中井 拓志 (著)
この人の作品では同じ角川ホラー文庫の
サイコホラー「アリス」を読んだ事がある。
あれも分量がむやみに多いうえ、登場キャラも
感情移入しにくいヤツラが多く、最後のほうは
ウンザリしたキオクがあるんだけど、さて。
<あらすぢ>
内容(「BOOK」データベースより)
製薬会社テルンジャパンの埼玉県研究所・三号棟で
ウィルス漏洩事件が発生した。漏れだしたのは
通称レフトハンド・ウィルス、LHVと呼ばれる
全く未知のウィルスで致死率は100%。
しかし、なぜ三号棟がこのウィルスを扱って
いたのかなど、確かなことはなにひとつわからない。
漏洩事故の直後、主任を務めていた
研究者・影山智博が三号棟を乗っ取った。
彼は研究活動の続行を要請、受け入れられなければ
ウィルスを外へ垂れ流すと脅かす…。
第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
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・・これ何の冗談?そんな小説。
読後感が悪いのに、作者は「海」でムリヤリまとめ
あとは巴投げで放り出したような
不思議な作品。
思い入れのできる登場人物がほとんどいないし。
とても人には勧められない。
ウィルスが発生する経緯や、彼らの生態が
細かく記されているのは面白かったけれども
副所長との余計なののしり合い、とか
大学時代の研究仲間で、事態に巻き込まれて
しまう女性研究員(城之内)に関する描写など
かしこに余計な描写があって、無闇に
長くなってしまったように思える。
そんな描写を読み進める間に感じるウンザリ感が
そのままこの世界観につながっており
・・それがこの作品の持ち味なのかもしれない。
以下、ネタバレ。
レフトハンドってご存知、左手ですけど
ウイルスに感染すると、左手だけ別の生き物
として本体から離脱。本人は死亡するという・・
えらく迷惑なウイルスが元凶。
何故左手?といわれても困りますが。
実験体にされた女の子に
なんとか同情できたのは救いだった。
それと最後のほうに出てくる、女王と化した女の子に
得体の知れない「肉」を献上しにやってくる
「働きアリ」ならぬ「働きレフトハンド」や、
宮殿を守る「ロイヤルガードレフトハンド」には
ちょっと同情心もわいてくる。
最後、レフトハンド軍団は筋肉の脳みそで
自衛隊相手に戦いを挑んだわけで
結局、焦土作戦を行なったのかな?
ラインハルトみたい。
そのワリには宮殿まで攻められてますが。
脳みそ筋肉だなやっぱ。
主人公格の男(津川)
カンブリア、カンブリアって連呼しすぎ。
人が死んでんだよ?たくさん、ねえブライトさん。
それでいいの?
うるさすぎ。カンブリア。
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自販機でハンバーガー食べるには
「小銭」が必要だと思うのですが・・小銭持ってたの?
遠山女王は。
あー死亡した研究員の死体をあさったのか?
いや、レフトハンドが持ってきてくれたのかも。
私物ロッカーからとか。そかそか。