という漫画がございましたが
この作品とは「おそらく」関係なく
縁もユカリも無いです。
国民的?グルメ漫画
「美味しんぼ」の原作者
「雁屋哲」氏の珍しい「ホラー」小説。
また、ここのところナリを潜めていた
「角川ホラー文庫」からの一冊です。
<あらすぢ>
美食評論家 斉田は自分が中国の
皇帝として君臨する夢を度々みる。
が、いつもそれは忠義の大臣が
命懸けで用意した料理が運ばれ、
食べる寸前でさめてしまう。
そんなある日、斉田は晩餐会の席で
世界の超有名シェフの誰もがひれ伏す
悪魔的な魅力をもった中国人易牙と
知り合い魅かれていく。彼の導きで
斉田は「究極の美味」に近づく喜びに
酔いしれているが、それは2700年の
時空を超えた復讐の罠に
落ちることであった―。
ライフワーク「美味しんぼ」の
書きたくてもかけない「食のダークな部分」を
この小説だけにぶつけ、
「ガス抜き」をはかることで
また「美味しんぼ」の原作の戻っていった・・
そんな印象も受けました。
話としては、PONには
途中から想像がついたけど
まったく裏切ることなく
最後まで想像通りでして
それはそれで、いっそ
「すがすがしかった」です。
この小説の「キーパーソン」である
中国人「易・牙(イ・ヤー)」氏ですが
PONにとっては
ビジュアル的に「周大人」でした(苦笑)
あとなぜか「インディージョーンズ」に
助けを求めたくなったよ。
出来としては下の中。
最近、粗製濫造気味の角川ホラーシリーズ、
まあこういうものもあるってことで。
いつもの事ですけど。
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あとねえ、こっから先は
100%PONの思い込みで
記述しますが
「雁屋哲」ってヒトについて。
彼は東大出身で
「中国」大好きなヒトなんです。
(「美味しんぼ」でも、折に付け
主人公の士郎に
アメリカ嫌い、中国偉大的な
語りをよくさせています)
そんな人が左翼的傾向になるのは
致し方ないですが
なんか、自分自身を文化的エリートに
なぞらえているように
見えてならないのです。
この作者はなろうことなら
自分が「易・牙」に、
出来れば「中国の絶対的権力者=皇帝」に
なりたくて仕方ないんじゃないか?
そんな風に思えてきます。
無論、今の世界ではそんなことは
不可能であるし、また小説のように
別段、前世の記憶から「復讐」を
企てている人物ではないとは思います。
そんなわけで二番目の正義として
「左翼思想」を信奉している
だけなのではないか?
「人々のため」とか書きつつ
本当は「自分大好き絶対主義」を
理想にしている人物なのではないか?
そんな気がしてきます。
多分に妄想ですが。