麓の温泉街の住人は長期全員避難を
強いられるという事態がありました。
そこで警備応援に駆り出されたのが
全国中の若いお巡りさん。
以前、当ブログでも紹介した
我が一族からも若干1名、出動しました。
そのときのお話。
「火事場泥棒と逃げ遅れたペット達の見張り」
という名の下、先輩とパトカー巡回を
していたそうです。近辺には役所の係員をはじめ、
心強い戦友、陸上自衛隊の皆様も
付近をパトロールしております。
「巡回です!」
「ごくろうさまです!」
「何かありますか?」
「異常なしです」
・・いくつかある検問を抜けたパトカーは
いつの間にか、数百メートル先に
なにやら、モクモク煙が上がっている、
ひと気の無いところまで着てしまいました。
「先輩。なんか様子が変ですよ?」
「そうだな。結構走ったし、引き返すとしようか」
後で本部にて確認したところ
そこはもう、限りなく火山の噴火口に近い場所でした。
目に見えない、火山性有毒ガスで
いきなり死んでしまうなんてこともありうる事態だったわけで。
彼いわく、
「危なかったなよ。誰も止めてくれないんだもんな」
PONは答えます。
「そらそうだろ。意味ありげに現場に向かう
パトカーを止める奴は普通いないよ」
また別の日。パトロールから帰ってくると
今度は、朝まであった現場本部がありません!
無線連絡したところ、
「火山再噴火の恐れありと判断。危ないので
本部は数キロ先の麓まで急遽撤退した。至急戻って来い。」
と有難い返答が。
俺らは危なくないんか!
警察って結構お茶目です。
所詮、人が運営しているものですし。
下っ端はこんな感じで日々頑張って?
いることもあるのです。
たまにはいたわりの言葉をかけてあげて下さい。
この間、彼と飲んでいたときの会話。
「俺は頑張って将来、署長になるんだ。」
「んで、どうすんの?」
「まず、自分の管轄署に怪しい銅像、石像を導入するね。
あと、むやみに鍵を作って妙なところにばら撒く。
署員には日誌をつけさせない代わりに、紙っぺらに
メモしてこれもむやみにばら撒く。」
「書類作成は時代に逆行して絶対、タイプライターだろ?」
「うん」
更に彼に言わせると未だ
「多目的歩行機械運用研究準備会」
の設立提案を上司に言い出せないでいるそうです。
そのまま、言い出さないほうが
彼のためだと思いますね。