横浜のあるイベント場で
日本酒利き酒大会を含む
「蔵元のイベント」に
参加したことがあった。
「俺は一級の「剣菱」しか飲まねーんだ!
「剣菱」に比べると他の酒はだめだなやっぱ。
「剣菱」はねーのかよ?」
そう騒いでいた知らねーオヤジがいた。
ただ酒につけ込んだオヤジ。
上機嫌なうちはよかったが
カラミ酒となるとタチが悪い。
今日はうちの酒を売り込みに
来たのであって、他社製品を
わざわざ売り込むはずもない。
「剣菱」なんて論外だ。
仕方ないので利き酒用のぐい飲み
(酒の色が判断できるように
ぐい飲みの底は青い三重丸)
に「うちの蔵の酒」
しかも二級酒を注いで出してみた。
「そうそう、これだよ。
ぷはぁーうめえ。おめえらも
もっとこの味を見習えよ?」
「はっ」
その馬鹿は機嫌よく去っていった。
昔から、たかが酒ごときで
身持ちを崩す馬鹿は今でも大嫌いだ。
昔は一級酒、二級酒、特級酒と
日本酒には区分けがあった。
これは税制上の問題で
二級よりは一級、一級よりは特級の方が
品質が上ということではない。
極論言えば、中身がまったく一緒でも
国は文句言わなかった。
わざわざ高く売って、
その分、しっかりと多めに税金を納めてくれれば
それでいいのである。
なんでそんなことが
まかり通っていたかといえば
単に日本人の「ブランド信仰」である。
「今日は仲人さんにお酒を届けなきゃ」
「おいおい、二級酒じゃ失礼だろ?
特級酒にしなさい」
「はい、あなた」
・・古き日本の伝統だ。
今はもうこういう税制等級は無い。
新しく作られた一応の等級
「上撰」「佳撰」をはじめ
酒のランクは百花繚乱である。
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>心からお酒を楽しむ人でないと
>おそらく一生分らないでしょう。
そうそう、あのオヤジに言ってやって
くださいよ。もっとも十年以上前の
話しだし(笑)
>僕はウイスキーが好きなんですが、
>味はもうひとつ分りません。
ほうほう。渋いですな。
ウヰスキーとは「生命の水」
「ケアル」か「ホイミ」の
代役くらいはつとまるかな。
(あるいは東部戦線で体を
温めることくらいはできるかも?)
自分は「ビール」と「ワイン(辛口白)」を
ほんのちょっとでヨイです。
ましてやお酒なんて飲めば酔っ払うものですから、心からお酒を楽しむ人でないとおそらく一生分らないでしょう。
僕はウイスキーが好きなんですが、味はもうひとつ分りません。
苦手な種類はいくつかありますが、それ以外なら全然OKです。
でも「山崎」は美味しかったなぁ。