2006年10月23日

犯人の人権とやら

日本の刑法は
「復讐」や「見せしめ」のためでなく
あくまで犯罪をするような
挫折をした奴の更生に
主眼を置いていると聞く。

日本社会には自分も含めてこんなに
人間があふれているし、
老い先長い少年とはいえ
非常に「馬鹿」をやってしまった人間は
もう更生させなくていいよ。
今更一人や二人、更生させなくても
まともな人間はまだまだいるし
相応の「報い」を
受けて
ずっと刑務所にいてください。

でもこれも危険な考え方で。
もう既に
公僕(警察・裁判官・検事他)が
無条件では信用できない時代
であるから
いつ自分が冤罪事件に巻き込まれないとも、
間違って、あるいは誰かの意図的に
牢屋へぶち込まれないとも限らない。
そんなときの安全装置として
ある程度の人権保護は必要
だとも思う。
思うんだけど。

TVのニュースなんかでも
昔は即「犯人」呼ばわりで
「犯人写真」も堂々と曝しもの報道だったが
「えせ人権思想」が蔓延した現在、
「めずらしく写真が出ているよ?」
と思えば、みんな被害者
だもんなぁ。
被害者は死んじゃったんだから
文句も言ってこないだろうし
人権は考慮しなくてもいいでしょ
こちとら報道する権利があるし!
といった傲慢な姿勢が
報道側に見え隠れする。

特に考えもまとまらず
腹が立つままに終了。

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こち亀の両さんで・・
50巻台の話かな?

ある日、派出所に昔はヤンチャだったが
突然更生した、サトシくんだかヒロシくんが
大原部長に連れられてやってくる。
「立派だぞ!サトシ君。
  おい両津。これからマジメにやる
  彼のフォローをしてやってくれ」


とか言う部長に両さんは反論する。

「こいつのどこが立派だってんですか?
  こいつと同じ年で、新聞配達とかで
  苦学している人もいっぱいいますよ」

「こいつは今まで好き勝手にやってきて
  ようやく、人並みレベルに戻っただけ」

「だから部長!こんな奴に優しくしてやる必要なし」

こういう時の大原部長(世の大人の象徴)はずるい。
両さんの至極まっとうな意見に
耳を傾けようともしない。
大原部長はそんな主張を聞き流し
やっぱり両津に面倒を押し付ける。
基本は「ギャグ漫画」なんで
両さんの主張はサラッとギャグで流されているが
当時、読んでいたPONは
喝采をおくったものだ。

最近の両さんはそう言った
ドラスティックさが
完全にスポイルされてしまった。

まあ余談ですけどねー。
ラベル:こち亀
posted by PON at 21:00| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 記事(怒) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ブロガー(志望) 様
はじめまして。
当ブログ筆頭、PONでございます。
お見知りおきを。

>犯人の人権とは「法に基づく裁判
>(無実を主張し、勝ち取ることが可能)が
>受けられる」「事前に予測できる
>制裁しか受けない」事
なるほど。自分はその辺りを
かなりごっちゃにしているようですね。
慣れないこと書くもんじゃあないなぁ。

先日、
「ぼくは痴漢じゃない!」という文庫を
読みまして・・それによると思想は立派でも
運用がどうも怪しいようですよ?
怖いです。ホント。

>世界にはまともな裁判も受けられずに
>投獄されたり処刑されたりしている人間はいくら
>でもいるのでは
いくらでもいるのでしょうね。
これは自分の発言ですが
「今更一人や二人、更生させなくても」
という考え方を、とことん突き詰めると、
ヒトラーをやるしかなくなるしなぁ。

今後は、ご教授くださると幸いです。
Posted by PON at 2006年11月09日 13:00
お邪魔します。
 犯人の人権とは「法に基づく裁判(無実を主張
し、勝ち取ることが可能)が受けられる」「事前
に予測できる制裁しか受けない」事ではないで
しょうか。世界にはまともな裁判も受けられずに
投獄されたり処刑されたりしている人間はいくら
でもいるのでは(例 イスラエルに「ヒズボ
ラとグル」と決め付けられて攻撃されたレバノン
の民衆)。
Posted by ブロガー(志望) at 2006年11月03日 09:07
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