2007年07月12日

バタリアン

いつもお世話になってます
「るしは」さんのブログ
「ねこめがね SECOND」の
先日の記事に
インスパイヤ
されまして、

今回はこれ、映画「バタリアン」です。

<あらすぢ>
あらすぢなんて要るのかなコレ?(笑)

ケンタッキー州ルイヴィル。フレディ
(トム・マシューズ)はユニーダ医療会社で
働くことになり、倉庫長のフランク
(ジェームズ・カレン)に説明を受けた。
フランクは、
「Night of the Living Deadって
映画を見たか?あれは実話なんだぜ」という。
軍の細菌兵器が誤って死体を蘇生させ、
しかもそのゾンビが秘密裡に処理される
途中に移送ミスで、ここに運ばれたのだそうだ。
地下室でフランクがゾンビの入ったケースを
叩いてみせた時、突然ガスが吹き出した・・
(GOO映画より)

自分は実は結構恐がりの癖に
この映画「バタリアン」は好きです。

ホント、観客をおちょくっているし
すごく笑いのセンスがいい。
それに全編に漂う「真面目なチープっぽさ」が
たまらないのだ。

細かくは色々語れてしまうのだけど。

導入部にて倉庫長のフランクが
間違って納品されてしまった
「バタリアン」の素(もと)のことを
軍の怠慢で誤配送の上
こんなところに置き去りだ!
所詮は「お役所」だなといった
ニュアンスの指摘をしているクセに

新人の「(バタリアンの素は)
漏れたりしないの?」という
実にもっともな質問に対しては
「軍技術者団体が作ったから大丈夫!」
とか言って、状況に応じて軍に
全幅の信頼を置いていたりいなかったりと
非常に一般アメリカ人の
軍に対する考え方が出ていると思う。

その、頼もしくもマヌケな軍が作った
ブツだったが、結局はそうなってしまう罠。
まるでイ×バの物置の屋根に
まだ10人も乗って居ないのに
あっさりつぶれてしまうような
腰くだけの衝撃(笑)

長い導入部を経て、いよいよ煙が
ばらまかれたときに流れる
安っぽい電子サウンドも良い。
非常に70年代映画的。
ちなみにこの映画は1985年作です。
(監督はご丁寧に2度もこのパターンを繰り返す)

血を暗示する真紅の殴り書きで
THE RETURN of THE Living Dead」と
題名が出てくる。

主人公に協力することになる
葬儀屋のアーニー。
死体を商売道具として扱っている彼だから
あらゆる生理的嫌悪感は
とっくに無くなっていそうに見えるのに
始末に困ったゾンビを
生きたまま焼くことに
不思議に嫌悪感を示す
(=正常な感性を持ち続けている)
ところや

不気味なものばかりを扱い、
既にこの世の不気味なものを
見尽くしているかのような
ベテラン倉庫長のフランクが
実は極度に怖がりで
敬虔な常識人だったりするあたり
(彼の最期は立派のひとこと。
 よーく注意して映画を見ていると、
 どさくさまぎれに居なくなる彼の姿が
 しっかりと描写されてますよ)

非常に奥が深い人間描写だと思う。

それからやっぱり外せないのが
ストリップシーンw
股間がハレーション(透過光)処理であるのが
「いかにも」で素敵。
(PONの持ってるDVDでは
 肌色でCG修正されてました)

「UNEEDA MEDICAL SUPPLY」のTシャツ

uneeda.jpg
結構欲しいかも。

パーフェクトティース
(死ぬまで虫歯が一本も無い人)が
インドにしか居ないって本当なんだろうか??



DVD版のオーディオコメンタリーが
非常におもろい。こちらもご賞味ください。

今は立派な?K察官である末弟が
以前にこんな記事も書きました
小学生の頃、この映画をテレビ放送で見てしまって
その後コンビニに買い物に行こうとした
中学生のPONに付いて来て
離れようとしなかったのを思い出す。

最近はご無沙汰ですが
かく言う自分も、昔から
「バタリアン」シチュエーションの悪夢?を
見る事、しばしです。
「ごく普通の家屋敷に何人かと篭もり
 そこにあるものだけを頼りに
 外部の敵と闘う・・」といったヤツ。
夢占いにはそんな夢の解説がないので
判断に困ります。

あ、自分タールマンの物まねが得意ッス。

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真っ黄っ黄の初代?バタリアンが
社長に真っ先に向かってくるのが素敵。

モヒカン野郎にはもうちょっと活躍
して欲しかったなあ。
あの「ヒクッヒクッ」は好きです。

葬儀屋アーニーは「旧ドイツ軍」で
怪しい事をしていたドイツ系住民って設定らしく
持っている拳銃も「ルガー」です。
これはまめちしき。

最後に打ち上げられた×砲弾の
「ヒュル〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」という
マヌケな飛翔音が
この映画はやっぱ真面目にホラーなんだろうか?
と一抹の疑問が残る観客に対し
「ああやっぱり「ギャグ映画なんだ」」と
気づかせてくれます。

自分はこの映画以来
ホラー映画の本質は「ギャグ」なんだな〜と
認識を持つようになりましたよ。
posted by PON at 21:00| ☔| Comment(10) | TrackBack(2) | 映画(ハ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ふぉんだ様

嫁の実家に帰省しておりまして
お返事が遅れました。
皆様申し訳ありませんでした。

>ワタシも早速リンクさせていただきます。
ご承認、有難うございました。
これからは宜しくお願いいたします。

>確かにスーサイドは常識人だ!
そうなんですね。あのちょっとした
ひとことが、映画の中でとっても
浮いていて、だからこそ好感が持てました。
スーサイド=モヒカン野郎に。

>そうか!トニー・トッドとタールマン
もう自分はトニー・タールマンでいいですw



もっと・・のうみそ〜(壊れた)
Posted by トニPON at 2007年07月23日 00:33
>Kurosui様

リンクのご承認有難うございます。
それでは早速作業に取り掛かります。

>こちらの方こそPONさんのブログを
>リンクしてもよろしいでしょうか?
はい、喜んでお願いします。
少しでもこっちのお客様が
行ってくれると有難いんですけども。
貢献できますかどうか。

>ところでPONさんの
>タールマンの物まね、
あの、肩をいからせながら
歩くとこがメインです。
今までなかなか周囲に理解しては
もらえませんでしたが。

>(トニー・トッドは男前だと思います)
そうですね。喜んでおくことにしますw
これからは宜しくお願いします。
Posted by PON at 2007年07月23日 00:28
こちらこそリンク大歓迎でございます。
ワタシも早速リンクさせていただきます。

確かにスーサイドは常識人だ!さすがkurosuiさんですね(横レス失礼します)

そうか!トニー・トッドとタールマン・・・確かにどこか共通点があるような・・・さすがトニPONさんですね!
Posted by ふぉんだ at 2007年07月21日 01:08
う〜ん、さすがにPONさんの「バタリアン」レビューは読み応えがありました!

>御ブログを登録してもよろしいでしょうか?

うちでよければリンクしていただけたら嬉しいです。こちらの方こそPONさんのブログをリンクしてもよろしいでしょうか?

ところでPONさんのタールマンの物まね、「トニー・トッドがタールマンウォークをする図」が浮かんで仕方ありませんw
(トニー・トッドは男前だと思います)
Posted by kurosui at 2007年07月20日 22:13
>kurosui様
ようこそお越しいただきました。
皆さんの「バタリアン祭り」に
ひとり乗り遅れ、勝手にふて腐れていたところです。
このたび記事がアップできましたんで
遅ればせながら・・でした。

>「バタリアン」、吹替えもいいですが、
>音声解説や特典映像も情報満載で
>よかったですね〜!
そそsjふぉjg。fだfjかj(落ち着けオレ)
音声解説は淡々と語っていて面白いです。

>トラッシュのストリップといえば、
>スーサイドが「他人に墓の前ではしたない」とか
>言って意外に常識家だったのも笑えました。
あーーそうだ、さすがkurosuiさん。
そこも指摘しておくべきでした。
見かけや職務と180度違う人格
3連発できましたね。くそぅ。

そーか、だから意外と主人公?の社長は
そんなに魅力的でないのかもしれない。

>トニー・トッド似
ハンドル名変更しようかな?(苦笑)

こちらこそよろしくお願いいたします。
それから急なお願いですが
拙ブログへの「お気に入り」リンクに
御ブログを登録してもよろしいでしょうか?
ご検討をお願いいたします。。

Posted by PON at 2007年07月20日 12:41
>ふぉんだ様
当ブログの真のw管理人PONです。
わざわざ起こしいただきまして
大変恐縮であります。

>葬儀屋アーニーは「旧ドイツ軍」
この辺は、DVDのオーディオコメテータリーで
製作者が自ら語ってるんです。
本当に面白いですよ?是非機会があれば
聞いてみてください。

>教会でフレディが暴れているときですよね?
そうです。そうです。自分もそれに
気がついたのは、初見の結構あとでして。
(暴れる人の影で見逃しがちなんですね)

>フランクは「漢(おとこ)」ですよね
それに指輪だけは焼かなかったのが
「いかにも」彼らしいです。

>PONさんのタールマンのものまね、
>見てみたいです。
自分はガタイがよくて黒いってことで
8割は物まねせずとも似てますんでw

>トニー・トッド似のPONさん、
>これからもどうぞよろしくお願いします!!!
有り難うございます。こちらこそ。

また、こういう場で言うのもなんですが
もしよろしければ御ブログを「リンク」させて
ください。よろしくお願いします。
Posted by PON at 2007年07月20日 12:33
PONさん、こちらでははじめまして!
kurosuiです。

「バタリアン」、吹替えもいいですが、音声解説や特典映像も情報満載でよかったですね〜!
トラッシュのストリップといえば、スーサイドが「他人に墓の前ではしたない」とか言って意外に常識家だったのも笑えました。
う〜ん!やっぱりコメディの傑作ですね!

トニー・トッド似(←ふぉんださん真似してすみません・汗)のPONさん、これからよろしくお願いします。
Posted by kurosui at 2007年07月19日 23:13
PONさん、こんばんわ。ふぉんだ、といいます。
コメント&トラックバック、どうもありがとうございました。

PONさんの記事、「バタリアン」トリビアがいっぱいで勉強させてもらいました!
葬儀屋アーニーは「旧ドイツ軍」・・・そうだったんですか!
あと、どさくさまぎれにいなくなるフランク・・・教会でフレディが暴れているときですよね?しっかり映ってておもしろい。
フランクは「漢(おとこ)」ですよね、エライなあ。
PONさんのタールマンのものまね、見てみたいです。
トニー・トッド似のPONさん、これからもどうぞよろしくお願いします!!!
Posted by ふぉんだ at 2007年07月19日 22:56
>REALLIFE様
コメント有り難うございます。

>これ、当時見た時は、そのあまりにも
>常識破りなゾンビに大笑いしたものでした。
実は、恥ずかしい話、ゾンビ系をはじめて観たのは
この作品だったんです。ここで免疫を得て
「ロメロ」系へと乗り込んでいった次第。
「刷り込み」って怖いですよ?
自分にとって「ゾンビ」は最初から走るものと
既定されてましたから(笑)

>私もこれはDVD買ってしまいました。
オーコメはご覧になりましたか??
しかしREALLIFEさんも
オールラウンドプレイヤーですね。
守備範囲広すぎですよw
Posted by PON at 2007年07月17日 13:09
これ、当時見た時は、そのあまりにも常識破りなゾンビに大笑いしたものでした。ロメロ監督のゾンビ三部作が終わった後だったと思いますが、そのタイミングもとても良かった。
映画も全体的に面白い作りになっていたし、最高でしたね。私もこれはDVD買ってしまいました。
Posted by REALLIFE at 2007年07月16日 20:34
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