連読は続きます。
同社が出す漫画よりも
とかく存在感が薄い「集英社文庫」です。
いつもの「角川ホラー文庫」(KHB笑)
シリーズではありません。念のため。
「死者はまどろむ」 小池真理子
<あらすぢ>
美しい自然に恵まれ、村人は信仰心の
厚い人ばかりという、その名の通りの
「夢見村」に別荘を持つことになった
作家の間宮一家。それ以来、崩壊しかけて
いた家庭は復興し、全てが上手く
行くようになる。だが、ある日一家は、
謎の葬列と共同墓地を目撃してしまう……。
一見幸福な日常生活に、
恐怖は足音を忍ばせて這い進む。
現実世界でも恐怖というものは、
実は常に表裏一体。
以前に「墓地を見おろす家」の
ご紹介もしましたが
あの恐怖(モダンホラー)を再び、と
同じ作者のこの作品にトライして
みました。
(以下少々ネタバレ)
うーーむ。作品後半で
キーパースンが
結構ウェルカム的に真相を
明らかにしてくれるから
(それが手なのだけど・・)
そういう意味では「墓地〜」よりも
恐怖心は薄らいだかなぁ。
もっともそこへゆくまでの
ストーリー運びは
さすが「小池」さんで
非常に読みやすく、ホラー小説にありがちな
もったいぶった書き方で感じる
ストレスもない。
けどやっぱりかわいそうなのは
義妹のボウイフレンドだ。
視界が悪いので
想像力に頼るしかない
声だけは聞こえる「惨殺」シーンてのは
本当に気色悪い・・がPONには
ジャッキーチェンの昔の映画「木人拳」の
木人がボウイフレンドを
いたぶっている様に思えて
怖いやらおかしいやら。
オチは「それならそれで」
といった感じです。
デキは「中の上」かな。
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