2012年01月28日

神様のくれた赤ん坊

「神様のくれた赤ん坊」

ねえ・・私達が考えていることって
 おなじなんじゃないかしら・・


CSの日本映画チャンネルにて放映してたんで鑑賞。
自分だけが楽しむつもりで居たんだけど、
いつのまにか妻も横で一緒に観はじめたという、
いつもと違ったパターンが展開された。

従来のように、月に数回だけTSUTAYAに行く生活
であれば、まず間違いなくレンタルしてくることは
あり得ない作品だったんで、CSのありがたさを実感。

あらすぢ
同棲中の森崎小夜子と三浦晋作のところに、
見知らぬ女が六歳ぐらいの子供を連れて現われ、
晋作の子供だと言って押しつけていった。
女の話では隣りに住んでいた明美という女が
坊やを残して駆け落ちし、置手紙に晋作を
はじめ五人の男の往所氏名が書いてあった。
新一という坊やの名はあなたから取ったのだろう、
と小夜子はむくれている。窮した晋作は新一を
連れて父親捜しの旅に出た。小夜子も、ふるさとを
探すと言って付いてきた。最初に名前のあった
尾道の・・

***********************

この坊やとおなじ小学校1年生のとき、
親父が連れて行ってくれた寅さん映画の
同時上映作品がコレだった。
考えてみれば、たった6歳でこんな映画を
観ることになるとは・・。ウチの親も
ちょっとどうかしていると思う。
当時はパイプカットの意味も、桃井かおりが
急に口紅つけて夜の街に立ったことの意味も
まして、その裏にある女心もよく解らなかった。

つか、解ってたまるか。

でも、自分のような子供が触れてはいけない
インビな大人の世界が存在するということ
くらいは伝わってきたし、それとかなり後になって
ハタと気がついたんだが、自分の青春において
ちょっと儚げな感じの、舌ったらずなしゃべりを
する女性に惹かれることが多かった
気もするのは
まず間違いなくこの映画の影響である。

きゃー。桃井かおりさん、素敵すぐる。
モ×ットで金借りてSKUとか買っちゃうよ。俺。
買わないけど。

閑話休題。

1970年ごろの映画って昭和の文化世相が
垣間見えて好きだ。
主人公たちが同棲している中央沿線のアパートには
テレビもなく、当然、携帯もPCもなく。風呂もなければ
トイレもたぶん共同。つまりは神田川な世界。

(劇中でもその神田川を歌うカップルが出て来るんだが
 彼らに向かって渡瀬氏が「歌うな!ナツメロ」と
 怒鳴るシーンがある。当時の彼らにとっても
 神田川はもう古臭かったんだろうか?)
 
んで、新幹線は0系しかないし、車内で平気でタバコ
吸っているし、走っている車は皆フェンダーミラーだし、
口紅は真っ赤だし、女性の足はみな太いし・・
さすがに都会は徐々に垢抜けはじめてきているが
地方にいけばサッシ窓のほうがまだ珍しかったりして。
サラリーマンは黒ぶちめがねで黒ソックスだし
主婦はみんなカッポウ着。出てくる議員だって
プチ田中角栄といった感じだ。よっしゃよっしゃ。
いいなあ。昭和。

それに、映画に出てくる面子が素晴らしい。

主人公の二人が全然変わらないのは別格として・・

師事している議員の名だけ借りて上京するたびに
女と遊ぶ、尾道の議員秘書に「河原崎長一郎」。
その小物ぶりがいい。 
別府で結婚式の二代目バカぼんぼん役「吉幾三」。 
そのいかにも怪しい大きなグラサンはなんですか。
桃井かおり姉さんが、ここでノリノリの演技を魅せる。

ひとりぐらいは重鎮を出演させておかないと
嵐寛寿郎」。怒らせたらモノスゴく怖い「吉行和子
ライオンズといえば福岡だったんだ「小島三児
怪女優というしか表現の仕様がない、
物語のキッカケとなった隣のオバサン役
(実はいいヤツだったのかも)「樹木希林」。
昔はどこにでも居た(居たらいたでウザッタい)
近所の情報通ババア役「正司歌江」「楠トシエ」
なんでこの人が好青年役なの?「森本レオ」 
競輪場とクシャクシャに丸めた新聞紙とか、
そういう世界が似合いすぎるぞ「泉谷しげる」 
キャバレーとギンギラ衣装に蝶ネクタイが
これまた似合いすぎ「小松政夫」・・。

そしてこの映画ではあんまりカッコよくない「渡瀬恒彦

いいなあ。昭和。

過去を引きずる小夜子
現在をくすぶるだけの晋作
行き場のない子供。

小夜子がルーツ探しの旅の果てにようやくみつけたお城を
地べたから三人眺めることができたとき
彼らの目はそろって未来に向きはじめたのかも知れません。

神様のくれた赤ん坊
1979年 91分 日本 カラー
監督:前田陽一 
脚本:前田陽一 南部英夫 荒井晴彦
撮影:坂本典隆 音楽:田辺信一
出演:桃井かおり 渡瀬恒彦 
曽我廼家明蝶 河原崎長一郎 
吉幾三 嵐寛寿郎 吉行和子 
小島三児 鈴木伊織 樹木希林 
正司歌江 楠トシエ 森本レオ 
天草四郎 日野道夫 小林トシ江 
武知杜代子 志麻哲也 泉谷しげる 
成瀬正 片桐竜次 小松政夫

***********************
管理人モチーベーション維持のため
クリックしていただけますと助かります!
  ↓ ↓ ↓
e8c67347.gif

駆け落ちしたらしい、坊や(6歳)の母親は
男と南米に逃げたらしい(樹木希林だかが
そう言ってるシーンがある)

なんだよ南米ってw
この映画にとって、坊やの母親の設定
なんかどうでもいいんだろーね。
まあそりゃそうだ。
二人+坊やのお話なんだし。
posted by PON at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(カ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック