泣かせる仕掛け」が
「Ξ」いや「ξ」チガウ・・くさい、
若しくは「あざとい」と感じるかもしれません。
それと万年筆について延々と述べるシーンがあるが
ちょっとクドい。おかげで万年筆欲しくなったけど。
今回、恋愛の対象になる、かけ出し芸術家の男。
こんな男がなぜモテる?と、フィクションで
あることをさておいても、と思うけど、まあいいか。
「女性は、男性が何か真摯に打ちこんでいれば
惚れるというモンではなくって、気になる男性が
何かに打ち込んでいるから、ますます気になる
存在になるのだ」・・とか聞いたことある。
一見、朴念仁だが、それは芸術に打ちこむがゆえで
そんなアナタが素敵・・ってワケではなく、ベースが
元々カッコイイ男ってことなのだね。ふむ。
ラノベ感覚なラブストーリーで無理にでも泣きたい!
というなら読んでみて下さい。
私は二度読みしませんが。
それにしても「教育」ってヤツぁ、本気でやったら
アレほどワリに合わない仕事も無い。
<追記>
なんか映画化したらしい。さすが角川G。
文庫: 444ページ
出版社: 角川グループパブリッシング (2008/6/25)
ISBN-10: 9784043886012
ISBN-13: 978-4043886012
ASIN: 4043886012
発売日: 2008/6/25
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